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【書籍化】転生聖女は友情エンドを目指す! ~腐女子なのに乙女ゲームの世界に転生しちゃいましたが親友キャラとイチャイチャ百合しながら悪役令嬢と派閥抗争してます~  作者: 川獺右端
第九章 ファルンガルドへの巡礼

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1608/1610

第1597話 格納庫でお菓子パーティが始まる

「エイダエイダ、後部ハッチを開けてくれ」

【はい、アダベルさま】


 アダベルがトール王子とティルダ王女を連れて蒼穹の覇者号の後方に回り込んだ。


「お昼にサイズでご飯を食べたら、市民がお前達にってくれたんだ」

「「おお~~~」」

「「「「おお、お菓子の山~~!」」」」


 孤児達も何事かと付いてきた。


「わあ、お兄ちゃん、サイズのパウンドケーキだよっ」

「ええ、本当に、アダベル?」

「本当だ、お前達二人に食べさせてってこんなにくれたんだっ」


 トール王子とティルダ王女は、ぶわっと涙を出した。


「サイズの人達が……」

「私たちの事、忘れてなかったんだ……」

「わあ、泣くな泣くな、泣くとお菓子が美味しく食べれないぞっ」


 あきれ果てるほどに貪欲ドラゴンだな、アダベルは。


「ああ、でも嬉しいんだ」

「こんなに沢山、わあ、サイズのソーセージだ」

「晩ご飯にジェシーさんにサイズ料理を作って貰えよ」

「うん、そうするーっ」

「なんか選んでダルシーにお茶を入れてもらって食べようぜ」

「うん、パウンドケーキ食べたい」

「それ、焼きたてみたいだよ、最後に乗せてた」

「いいなあ、サイズに居た頃に良く食べてたんだ」

「よし、パウンドケーキとクッキーを食べよう」

「そうしよう」

「うんうん」

「「「「わーいわーい」」」」


 子供達は意気揚々とお菓子を居住ブロックへ運んで行った。

 応接室っぽい感じの良い部屋があって、そのテーブルにアダベルとトールはお菓子を載せた。

 ダルシーがお皿とナイフを持って現れた。


「おお、ダルシー」

「お茶を入れて参りますから、しばらくお待ちください」

「わ、わかった」


 ここはなかなか居心地の良い部屋だね。

 ポセイがどこからかクッションを持って来て子供の背中に置いてくれた。

 ダルシーは備え付けのキッチンでお湯を沸かしている。

 水も出せるみたいだね。


「水は魔石精製?」

『いえ地下水脈の水をタンクに溜めて浄化して使っています』


 さすがはビアンカさまの関わった基地だなあ。

 設備にお金が掛かりすぎだよ。

 温泉の配管も源泉から引いた別物っぽいね。

 すげえ。


 ダルシーがみんなにお茶を配った。

 ポセイがパウンドケーキとクッキーをお皿に入れて一人一人に配った。


「こんだけ……」

「大きいケーキでもみんなで食べるとね」

「ぐぬぬ」


 アダベルさんはパウンドケーキ一気食いをしたい所であろうが、まあ、孤児さんも多いからしょうがないな。


「あ、でも美味しい、ドライフルーツと木の実が入ってる」

「……」

「……」

「トールちゃん、ティルダちゃん大丈夫?」

「ん、懐かしくて……」

「パパとママの事、思いだしたの……」


 あー、故郷の味って良し悪しだなあ。


 アダベルががしっと二人を抱きしめた。


「大丈夫だ、大人になるまでに、私とマコトがお前達をサイズに帰してやるからっ」

「アダちゃん……」

「アダベル……」

「うん、大丈夫任せといて、二人はホルボスでワイワイ遊んで待っていなさいね」

「はいっ」

「はいっ」


 トール王子とティルダ王女は元気に返事を返し、パウンドケーキを口に入れた。


「「おいしーっ!!」」

「「「「おいしいよねーっ」」」」


 うん、パウンドケーキは焼きたてだったから、ほんのり暖かくて、外側がサクサクしていて美味しいね。


「もっとお菓子を持ってきて、沢山食べようぜ」

「えー、もうお腹いっぱい-」

「アダちゃん底なしすぎー」

「えー、足りないだろーっ」


 子供達がわいのわいの騒ぎ始めた。


「サイズのお菓子はトール王子とティルダ王女に優先権があるので、アダベルの食べ放題はダメでーす」

「ええ~~!」


 アダベルが悲しそうな顔をした。


「ジェシーさんに渡しておくと適切に管理してくれるよ」

「アダちゃんに付き合うとすぐ無くなるよ」

「ぐぬぬ」


 アダベルはお菓子関係では、まったく信頼されてないなあ。


 私はヒルダさんとアダベルを誘って温泉に入った。


「お湯がとろりとしてますね」

「おお、変なお湯だ~~!!」


 アダベルはジャブジャブ游ぎ始めた。


「アルカリ性の温泉らしい、ガドラガ鉱泉の泉質に近いんだけど、こっちの方が濃いし、温度も高くて掛け流しだって」

「温泉はいろいろな泉質があるんですねえ」

「ホルボス系の温泉は酸性の硫黄泉だから違う泉質でたのしいよね」


 あんまり匂いはしないんだよね。

 とろっとしていて、心地良い。

 湯冷めしなさそうだ。

 ガドラガの冬は辛そうだから、温泉があると良さそうだね。


 お風呂から上がると、脱衣所でダルシーがバスタオルで水気を取って、ドライヤーを掛けてくれた。

 私が終わると、ダルシーはアダベルのお世話に回った。

 ヒルダさんにはシャーリーさんがドライヤーを掛けているね。

 ピーちゃんはヒルダさんの頭の上でご満悦だ。

 マメちゃんは影の中で寝ているね。


 さて、ホルボス山に戻って、サイズのお菓子を下ろそう。

 村の広場よりも、ホルボス基地の方が良いかな。

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― 新着の感想 ―
子供達は温泉パスかな
>アダベルはお菓子関係では、まったく信頼されてないなあ。 大丈夫。 お菓子だけでなく、食べ物関係は全て信頼されていないぞ!
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