1万+35対15万の戦 8(懐かしい凶兵器)
失礼、体調を崩し(夜更かし)20時間近く寝ていたんだ。すまない。
「私が休んでいる中でも、他の皆んなは戦っているんだろうな。」
私は治療所から少し離れた場所に置かれた職員用休憩所のベットに横たわりながら呟いた。
シュウやシュウの奴隷達からMP切れが近づいているから休めと言われ、早2時間。
こればっかりは仕方がないけどポーションとかの使いすぎで体に負担がかかっているらしく、とても怠い。
「今頃、、、何しているんだろうな。」
他の女子達を思い浮かべる。他の面子は城内で色々な仕事をしている、、、らしい。
前に少し観に行った時はアカリやらアイリやらがイズミとかが忙しなく駆け回っていた記憶があるが、それ以外はどうなんだろう。
と、その時だった。
「ふむ、この辺りは警備が薄そうですね。」
ほんの少しだけだがそんな声が聞こえたのは。
まさか、、侵入者?
慌てて外に出てみる。が
「気のせい、、、??」
辺りを見回してもそんな感じの人は居なかった。
教会から派遣されて来た修道士たちが忙しなく動いているぐらいだった。
私は首をひねりながら休憩所に戻った。
「疲れて居たから、、、かなぁ?」
しこりのように頭の片隅にあの言葉が引っかかったままだが、急に襲って来た睡魔に勝てず、
私は微睡みに落ちた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ふう、突然建物から出てきて焦りましたが、幸い気づかれなかったようですね。」
ワタシは周りの敵修道士に紛れながらそう安堵する。
彼等も忙しいためか、見慣れないワタシに気がついている様子もない。
「さて、あそこからどうやって忍んで行きましょうか。」
ワタシはこの襲撃の難度を少々ではなく、とても厄介だと計算する。
《サーチ》を使って城内を軽く調べたが、ざっと見積もっても警備が100を超えている。
過剰戦力すぎないか?と疑うほどの人数だった。
「まぁ、あちらはあちらで順調そうですし、こちらも機会を伺いますか。」
ワタシはそう判断して、又、人混みに紛れ込んで敵兵の手当てをして居た。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
なんだったんだ、、、さっきのは、、、
俺は呆然と立ち尽くしながらそう思った。
目の前では陛下も急な展開に急いで指揮を執って混乱を抑えて居た。
あっという間に混乱を収めて行く様子は素晴らしいの一言だが、俺は元凶を睨む。
「あら?、、、みぃぃつけた。」
すると俺の視線に気がついたのか彼女はこちらを振り向きニタリと笑った。
嘘だろ?距離的には結構離れているし、、、と思って首を振る。
そうか、神になってから若干気配とかに変化があったからか、それで一つだけ異なる気配に気がついたわけか。
そう思いなおす。とそこに
「(緊急事態発生!敵の四天王がバラバラに行動し始めた様子!皆!気をつけて!!)」
アイリからの通信が脳内に直接届いた。ほう、これが新しいチートか。
と内心驚きながらも今の情報から結論を出す。
「コンビネーション、、、どこ行きやがったんだ。」
思わず呟いてしまった。
そして、現実の方に思考を戻す。すると、
「うふふふ♪」
とてつもないスピードで件の女性が低空飛行しながらこちらに向かってきて居た。
周りの兵士たちを風圧で吹っ飛ばしているらしい。近づくことすらできて居なかった。
「気をつけるんじゃ!!オウガ!!其奴は今でとは比べものにならんほどの強敵じゃ!!」
陛下がこちらを向きながら叫んで居た。
わかっているさ。
俺は真正面に立ち、構える。
「仲間の仇を打たせてもらおう。四天王。」
バン!バン!
試しに両方で一発ずつ放つ。が。
チュイン!チュイン!
