SSS:あけおめ
新年明けましておめでとうございます。
ここ最近コーヒーを1週間ほど抜いて生活したところ見事に倒れて迷惑をかけた私です。
いよいよ正月に入りました。これから親戚たちへ挨拶に行かないと、と忙しいですが、頑張っていきましょう。
世界内時間 前略、1月1日
はい、では一言。
「「「「新年、あけましておめでとうございます!」」」」
アイリが弾く琴の音をバックに着物姿でクラスメイト全員でそれぞれ新年の挨拶をする。
当然陛下もだ。
「なんでしょうか?この行事は、、、言われてやって見ましたが、、、なかなか良いものですね。」
エルさんが着物姿でくるくる回って確認しながら嬉しそうに言う。
「はっはっは!昔、このように、、ではないが、新年を祝う祭りがあったらしい年に一度の祝日として復活させるのも良い事かもしれん。」
陛下も袴を着て悠然と立っている。表情を見る限り成功のようだ。
いやぁ、昨日いきなりみんなに呼びかけて説明して、集めた甲斐があったと言うものだよ。無論ダンジョン内に居たグループもセーブ地点を無理やり設置して回収すると言う荒技で集めましたよ。
「はむはむ。。うん。美味いですね。」
サクッと神域で作ってきたおせちのうちのかまぼこをはむはむしながら確認する。
もちろん絵柄もある。鶴と亀と富士山だ。
なんでも材料が出せるからって流石にこれは骨が折れたわ。
みんなもそれぞれ立ち食いの要領で固まりあいながら均等に置かれたテーブルを回って料理を楽しんでいる。やっぱり人気は『出し巻き卵』と『アスパラと人参の肉巻き』だろうか。開始30分ほどで大体全てなくなっている。
出し巻き卵は力を入れましたよ。なんたって私も好物だからね。
色々な魚や、海藻の出汁を使って試してカツオ出汁と昆布出汁でそれぞれ作ったぐらいだ。そこ、合わせた方がいいんじゃないとか言わない。こっちの世界の昆布と言われるものとカツオと呼ばれるものの相性が悪かったんだから、、カツオは馬鹿でかいし、、、昆布は絡みついてくるし、、しかも合わせるとどうしてか美味しくなくなったし、、
そんな事を考えながら、リーチの側による。
「やあやあ、リーチ君。私の作った料理はどうだい?」
田作り(乾かした小魚を軽く煎た後ににみりん、醤油、砂糖、赤唐辛子を混ぜたタレに絡めた料理だ。)をちまちま食べつつ答えてくれる。
「ふん、ほいひいよ。ほくこんはのふくれたね」
美味しそうな表情をして居た。これを見た時が、作った甲斐があったわ〜。そう思う瞬間である。
サン達もサン達で黒豆の早食い競争をしたり互いに今年について笑顔で話し合ったり、、それを見て昔の無邪気な少年の頃に戻った感じがして、少し微笑ましくなる。
「どうしたんだ?ユキチ?」
リーチが屈んで私の顔を見ていたようだ。少し不思議そうな顔をしている。こいつもこいつで姿は変わったけど根元の方はまだ全然純粋なままだな。
そう確認すると「ふふふ、なんでもないさ。」と笑って食事を再開する。
相変わらず首を傾げていたが、また田作りコーナーに戻っていった。え、どんだけ食べるのさ。
気にせず目的の料理へ向かっていると
「たまにはこう言う行事を祝ったりするのも、日本人らしくて良いかもしれないね。」
壁際でアカリが懐かしむような顔でそういっているのを確認した。
その隣に居たミキヤも
「そうだな。昔みたいに勉強している時も楽しいが、こうやって遊ぶ方が俺は好きだな。」
と話した。
なにあそこ勝手に良いムードになってんだろうか、、、
しかし、日本人として、か。
ならばもっと日本色にこの国を染め上げるのも良いかもしれないね。
その後も陛下に日本酒の瓶を渡したところそれを一気に飲み干そうとして大惨事になったり、食べ過ぎでハヤトが運ばれたり、姦しい話を女子達がして男子どもが前屈みになったりして、と新年の大騒ぎが終わった。
SSS、サイド、ストーリー、スペシャァァアル!!
というわけでおせち、美味しかったでございます。母親には感謝しきれません。




