世界の理 2
「7本の護りの剣を抜くだけ……か。
護りの剣を抜くとどうなるんだ?」
「おお!ドアーズ、いいことを聞いた!
まず今、私達の目の前にあるこの剣は護りの剣と言って、この剣には私達の力が充分に溜められている。
この剣をリナと選らばれし護りの戦士が、共に力を併せ抜けばそこから私達の力が解き放たれ、この世界に護りの結界を張ることが出きる。
勿論1つでは駄目だ。7本全ての剣を抜き結界を張れば、魔災の間は一切魔がこの世界に入らなくなる。
そして、世界の安寧が訪れる。」
7つの精霊の結界が張られると、この世界は魔災から護られる。
護りの戦士かぁ………
「リアマ王、護りの戦士とはどんな人なんですか?
1人?それとも7人?」
「1本に1人ずつ居る。だから全員で7人居るぞ、リナ。
どんな人物かは会ってみないと解らんなぁ。」
そっか。ちょっと聞き方が良くなかったな。
んーーーーー。何て聞けばいいんだろ?
「えっと……人ですか?」
戦士って言ってたし、ハクトみたいに聖獣とかでは無いんだよね?
「はははっ!勿論人間だ!」
じゃー次は………
「………誰ですか?」
教えて貰えるかな?
「それは私にも解らん!
護りの戦士を見つけるのがリナの役目だ。」
えっ………精霊王達が決めるとか、陛下が決めるとかじゃなくて私が決めるの?
どう決めるの?誰でも良いのならすぐ決めるけど、条件とかあるのかな?
「………誰でもいい?」
「………それは良いとも言えるし、駄目でもある。
愛し子は護りの戦士が誰か、逢えば解る。
この世界に住む人間なら誰でも、そうなる資格はある。
人の決めた階級などは全く関係ない。
条件は人間であることだけだ。」
逢えば解るって言うけど条件がそれだけじゃこの世界の人、皆と逢わなくちゃ駄目じゃん。それはかなり大変なことだよね?
他に何か条件は無いのかな?
「………リナ。
護りの戦士と愛し子は引き合うものだ。
勿論沢山の人に逢うことは大切だけど、必ずしも世界中の人に逢わなければならないということは無いんだよ?
リナなら必ず逢えるよ。」
リフィエロが優しく言ってくれる。そっか、逢えると思ってたら逢えるのかな……?
「リアマ王、その剣は他のものには抜けないのか?」
ドアーズ陛下が凄く興味津々に聞くと、リアマ王も楽しそうに笑いながら
「なんだ、抜いてみたいのか!
リフィエロお前の剣を貸してやれよ!」
「ふふっ確かに試してみたいですよね。
どうぞ、ドアーズ」
リフィエロ王の前の剣がフワッと浮いてドアーズ王の前まで行くと、ドアーズ王は嬉しそうに剣をもち早速抜こうとする。
「……………………………。
確かに抜けん。びくともしないな。
そういえば、リナティシアと力を併せるのだったな。
リナティシア、一緒に手を添えてくれるか?」
陛下が私の前に、剣を持っている手を差し出してきたので、私が陛下の手の上に乗せると陛下がぐっと力を容れる。
陛下の手凄く温かいし、大きい。
家族以外の人と手を繋ぐ?なんて初めてだからドキドキするー。
陛下は力をいれてるみたいだけど、確かにびくともしない。
そうしてると今度は、私の手にフワァっと何かが流れてきた。
あ、今度は力を一緒に流してるんだ。わー凄いこれが力なんだ。身体の中を巡ってる感じがする!
私も力を流して方がいいのかな?
陛下から感じる流れに合わせて真似をしてみる。これでしっかり流れているといいんだけど………
「………確かに。私では抜けないな。」
陛下は少しがっかりした感じでリフィエロに剣を差し出す。
護りの戦士かぁ………逢えばわかるっていうし、引き合うとも言ってたから取り敢えず沢山の人に逢うことが今の私に出来ることかな?
「精霊王達よ。私からもお聞きしたいことがありますが、発言は許されますでしょうか?」
お父様がそっと手を上げて精霊王達に聞く。
「シッキム、勿論構わないよ。」
「ありがとうございます。光の精霊王リフィエロ。
私は精霊達からリナティシアが愛し子との事を隠すよう聞きましたが、既に本人も知ることのようですし隠す必要は無いと思っております。
ですがこの後、この話は世の中には知られても良いことなのでしょうか?隠すべき事でしょうか?」
「なるほど。確かにリナには7歳までは隠しました。
………ですが、そうですね。
この後は世の中に大々的に知らせるべきですね。
その方がリナも行動しやすくなるでしょうし。」
「………っつ。
ですが、危険ではありませんか?もし、リナに何かあれば………!」
リフィエロはシッキムの不安を理解し、そしてこれ以上無いくらい自信のある笑顔で頷いた。
「なるほど。
シッキムはリナの安全が心配なのですね。
では、教えましょう。
愛し子とは、この世界の全ての精霊から愛される存在です。私達の愛は大きいですよ。
リナ、生まれてから今まで怪我をしたことはありますか?」
怪我か………確かに生まれてから一度もしたこと無いかな。私の記憶する中には一度も転んだとかも無いし。
「ありません。」
「では、エリア。リナは生まれてから一度でも病気になったことはありますか?」
お母様への質問に、お母様は暫く考えた後納得するかのように頷きにっこりと笑って
「いいえ、ありませんわ。」
………えっ?本当に?赤ちゃんの時から1度も無いの?
赤ちゃんの時って普通いろいろ熱だしたり病気になったりするよね?
「私達精霊は、常にリナの廻りに居る最強の守護者ですよ。
傷1つ付けさせることはありません。
人も細菌も塵の1つでも。
リナに刃を向けるとすれば、全精霊を敵に回すことです。」
えーーーーーーー。菌からも守ってくれるって、確かに最強のボディーガードだ!
陛下も納得したように頷き
「なるほど。最強の守護者だ。
ならば、リフィエロの言う通り大々的に世の中に知らしめた方がいいな。」
えっ?そうなの?
「………祭りを開こう。
姿は見せなくていいが、精霊に守られていることを見せることは可能か?」
「勿論です。
世界に愛し子が降りたことを知って頂きましょう。」
ここまで読んでくださってありがとうございます。
やっとここで序章が終わりました。
次はアレクセイサイドの話を入れたいと思ってます。よろしくお願いします。
前回いいねを下さった方ありがとうございます。
是非良ければ序章の感想頂けたら嬉しいです。




