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【書籍化】転生聖女は友情エンドを目指す! ~腐女子なのに乙女ゲームの世界に転生しちゃいましたが親友キャラとイチャイチャ百合しながら悪役令嬢と派閥抗争してます~  作者: 川獺右端
第九章 ファルンガルドへの巡礼

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第1586話 さあ、王都に帰るよ

 目を覚ますとどこにいるのか一瞬わからなかった。


 オルブライト領城のスイートルームであった。

 同室に子供が二人で、カロルの夜這いは期待が出来なかったのであるよ。

 ファンファンファンと独特の飛行音がして、窓を開けて外を見ると、蒼穹の覇者号が発着所に着陸するところだった。


【おはようございます、マイマスター】

「おはよう、エイダさん」


 隣の窓が開いてアダベルが顔を出した。


「おお、覇者号覇者号、練兵場に籠があるから甲板に積んでおいて」

【かしこまりました、アダベルさま】


 蒼穹の覇者号は回頭して、練兵場へと着陸し、アダベルの籠をマジックハンドで持ち上げ、甲板に乗せた。


「エイダは便利だなあ」

「そうだね」


 子供たちのお着替えを手伝ってから、私も学園の制服に着替えた。

 ひさびさの制服で身が引き締まるね。

 あと、尼さんの服より涼しいな。


 アンヌさんが呼びに来たので、子供たちと一緒にダイニングに移動した。


 カロルと一緒に朝ご飯である。

 メニューはハムエッグ、コーンスープ、白パンだった。

 パンは軽くトーストしてあるね。


「いただきます」

「「「「「日々の粮を女神に感謝します」」」」」


 食事の号令をするのも久しぶりだなあ。

 パクリ。

 美味い美味い。

 領城のお料理は基本的に美味しいね。


「今日は蒼穹の覇者号で一廻りして、派閥員を拾って王都に帰ろう」

「そうね、カーチスと、メリッサさんと、あと……」

「東に抜けて、ユリーシャ先輩を拾って王都に戻ろう」

「そうね」


 カロルは花のように笑った。

 うん、この笑顔が見られただけで、歩いてここまで来た苦労がふっとんだよ。


「よし、王都に帰ろう、マコト、カロル」

「あ、うん」

「そうね、アダベル」


 なんで君が号令するのかね。

 まあ良いけど。


「よし、みんなで帰ろう」

「「「「はーい」」」」


 みなでぞろぞろ飛空艇発着場の蒼穹の覇者号に乗り込んだ。

 

 メイン操縦席に入り、艇長席によいしょと登って座り、船長帽をかぶる。


「ひさびさの格好ね」


 そういうカロルも船長帽だ。

 子供達もフロアに寝転んだり腹ばいになったりして定位置にスタンバイである。

 なんで寝転ぶのかな。


「それではエイダさん、アイアンリンド城へと向かいます」

【了解しました、アイアンリンド城への航路を表示します】


 ボワンとマップディスプレイにアイアンリンド城までの航路が表示された。


「蒼穹の覇者号、テイクオフ」

【蒼穹の覇者号、離陸シーケンスに入ります】


 私は出力レバーを押し上げ、操舵輪を引き上げた。

 ふわりと重力が減って船が離陸したのを感じる。


 オルブライト領城の家令さんやメイドさんが飛空艇発着場に勢揃いしてお見送りをしてくれた。


 蒼穹の覇者号は領城の尖塔よりも高く、高度を上げた。

 操舵輪を回して回頭アイアンリンド城の方向へ回頭する。


 出力レバーを押し上げて速力をたかめる。

 ああ、この飛行の感じ、ひさびさだね。


 蒼穹の覇者号は巡航速度で飛行を安定させた。

 というか、高度を取るとアイアンリンド城見えるな。

 すぐそこだ。


 ブインと飛んで、アイアンリンド城の飛空艇発着場に着陸する。

 カーチス兄ちゃんとエルザさん、そしてリチャード兄さんがクモザルのモンチーを抱いて現れた。

 タラップを下ろして船外に下りると、フィルマン父さんとイザベラ母さんが居て、挨拶してきた。


「やあ、領袖、愚息どもを王都までたのむぜ」

「はい、お任せください。お二人は秋に王都にいらっしゃいますか?」

「そうだな、文化祭の時期に迎えに来てくれ、秋のダンスパーティもあるしな」

「そうですわね。それと、これをお持ちなさい」


 わ、家令さんが手押し車にハムソーセージ干し肉などを満載して運んで来た。


「うわ、ありがとうございます」

「守護竜さまがよくお食べになるから、すぐ無くなりますわよ」


 まあそうだが、イザベラ母さんは贈り物好きだな。

 しょうがないから収納袋にお肉類を格納した。

 

「それでは、失礼しますね」

「はい、秋にお会いしましょう」

「日取りはまた手紙するからな」

「はい、おねがいしますね」


 ダルシーがリチャード兄さんとモンチーを船室に案内していた。

 カーチス兄ちゃんとエルザさんはメイン操縦席に入った。


「ああ、なんだか落ち着くな」

「やっぱり領袖は学園の制服が良くお似合いですわ」

「ありがとうエルザさん」


 発進しようとしたら、ワイバーンのセージ君が屋上に現れ、手を振っていた。

 セージ君もまたなー。


 巡礼で泊まった教会から、リンデン師が走り出てきて、手を狂ったように振っていた。

 が、きしょい司祭さまは知らんので、蒼穹の覇者号を離陸させた。


「次はアンドレア領でメリッサを拾うのか」

「そうそう、その後はユリーシャ先輩だね」

「飛空艇は速いなあ」

「お昼はアンドレア領でいただきますの?」

「そうだねえ」

「まあ、早いところ飛んで、王都に帰ろうぜ」

「そうだね」


 なんだか、いつもの聖女派閥の雰囲気が戻って来た感じで嬉しいな。

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― 新着の感想 ―
なろうにいる限り、プラトニックなんだろうなぁ・・・マコトちゃんは(-人-) 健全。
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