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【書籍化】転生聖女は友情エンドを目指す! ~腐女子なのに乙女ゲームの世界に転生しちゃいましたが親友キャラとイチャイチャ百合しながら悪役令嬢と派閥抗争してます~  作者: 川獺右端
第九章 ファルンガルドへの巡礼

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第1592話 いろいろ積み込んでガドラガに向かう

 しかし、夏休み最後の日なのに、残務整理で面倒くさいわね。

 私はぶつくさ言いながら地下道を進み、蒼穹の覇者号へ乗り込んだ。

 ヒルダさんも一緒に来てくれた。


「最初はホルボス山ですか?」

「大神殿でアダベルを積もう」

「そうですわね」


 私はよっこらしょと艇長席によじ登った。


「蒼穹の覇者号、離陸します」

【了解しました、蒼穹の覇者号、離陸シーケンスを開始します】


 ヒルダさんは後部ベンチに腰を下ろした。

 美人は何をしていても絵になるから得だよね。


 私を出力レバーを押し上げてプロペラの出力を上げ、操舵輪を前に倒して微速前進をした。

 トンネルをしずしずと飛空艇は進んで行く。

 発着台の直上に出た時、上空からヒューイが飛んで来て、甲板に着陸した。


《どこへ行く?》

(ガドラガ、一緒に行く?)

《行くとも》


 ヒューイはいつも自発的に来てくれて助かるね。

 呼んでないとも言うが。


 飛空艇はついっと上がって、ついっと大神殿の練兵場に下りた。


「よし、アダベルを呼んで来よう」

「いってらっしゃいませ」


 タラップを下りるとリンダさんがやってきた。


「マコトさま、お帰りなさい」

「アダベルを見なかった?」

「朝から孤児院で遊んでいましたよ、あ、きたきた」


 大神殿の方から、うおおおと雄叫びを上げて、アダベルと孤児達が駈け寄ってきた。


「マコト、どこか行くのか」

「「「行くのか行くのか」」」

「ガドラガの魔族を魔国に捨てに行くのよ、アダベルだけついてきて?」

「えー、私たちは~?」

「危ないから」

「ガドラガ教会で遊ばせておけば? 捨てに行くときだけ危険なんだろ?」

「そりゃそうだけど」

「「「「いきたいいきたいっ!」」」」

「クッキー修道院に預ければ良い、それで、私にもクッキーを一抱え、くれたらいい」

「「「「クッキークッキー!!」」」」


 欲望満載だなあ。

 とはいえ、ホルボスにも行くから、トール王子とティルダ王女も一緒に連れていけばいいか。


「夏休みの最後ですから、良いかもしれませんね」

「リンダさんはくるな」

「え~」


 何、勝手にタラップ踏んでるんじゃ。


「魔族どもは邪悪ですから危ないですよ」

「そのためのアダベルで、ポセイもつれて行くからいいわ」

「まあ、それなら大丈夫ですか」


 リンダさんが参加すれば心強いが、居るとうっとおしい、魔物が無礼な事を言ったら無礼打ちしかねないしな。


 アダベルと子供達をともなってメイン操縦室に入った。


「お、ヒルダも行くのか」

「ええ、領袖は人が良いので魔物に騙されそうですわ」

「マコトは良い奴だからな」


 手を振るリンダさんを見ながら、私は蒼穹の覇者号を離陸させた。


 操舵輪を回し、船首を回頭させてホルボス山方向に飛び始める。

 王都から出て、一直線にホルボス山を目指す。


 割とすぐ着くね。

 山を回り込んで渓谷口からホルボス山基地に蒼穹の覇者号を入れた。

 学者さん達が飛び上がって喜んでいた。

 おっと、トール王子もティルダ王女、あと村の三馬鹿も基地内に居たな。


 格納位置に着陸させて、タラップで下りる。


「おおお、ついにやってきましたな、蒼穹の覇者号」

「二週間、来るか来るかと期待して、来たと思えばアダベル氏でがっかりが重なっていましたぞ」

「今日はたっぷり、蒼穹の覇者号を研究させてもらいますよ」

「ああ、今日はガドラガに用事で行くので」

「「「「ガドラガ!! 新型飛空艇ですか!!」」」」

「違います、ベルモント司祭の事件の関係で捕虜にした魔族を魔国に捨てにいこうかと……」

「ああ、なんということ」


 目に見えて学者さんたちはがっかりした。

 君らは新型飛空艇が好きすぎだ。


「ところで、みんなはなんでホルボス基地にいるの?」

「学者さまに飛空艇のお話をしてもらってたんですよ」

「いろいろ面白くてさ」


 子供は飛空艇好きだからなあ。


「ガドラガで新型飛空艇を見つけたって聞きましたけど?」

「すごいわねえ、さすがはマコトさまね」

「飛空艇を作り直したら、サイズ王国の御座船としてあげるわよ」


 トール王子もティルダ王女も目を丸くして息をのみ、そして全身を使って飛び跳ねて喜びを表現した。


「「やったあやったあ、御座船だ!!」」

「よかったなあ、トール、ティルダ」

「飛空艇はうらやましいよ」

「ガドラガにあるんですか、もう見れますか?」

「外側だけね、エンジンとか魔導頭脳とかがまだよ」

「わあ、見たいな見たいなあ、ねえお兄ちゃん」

「うん、そうだねっ」

「私たちも、この二人に新型飛空艇を見せて説明がしたいなあ~」

「したいなあ~」


 学者め、あんたらは初老なのだから可愛く言ってもだめだぞ。


「しかし、ガドラガ基地には動力が……」

『一時的に私が管制に入りますよ。蒼穹の覇者号から魔力をタンクに入れれば半日ぐらいは稼働できます』

「いいの、ポセイ」

『人に奉仕するのが、わたしたち魔導ゴーレムです』


 ポセイだけ取りにきたのだが、案の定、学者さんが付いてきて、さらにトール王子とティルダ王女、村の三馬鹿も付いてくる事になった。

 まあ、新型飛空艇を見て、ガドラガ基地温泉にでも入ってもらえばいいか。

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子供に甘いですのう~マコトさま。 アダベル先生編を見る限り、この世代はおかしな育ち方はしなさそうなのでまあいいか。
ポセイを取りに来たのにポセイ置いていくのか?
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