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戦後処理1(串)

戦争が終わったのでとっとと政治地面に首を突っ込んでいくスタイル。


ここは城のとある執務室。

陛下が山積みになった書類の横で戦後処理のための資金やら地位やらを決めて居た。


「ふむ、やはり彼等を出して正解じゃったか、、、、」


ある数十枚ほどで束ねられた書類を手に取りそう言う。

そこには今回の損害、戦死者などと推定される共和国側の被害も載って居た。


「戦死者0人。敵被害はおおよそ26万。かかる金は武器や防具で金貨800枚ほど、敵側は、、、金貨、、いや白金貨2000枚以上はいかんじゃろうなあ。」


こちらの被害は0に近しいものであったが、、、これからは味を占めた貴族どもが戦争戦争と言い寄って来そうだ。とこれからの事を思って深いため息をつく。


「まあ、これから戦利品を貰いに行くときにそれなりの額が貰えるじゃろう。それで賄うとしよう。」


書類にその旨を書いた紙を付け足して確認済みの箱の中に放り投げる。


「それなのですが、、、陛下。」


「なんじゃ?急に。」


隣で待機、、、手伝ってくれて居たエルが話しかけてくる。おずおずといった様子に少し身構えてしまう。


「損害の件なのですが、、、転移者達が色々と作ったりしてくださったお陰で寧ろ先程の戦の時よりも戦力が上がっていまして、、、しかも当然武具も新しくなりこれによりほぼ必要がなくなって居ます。。。」


次に上がってきた問題に歓喜やら、またやらかしたか、などの感情がこもった深いため息をついてしまった。

しかし、エルからの「うふふふ。」という笑い声と和やかな視線を感じてすぐに頭を切り替える。

ここからは他国ではなく自国との戦争の始まりだと。


いかにして重鎮どもを抑えるか、策を巡らせるのだった。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

さて、あれから2日が経ち、休みの期間とか言われて1週間の休みが入ったのだが、、、暇だ。

と街中を歩きつつ考える。すると視界に大きなお座りした白色の虎が映った。


「あ!コロンじゃん!」


首に赤い鈴のついた首輪が付いているためモエの飼っているコロンだと判断する。

「おーーい!」と手を振りながら駆け寄る私、見た目30代。

周りから白い目で見る様な視線を感じつつそのふわふわした白い毛皮に飛び込む。


あゝ^〜、、、、もふもふだわぁ^〜


と目を細めて堪能する。


「あ!ユキチ〜!久しぶり〜。」


とそこに丁度店から出てきたモエが声をかけてくる。


待て、今はこの感触を味わって居たいんだ。と返事を置き去りにする。

しばらくして「ねえ?」という若干不機嫌に聞こえる声がすると突然コロンが立ち上がる。

当然脇腹の部分にいた私は強制的にお預けをくらう。


「はいはい。久しぶりですね。」


ちょっと機嫌が悪くなるのも仕方がないだろう。

え?私が悪いって?いや、別に久しぶりのもふもふを堪能したっていいじゃない。

とちょっと投げやりに答える。


「これ、一つどう?丁度買ってきたところなんだ〜。」


と先程からとに抱えていた袋から肉を串に刺してソースをかけて焼いた、串焼きが出てくる。

美味しそうな匂いにつられてつい首を縦に振って返事をしてしまう。


「じゃあ、はい。どうぞ。」


串が手渡される。本当に不思議だ、これが一本銅貨2枚とは、、

そんなことを考えつつも冷めないうちにと勢い良くかぶりつく。

牛肉の様な食感、溢れる肉汁。たまらん。

と目を細めて味わう。


その様子を見てモエや覗きに来た店長も満足した様に頷くと互いにグッドポーズをとった。どうやら常連さんだったらしい。


「あ、コロンも食べる?」


串を持ってコロンに尋ねる。


「がぅ!」


と威勢の良い返事を聞いて串を渡す。

流石に串から外した方が、、と思ったのだが、器用に串から肉だけを食べて棒を吐き出した事を見て、いらぬ心配だと思い、店長に串を追加注文した。


そしてモエと別れて串を袋から出して食べ歩きつつ考え事をした。


今日は串カツでも作ってみようかな。と


幸い魔法のおかげで私には油とかパン粉とかの心配はいらない。

え?完成品を作ればいいって?ははは、何をいっているんだ、手作りの方が美味しいに決まっているじゃないか。


と善は急げと方向を変えて王城へ戻るのだった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「というわけでやってきました厨房です!」


料理長に事を話したら快く了承を得れたため今は油を熱してもらっている。

そしてこの間に十数人で肉や野菜を串に刺し、溶かした小麦粉につけて、片栗粉、パン粉、小麦粉を混ぜたものをまぶして、と下準備を行なっているところだ。


最初は料理の内容に首を傾げていたが、私が色々な料理をここで作ったことと転移者という事で納得してもらった。

どんどん積まれていく串にワクワクしつつも私はソースを作り始める。


山椒(この世界だとトルンの実というものがそれらし味がしたので代用)とウスターソース。あとはみりんと水、あとは少し醤油を加えて、軽く混ぜる。


しばらくして油の準備が整い、次々に投下していく。じゅわああ。と音を立てて上がっていく。

今回は間にあわせるために鍋を5台ほど使って行なっている。

それから段々ときつね色になってきたところで取り出してもらい、油を落として少し冷ます。


もういいかな。と一本頬張る。

と少し生っぽい?と感じたためカラッと揚がった串カツ達に軽く炎魔法の中にある温度調節の術式を使い、しっかりと焼き上げる。


焼きあがったところでもう一度パクッと食べる。


おお、、、なんと美味しきかな。

サクッ、じゅわあ。と口の中で音がしてそのあとに旨味の詰まった肉がとろけていく。

さすがSランク級のドラゴンの肉だ。美味い。


私のその様子を見て試しに料理長が一本サクッといく。

料理長も「ほわぁ。」ととろけた表情になる。

それを見てゴクリと料理人達が唾を飲み込み、料理長がOKサインを出したと同時に我先にと串カツに齧り付く。

あんなにあった串カツがどんどん減っていき、最終的には料理人達様に置いてあった串300本あまりが全て消えた。


みんなが笑顔で話し合っている光景を見て、内心嬉しくなったのだった。



あ、もちろんクラスメイト達にも出したよ。結構好評で嬉しかった。陛下なんて1人で30本以上を軽く平らげていて本当にご老体かと目を疑ったものだよ。

ということで、串カツ2000本。ごちでした。





あゝ、、串カツ食べたい、、ルナアルマさんはあまり食べれないのですが食べれる時はとことん食べるタイプ。特に奢りの時とかは躊躇せずにいきますとも。

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