1万+35対15万の戦 1
(あ、変化とかは特に)ないです。
「よし、これにするにゃ!」
ごそごそと空間庫の中から取り出した物はなにかの鍵と、ランプだった。
「これは、『銀の鍵』にゃ、これを、そこの美丈夫にあげるにゃ。」
とオウガに頭の部分におぞましい模様が彫ってある銀の鍵を渡した。
あれは、、、確か別世界への扉を開ける鍵だったっけな?、、、ええ、、そんなもの渡していいのかよ、、
とジト目でナルラさんを見つめる。なんてもの渡してんだよ。と
「さぁ〜て、そっちの黒髪イケメンには『アルハザードのランプ』をあげるにゃ。これでいいかにゃ?そこの創造神さま?」
次いでサンにランプを渡す。サンとオウガは急に目の前に現れて消えるナルラさんに驚いているのか目を大きく開いていた。
あのねぇ?驚かそうとしてんのは良いんだけどさ?本気のステータスを隠さないのはダメだと思うのよ。
「まあ、これで対価をもらった訳だし、、私が監視しておきましょう。別に世界を壊そうとかしたら即潰しても良いんだよね?」
一応忠告しておく。神様としてこれは外せない。横目でいつのまにか背後に立っていたナルラさんを見る。
あ、威圧も出しております。けど、あまり動じてないっていうのがナルラさんの実力の高さを物語っている。
「別にいいにゃ、少しの暇つぶし程度にやったことにゃ。じゃあ、後は任せたにゃ〜。」
と言ってナルラさんが消える。転移とか使ってたんだろう。しかし、いつもニヤニヤしてて不気味だったな〜。
そして、あの事がなかったかのように周りのグループ達が会話を再開する。
多分世界の時間を止めていたんだろう。勝手に止められると時間が狂うんだけどなあ。ま、ルナが頑張ってズレを修正してくれるだろう。
と問題ごとを放り投げておく。なにやら「ふざけるなー!!」とでも聞こえて来たが気にしない。
「さて、サン、オウガ、とっととそれをしまって。戦に出るよ。」
固まっている二人に声をかけて現実に戻しておく。
「そうだな。もうそろそろ時間だ。」
「おう、次は右側をどうにかする。だから他の奴に中央と左側を担当してもらうことにする。」
サンがすごい速さで指示を出していく。さっきの一戦で負傷した人はだいたい10人程度。35人しか居ないなかでは結構な痛手に入る。まあ、治療班がなんとか回復させて途中からなら参加できるようにしてくれるらしい。
「頑張ってね。私たちにできることなんて、これぐらいしかないから、、、」
と暗い顔をしながらシャルロットが言ってきたときは思わず手をつけてしまいそうになった。
あれはやばいわ、少し涙目で上目遣いをしてくる黒髪ロングの美少女なんて破壊力がありすぎるわ。ロリコンじゃなくなりかけたわ。
そしてそんなこんなで準備が完了する。中央は私の魔物隊が、左はキョウスケたちが担当することになった。ソウイチ達は一旦待機しておいてもらった。流石に連戦はきついからね。
『ぷぅぅぅううううううううう!!!!』
ラッパのような音が聞こえたと思ったらその後に敵の兵士たちの轟声が聞こえて来た。本気で潰しに来るようだ。
やはり予測通りといった感じで横に3列に並んで突っ込んで来るようだ。
やべぇ、《無限の知識》チートすぎる。相手にしたくないなあ。と思いつつも事前に言われて居た通りにする。ふいに
(敵は《ワールドレコード》との計算によると横に3列、5万ずつの兵を敷いて突撃して来る事がわかりました。そして、中央のところに四天王と呼ばれている四人が居て。左には共和国最強の剣士がいることもわかりました。
なので、私たちは右に少数のグループ。中央は魔物部隊で抑え込む。左に大人数のグループを作って的確に対処してください。そして、四天王そのものはあまり強くないですが、問題はコンビネーションにあります。十分に気をつけてください。)
とアイリが事前にみんなに説明していたことを思い出す。
そして、今の状況はまさにその通りになっていた。
「《サモン:赤、青、緑、黄、白、黒羊!》《展開:ストーンシープ》!ストーンシープ隊は壁役を!他の羊隊は各々の魔法で攻撃!開始!」
ダンジョンで待機していた羊達を召喚してどんどん並べていく。そして、指示を出して行動させる。石のように硬い毛を持っているストーンシープ達は壁役として頑張ってもらい、その隙間から魔法でチマチマと耐久する。それぞれのレベルは50を軽く超えているため40前後の兵士たちには突破できまい。
ガン!
「くそっ!なんだこの毛は!硬すぎる!剣がまるで通らん!」
「任せてください!炎魔法で燃やします!炎魔法:我らに神のみわざ、、、ぎゃぁぁぁあああ!!」
魔法を使える奴には重点的に各属性の魔法が飛んでいく。東門の前に立ち、指示を次々に飛ばしてさばいていく。無論やられる羊もいたが、その都度新しい羊を召喚して塞いでいく。
こうして、完璧な布陣の中で中央の敵隊は数を減らしていく。かに思われた。
「ハッハァ!無駄だぜ!オラァ!」
バン!
兵士たちが急に左右にずれたと思ったらその隙間から大剣を持ったひとりの男が飛び出して来た。そしてストーンシープを弾き飛ばして道を強引に開いて行った。
できた隙間に兵士たちがなだれ込む。もちろん必至に抑え込もうとするも先ほどの男によってどんどんストックが削られていく。何者だ?あの男。野性味を帯びた楽しそうな表情をしている。格好は軽鎧らしき物、肩、膝、胸当てしか防具らしいものはつけていない。が魔法が当たっても男の前方に貼られているらしい透明な壁に阻まれる。
あれは、、《神聖魔法》かな?多分他の仲間が常時展開して攻撃を防いでいるんだろう。厄介だなぁ。
「ちっ、あれを放置するとやばい。《サモン:アークデビルシープ》奴の撃破に回れ!」
黒羊の上位進化形のアークデビルシープを召喚して向かわせる。レベルは120ほど、これで撃破できないと辛い。
『うおりゃぁ!!」
『アラン様が作ったチャンスを逃すな!!』
『じゃまだぁ!』
様々な声が聞こえてくる。もう結構突破されて来たなぁ。
と、その時、
「お、あんたが魔物を操っている奴だな?しかも亜人か、、、潰す。」
こっちにものすごい速度で走り込んで来たさっきの男。
おい、アークデビルシープさんや、あっさりやられてんじゃあないですよ。
と、内心愚痴る。
しかし、あの男は私の姿を見てすぐさま無表情になる。目には復讐の焔がメラメラと燃えているかのように見える。どうやら亜人に対して相当な過去があるらしい。
まぁ、すぐ死んでもらうんだけどね。
と、私は構えを取った。
「《創造魔法…………
物理防御が高くて魔法を弾き、かつ高火力ってなかなか強いですよね。




