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【書籍化】転生聖女は友情エンドを目指す! ~腐女子なのに乙女ゲームの世界に転生しちゃいましたが親友キャラとイチャイチャ百合しながら悪役令嬢と派閥抗争してます~  作者: 川獺右端
第九章 ファルンガルドへの巡礼

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第1596話 食事を終えお土産を貰ってガドラガへ

「マスター、美味しかったわ、ありがとう。お料理の順番を譲ってくださったお客さんもありがとうね」

「いやいや、楽しんで貰えたら何よりだぜ」

「俺らは後回しでいいからよ」

「聖女さまはお忙しそうだしね」


 みんなニコニコしながら答えてくれた。

 いい人達だなあ。


 レストランから出ると、大量の野次馬さんたちから拍手を貰った。

 目の前にはお菓子とかハムとかを満載した手押し車があった。

 なんだこれ?


「聖女さま、どうか、どうか、トール王子とティルダ王女にこいつを持って行ってくだせえ」

「心ばかりのサイズの味ですじゃ」

「おおおお、お菓子がいっぱいっ!」

「郷土菓子でさあ、守護竜様、王子様と王女様と一緒に召し上がってくださいよう」


 なんだかアダベルがホクホクしているな。


「ありがとう、トール王子とティルダ王女に渡しますよ」「ありがてえありがてえ、船まで引いていくぜ」

「ああ、待ってくれ、俺んちのパウンドケーキを持っていってくれ」

「おお、パウンドケーキ!」

「あんたのじゃ無いからね、アダベル」

「お、おう……、まずはトールとティルダに渡してからだな」

「そうよ、きっと喜ぶわ」

「うん、故郷のお菓子は嬉しいだろう」


 アダベルは良い笑顔で笑った。


 ダルシーが出てきて、一緒に手押し車を引き、お菓子やハムソーセージ等を後部貨物室に積み込んだ。


「それでは、またね、サイズのみなさん」

「「「「聖女さま、聖女さまっ」」」」


 大人気だなあ。


 メイン操縦室に入り、艇長席によじ登った。


「今後のサイズの訪問はよく考えた方がよろしいですわね」

「なんでよ? ヒルダさん」

「サイズの独立運動をしている団体ですが、魔族の支援を受けているという噂があります」

「ああ、魔国近いからか」

「はい、政治的に不安定な国、しかも魔国と接している国です、諜報の格好の獲物ですわ」


 なるほどね。

 色々と大変なんだ。

 サイズの独立運動団体と聞いても無条件で話を通してはいかんのだな。

 ジーン皇国のやらかしであるから、ディーマーが頑張れだよな。


 計器をチェックして、離陸準備だ。


「蒼穹の覇者号、ガドラガ基地へ行きます」

【了解です。蒼穹の覇者号離陸シーケンスに入ります】


 広場は野次馬で一杯になっていた。

 蒼穹の覇者号が離陸すると大歓声が上がった。


「愛されてますね、領袖」

「それだけ、トール王子とティルダ王女が大事なんでしょうね」

「国の象徴としての王族ですからね」


 政治的には難しいのだけれど、やっぱりトール王子とティルダ王女にはサイズを訪問して貰いたいね。

 ディーマーと打ち合わせをしないとダメだろうな。


「トールとティルダは祖国でこれだけ愛されているって知ったら喜ぶぞ」

「そうだね、アダベル」


 私は操舵輪を引き上げ、高度を上げて雲海の上を目指す。

 雲海に着いたら水平飛行で自動操縦だね。

 普通の飛空艇だと、魔導頭脳のエイダさんが居ないから、ずっと操舵輪を握ってなければならなくて大変なんだろうなあ。

 白銀の城号とか、外遊船は長距離を飛ぶので大変だろうな。


 ダルシーがお茶を持って来てくれた。

 ありがとうありがとう、かぷかぷ。

 雲海を見ながらお茶を飲むのは気分が良いね。

 ラウンジの五本指も思い思いの格好で飛空艇旅を楽しんでいるようだ。


 二時間ほど雲海を飛んで、ガドラガ上空へと侵入した。

 操舵輪を持ち直す。


「エイダさん、ガドラガ基地へ入れます、誘導お願いします」

【了解しました】


 マップ画面に侵入航路がポッペンと現れた。

 コースをなぞるように操舵輪を回し、高度を落とした。

 ガドラガ基地の入り口に船体を滑り込ませ、蒼穹の覇者号用のドックに着陸させた。

 学者さんが、夕焼けの疾風号から出て来て、子供達も居住ブロックの方から駆けてきた。


「あいつらをすぐ乗せて帰る?」

「温泉に入ってから帰りましょう」

「そうだな、ああ、そうだ、お菓子をトールとティルダに見せて、ダルシーにお茶を入れてもらって一緒に食べよう」

「あの子達のお菓子だから無神経に食い散らかしてはダメよ」

「わ、判ってるって」


 アダベルは口を尖らせてそう言うが、どうだろうかね。

 こいつは暴食ドラゴンだからなあ。


 ヒューイが甲板から下りて子供達を出迎えた。

 さて、私たちも船を下りよう。


「お、なんだか、みんなつやつやしているっ」

「ここの温泉とろとろで不思議なの、指先がしわしわになるよう」

「それでつやつやになるよ」

「そんな場所が」


 アダベルは前回、教会のおやつにひかれてここへは下りて来てないからね。


「おお、ドックに入った蒼穹の覇者号の色気のある事」

「彼女はべっぴんさんですからなあ」


 学者さんも温泉に入ったのかつやつやでそんな事を言う。

 飛空艇も船の一種なので、代名詞は彼女なんだよね。

 クラシカルなスタイルだけど、デザインが良いので、蒼穹の覇者号は姿が色っぽいのは同意だな。

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― 新着の感想 ―
皇子達が戻る時にはサイズにも念のために1匹守護竜も付ける必要があるかも?
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