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リーチの話 11(無効化)

無効化ってチートだわ、やっぱり。

ちっ、ステータスが半分にまで減らされて、スキルも大体が使えない。どうしたいいものかなぁ。

と少し考える。手元にあるのは一本の刀。防具なんてきていないしそもそも学生服のズボンにTシャツ、黒いマントを羽織っているぐらいだし。しかも、彼女達はラスボス級の実力っぽいし、どうしたものかなぁ。


「ほれ。そろそろ行くぞ?」


ダン!


という音と共にグラニスが駆け出した。SSでも視えるから大丈夫だろうと受け流す構えを取る。

と少し違和感を感じる。とっさに他の六人の状態を瞬時に確認する。するとリードがいなかった。


ここまで考えるけどもう目の前にはグラニスが迫ってきていた。


「冗談じゃないですっ、、よ!」


ギャイン!


グラニスがいつのまにか持っていた鉄扇を刀で流して蹴りを放つ。


「なっ!?」


ガン!


という音がして横に吹き飛ぶ。流石に脚は予想していなかっただろうと内心ドヤ顔をする。その時、不意に


「よそ見は厳禁だよ。」


という声が聞こえる。慌てて声が聞こえた方向に振り返ると


目の前に鉛の丸い玉があった。


「うわっ!!」


キン!


とっさに刀で弾いたが大きく体勢を崩す。彼女はその隙を見逃さなかった。


「もらった!」


ザシュ。


「ぐぅ!」


彼女の持っていたサーベルで腹を切られるが、浅い。反射的に後ろに下がったのが幸いした。


「いたいのぅ、老骨には少し響くのじゃ。」


とグラニスが吹っ飛んだ方向にあった壁の中から出てくる。言葉の割には全然ダメージはないように見えた。


そして、


「さらにかけさせてもらうわよ。」


という声とともに背後に気配を感じる。


「させるっ、、かぁ!!」


ドン!


しかし、彼女に回し蹴りをして吹き飛ばすことによって距離をとる。

近接部隊が注意を引いてバフ係が相手の弱体化を図る。そしてそれを更なるアタッカーや魔法使い系で押しつぶす。

段々と作戦が読めてきた。こう考えてみても隙があまりない、これを打破するためには圧倒的な戦力差が必要になるだろう。

残りの二人は!?

と思いあたりを目だけ動かして確認すると。


「ふぁ〜〜ぁ、さっさと終わらないかなぁ〜。」


と空中に寝そべっているベルが居た。加えて


「ダメじゃない!ちゃんと仕事なさい!」


と言っているアスカも居た。

えぇ、、、、




「さて、お前さんや、今の状態はどうだい?」


と、突然目の前に立つリードが聞いてきた。

別段特に何も無いはずなんだけどなぁ?と感じて気づく。調子が戻ってきているということに。そして

【《封印耐性》《呪術耐性》がlv10になりました。これにより《封印無効》《呪術無効化》を獲得しました。】

という声が聞こえた。ステータスを確認すると元に戻って居た。そして

【無効系スキルの8割の取得を確認。これにより条件を達成。《状態異常無効》を獲得しました。】

と流れる。内心ガッツポーズを取ってしまったのも無理はないだろう。これで、彼女達の作戦に穴が開けられた。


「特に、何も感じません。ですが、それがどうかしましたか?」


と、さも何も感じて居ませんと言うように発する。少しはメンタルが削れてくれれば良いのだが。


「ふぅ、じゃあ、こっちの負けだな。」


しかし結果は意外だった。

え?うそでしょ?


「え?、、、どうしてですか?」


呆気に取られたように尋ねると


「いやぁ、実はな?お前さんの受けていたこの剣や玉にはな、触れたものにそれぞれ火傷と毒を付与する効果があってな。加えて、」


といったところでグラニスが言い継ぐ


「妾のこの扇子にも触れたものに対して麻痺を与える効果があってな。しかもそこにおる二人にもそれぞれ《無気力化》や、《魅了》のスキルをかけてもらっておったのじゃよ。それでもなんとも無いのに加えてルル達がやられたのであればもう妾達には打つ手がない。と言うことなのじゃよ。」


と言ってきた。

え?別に《魅了》とか耐性を得た覚えなんてないんだけどなぁー?

と思案顔になってしまう。


「まっ、と言うわけだ。お前さん、どうせレヴィアのスキルも聞いてないんだろう?」


「そうですね。さっき無効化スキルを手に入れました。」


そう素直に言ってみると、リードのとなりに急に現れた幼女が膝をついて悔しがっていた。


「なによ!なによ!その耐性の獲得の速さ!おかしいじゃない!嫉妬するわよ!」


と言って手足をバタバタさせていた。それを微笑ましい顔で見ている四人。

お、、、おう。なんだか知らないうちに心を折っていたようだね。内心ヒヤヒヤしていた。

もしスキルがなかったらと考えるとゾッとする。


「と言うわけでね?」


「君の勝ちっていう事さ。」


とこれまたいつのまにか居たアスカとベルが手をやれやれと振りながらこっちに来た。


「と言うわけで、送ってやろう。場所はどこが良いのじゃ?」


そんなこと言われても、、、と思っていると。


「冗談じゃ、一番近いところに転移させるわい。大陸の中央にある『大平原』のど真ん中に指定しておくからそこからは自力で行くのじゃぞ。良いな?」


と言ってくれた。やった!早速、、、、って、移動方法って洞窟とかじゃないのかよ。


ジト目で見つめる。


「や、そんなに邪険にするでない。ほれ、さっさとやるぞ。準備せい。」


と急に言われたので焦る。


「え、、、ちょっ!まっ「《暗黒魔法:単体転移:大平原》」」


目の前の景色に靄がかかったと思ったら。




『うぉぉぉぉぉ!!』


と叫び剣を振るいあっている軍が居た。


どうやら本当だったらしい。

と思いつつも前触れなしにやってくれたグラニスに恨みを持つのだった





へんしゅーちょーに褒めていただき嬉しい限り。尻尾フリフリ。

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