風圧の壁?じゃないよな?なんだ、あれは。
目的の目前で何かによって逸らされた。
まぁ、いい。当たらないなら。
当たるまで撃たせてもらおう。
俺は残弾を確認する。数は、、9mm弾が350ほど、、ふむ。不安なので腕試しがてらアレを使うか。
そう思い、俺はアレを胸ポケットからトランシーバーを取り出してヒロヤに連絡を取る。
繋がったことを確認して、要件を言う。
「『ヒロヤ、アレと、アレ、あと弾を少なめに貰えるか?』」
それに対しての返答はすぐだった。
アレで判ったのか。
「『おう、いいぜ。さっさと送るから少し下がれ。』」
言われて直ぐに下がると目の前にミニガンが落ちてくる。
少し懐かしい思いと共に、久々に使ってやるか。と地面に固定具を差し込んで弾倉を繋ぎ、構える。
「さあ、くたばるなよ。魔女。」
トリガーを引く。
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ
無数の弾丸が近距離にまで来ていた彼女の目の前に展開される。慌てて急停止して両手を前に向けて何か魔法名らしきものを叫んだ。
すると、
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガン!!
またあの謎の壁らしき物に阻まれて通らない。だが、放射的に放ったため、弾かれる大凡の範囲は把握した。
前方に正円状に壁を作り出している。けど、自身の背後はカバーしていない。そう判断しておく。
背後もカバーされていたら流石にお手上げだ。
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ
少しずつ逸らしながら地面に固定されていたミニガンを固定具から外し、両手で持ち、近寄る。
絶対にあっちじゃあ出来ないことだろうな。と内心苦笑する。
「ちょっ、ちょっと!!何よ!!それェ!!」
女が必死になって叫んでいた。
流石に至近距離からだと、、、どうかな?
ニヤリと微笑を浮かべる。もう距離は20mをきっている。
彼女はシールドに精一杯らしく、脂汗を額に少し浮かべていた。
「これで、どうだ?」
シールドの範囲外ギリギリまで駆け寄り、トリガーを引く。
ゴガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガカガガガガガン!!
バギッ
凄まじい音と共に鈍い音が響く。
ここまでやって漸くか。
残弾を確認する。
「あと、20秒。」
ボソッと呟く。空の薬莢が無数に宙に舞う。
19
ガガガガガガガガガガガガガガ
18
ガガガガガガガガガガガガガガ
17
ガガガガガガガガガガガガガガ
……………………
3
2
1
0
キュイィィィィン
弾切れを起こし、ミニガンが止まる。
「はあっ、、、はあっ、、、ようやく、、、止まったわね、、、」
片手を膝に当て、息も切れ切れに女は言った。
シールドは、、ないようだ。気づかれないように確認する。
よし、油断したな?
「残念だったな。トリックだよ。」
そう言い放ち右手に握られたボタンを押す。すると、
「え?」
ドォォォォオン!!!
女の直ぐ背後の地面が大きな音を立て、爆発した。
いつから銃しか作っていないと錯覚した?火薬を見つけた時点で作ろうとしたさ。
そして、女が前に、つまりはこちらに向かって爆風で飛ばされる。
表情は恐怖か、引きつっているようにも見えた。
「イヤァァァァア!!」
そして、ミニガンを地面に放り投げ、素早くホルスターに差し込んであった銃を取り出し、
「Good-by。Bloody bitch」
引き金を引いた。
「ァァァァァアアアア!!!、、、、アッ。」
ドサッ
叫び声が途切れ。女が目の前の地面に落ちる。
受け止めるつもりなんてさらさらない。
「よし、死亡を確認。」
頭蓋骨を割られ、血を流し、脳漿や脳汁が垂れて来ているとこを確認して、そう呟く。
仇は、討ったぞ。
あっさりと終わったことに不満を持ちつつも、しかし、俺はそう心の中で叫んだ。
流石に爆弾というものはこちらから見るとオーパーツだったか。
陛下が何かを叫びつつこちらに駆け寄ってくる。それを見て、この想いを忘れて苦笑いしてしまうのだった。
C4爆弾:黒色の粘土のような感触をしているがその実中身はほぼ火薬。起爆剤を遠距離から起爆させて相手に打撃を与える。
???:忌まわしき兵器、ついつい作ってしまったが使う機会もなく。現在は誰にも使われないようにオウガのアイテムポーチの中で眠っている。
いつから、銃だけだと思っていた?
残念、鍛冶屋だ。(意味不明)(C4作る鍛冶屋とか誰よ。)




