リーチの話 10 (逆転)
編集長にとことんダメ出しされてもぅヘトヘトだよぉ〜。
さて、僕は訓練所の片隅にて待っている。待っている傍、考え事をする。この世界の時間の単位が地球の時と同じなのは何故なのだろう。そもそもなんで僕は彼女たちの言葉がわかったのか。などたくさんあったが近づいてくる気配を感じ中断する。さっさと行かないと手遅れになるかもしれない。その思いが僕を急かす。
「さっさとしよう。あまり時間はかけたくないんだ。」
僕はそう言って前にいるラリス、リード、ルルの三人を見据える。ほかの四人はどこにいるのだろうか。探ろうとするも僅かな気配すら感じない。気を引き締めて行かないと。
「よぉ!ちょっと遅れたか?まぁ、前置きは置いておいて、さっさとやろうか。」
ラリスが拳を打ちつけながら近づいてくる。その横からも
「貴様の本気を見せてみろ。そして、我を楽しませてみよ。」
と言いながらルルが長い槍を持って近づいてくる。槍には電気らしきものが通っているのかバチバチとたまに音を立てている。
「お前さんにゃあ、期待しているんだけどね。どんな物を見せてくれるんだい?」
そしてその隣からリードも近づいてくる。拳銃を左手に持ち、右手にはサーベルを持っている。サーベルには何か模様が描かれているようだが、どのようなものなのかはわからない。
互いに威圧を解き放っている。もちろん僕も《大魔王》スキルで威圧を出して相殺させている。これって互いの実力の確認とかだったよね?よくある前世界のラノベだと。
「さて、さっさとやりますか。」
そう言って構える。右手で刀の柄を持ち、左手で鞘を抑える形の居合の構えを取る。警戒してか三人は僕の周りを回って様子を伺っている。この先制攻撃が当たってくれるといいんだけどなぁ。そう思って目を閉じる。
「ん?仕掛けねぇならこっちから行くぜ!」
ドン!
この雰囲気に我慢できなかったのかラリスが土埃を上げて突っ込んでくる。気配で追ってはいるがすごい速さだとわかる。けど、
「《エンチャント:ライトニング》、、、はあっ!!」
相手がこちらに攻撃を加える前に早口で魔法を唱え、刀に雷を纏わせる。そして、居合斬りのエネルギーと電磁加速させた刀がラリスへと向かった。
ガン!
と鈍い音の後にラリスが崩れ落ちる。峰打ちだから多分切れていないだろうけど暫くは戦闘に参加できないことだろう、おおよそ想像通りだけど振り抜いた時の音がしなかった。つまりは音速に至っているということかな、、、相変わらずチートだなぁ。と思う。そして刀をしまい、また構えに入る。見せちゃったからこちらから動かないとジリ貧になってしまう。
タン!
「えっ、」
速度SSSをなめるな。と思った時にはもう、目の前に驚きの表情で固まっているルルがいた。ラリスが一撃でやられた事に驚いていたのだろう。反応が遅れたルルを
バキン!
ドォオン!
刀で槍の真ん中にある太刀打ちの部分を切り落とし、そのままの勢いて。吹き飛ばす。訓練所の壁にぶつかったルルは気を失ったのか動かない。この様子だと、多分大丈夫だろう、、、だよね?
そしていつのまにか背後に立っていたリードに向かって振り向きつつも刀で斬りかかる。首を狙った一撃は
ガン!
という音とともに拳銃の銃身に止められた。
「やっぱりやるねぇ、あのラリスとルルが一撃だなんて。」
攻撃を受け止めながらも軽々とそんなことをいうリード。
「残りの四人はどこに?」
ガン!ガン!ギャン!
互いに打ち合っているが一向に当たらない。大体はサーベルで逸らされるか、それとも銃身で綺麗に止められるかで捌かれる。強い。そしてスキルを万全に使って行かないと勝てない。そう僕は判断すると後ろへ飛び、魔法を唱える。
「《パーフェクト・フルポテンシャル》」
全ステータスを上げる魔法だ。時間は1時間に止めておく。別に無限に回せるんだけど今の状態だと回復が消費に追いつかなくなるため1時間が限界だ。
「へぇ、剣術に加えて魔法の腕もすごい。話で聞いていた以上だよ。」
と飄々とこちらに接近してくる。
「それは、どうもです。ですが、他の四人はどこに?」
と再び尋ねる。流石に三人だけを倒すわけにはいかない。
「ああ、それか?それなら、
目の前にいるだろ?。」
と言われた。どういうことかと思って周りを素早く確認すると見つけた。まさかの自分の懐にあの幼女がいた。
「遅いっ!《呪縛》《嫉妬》《封印》!」
何かスキルを使われた。反射的にさらに距離を取るがここで気づく。
「体が重い?」
いつもに比べて体が少し怠い。重い感じがする。まさかと思ってステータスを確認すると
リーチ・シュベルグ
lv200
HP50000
MP25000
筋力20000(S)
魔力25000(+S)
体力4000(C)
敏捷40000(SS)
運2000(D)
スキル
⚠︎一部スキルが封印されています。表示できません。⚠︎
魔王lv--
大魔王lv6
固有スキル
諸刃の剣
ステータス数値化
魔法無効化
賢者
となっていた。
まさかステータスが半減の上にスキルが封印されていて魔法も使えない。それによって《パーフェクト・フルポテンシャル》も解除されてしまっていた。
あまりの出来事に呆然としていると。
「お、終わったみたいだね。」
という声とともに突然空間に亀裂が走り中からベルが現れた。
「もぅ、遅かったじゃない。」
続いてアスカが現れる。
やばいと思い後ろを向くと。
「どうじゃ?これが妾達の本気じゃ。凌ぎ切ってみんか。」
とグラニスが壁のそばに生えていた木の陰から出てきた。
完全に囲まれた、、、。どうしようかな。
冷や汗をかきつつそう思ったのだった。
次回も逆転、、、できるのかな?




