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【書籍化】転生聖女は友情エンドを目指す! ~腐女子なのに乙女ゲームの世界に転生しちゃいましたが親友キャラとイチャイチャ百合しながら悪役令嬢と派閥抗争してます~  作者: 川獺右端
第九章 ファルンガルドへの巡礼

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第1566話 アイアンリンド教会でお泊まり準備

 きしょい爺さん司祭さんはほっといて、厩舎にヒューイとクリスティーナを連れて行く。

 おお、さすがはアイアンリンドの教会、厩舎も重厚で立派だね。


《広い、心地良い》


 ヒューイとクリスティーナの荷物を下ろし、飼い葉をやり水を飲ませ、ブラッシングする。

 マメちゃんは適当に駆け回っている。


 ふと気がつくと、カーチス兄ちゃんが厩舎の入り口にいて、ニヤニヤ笑っていた。


「なんで変装してんだ、マコト」

「なんだよ、話かけんなっ」

『ふふ、我には魔力の波動で一目でわかったぞ、聖女よ』


 ホウズ、お前かっ!

 むかつくっ。


「まあ、マメがいたのもあるけどな」

「わんわんっ」


 カーチス兄ちゃんはマメちゃんを抱き上げてなでなでと撫でた。


「カロルにファルンガルドに来んなと言われたから歩きで忍び込むんだ」


 それを聞いてカーチス兄ちゃんはゲラゲラ笑った。


「そうかー、良い街だから楽しんで来いよ」

「なんでカロルは私が行くのをあんなに嫌がるんだろう」

「さあ? なんかあるんだろう。あんまり強引に行くんじゃないぜ」

「まあ、判ってる、嫌がったら帰るよ」


 カーチス兄ちゃんはヒューイに近づき撫でた。


「うおっ、肌触りが鱗だ、ヒューイかお前はっ」

《当たりだカーチス》


 ヒューイは笑いながらカーチス兄ちゃんに頬ずりをした。


「化けたなあ、すげえや、じゃあ、あんたはダルシーか」

「そうですよ、カーチスさま」

「なんかの魔法か?」

「魔法の鏡、割と強力っぽいよ」

「すげえなあ」


 カーチス兄ちゃんはマメちゃんを降ろして踵を返した。


「んじゃ、俺は行くわ。ファルンガルドに行ったら、帰りは蒼穹の覇者号か?」

「ああ、カロルを拾って、ここであんたとエルザさんを拾って、南下してメリッサさんを拾って王都に帰るよ」

「ああ、もうそんな時期か、兄ちゃんにも言っておかないとな」

「準備しときなさいよ」

「あいよお」


 カーチス兄ちゃんは手をひらひらさせて厩舎から出ていった。

 ホウズにばれるのは想定外だったなあ。

 まったくもう。


「カーチスさまは勘が鋭いですね」

「なんだかんだ言って戦士だからね」


 さて、お馬のお世話が終わったので、宿坊の方に移動する。

 うん、宿坊の部屋も重厚で良い感じだね。

 とりあえず、六人部屋に障壁を敷き詰めて、虫退治じゃ。


 えいやっ。


 これでよし。


「マリー、ここは洗濯室も浴場もあるぞ、設備が良い」

「今日は暑かったから助かるね」

「アントニアさん、洗濯営業に行こうぜ」

「そうですわね」

「あい、あたしのもおねがいね」

「わたしのもね」


 おばちゃん尼さんが二人に洗濯物を渡した。


「まいどありっ」

「小袋に入れて管理しましょう」


 二人とも洗濯屋が板についてきたな。

 他の部屋を廻っている二人を置いて、ダルシーと一緒に洗濯室へ。

 ここも魔導洗濯機だね。

 魔導乾燥器は無いけど、物干し場がある。

 ダルシーの汚れ物と一緒に私の汚れ物も突っ込んで、がーっと回し、脱水したらパンパンと広げて物干し竿にかけた。

 ミラナとアントンが入って来て、がーっと魔導洗濯機を回し始めた。

 よしよし。


 時間は夕方だが、晩ご飯までちょっとあるな。

 先にお風呂に入ってからご飯にするかな。


「マリー、お風呂に行こう」

「うん、お姉ちゃん」


 ええい、にやけるなダルシー。


 脱衣所で服を脱いで浴場に入ると、石造りの結構広い浴場であった。

 かけ湯をして湯舟に入る。

 おお、良い湯だね。

 温泉でも無いようだけど、魔導ボイラーかな。


 窓があって中庭が見えるね。

 なかなか風情のあるお風呂である。


 ミラナとアントンも入って来た。


「おお、立派な湯舟だなあ」

「黒御影石ですわね、すべすべ」

「アイアンリンド城まで来たねえ、もうすぐ旅も終わりだ」

「そうだなあ、寂しいなあ」

「ミラナさん、もし良かったら旅が終わったら一緒の教会に行きませんか、あなたとならきっととても楽しいわ」

「あ、うん、そうだね……、それは楽しそうだっ、アントニアさんと一緒に教会で修道女生活か」

「私はお料理を覚えて、お料理自慢の教会にしたいと思いますの」

「いいなあ、お菓子も焼こうよ」

「そうですわね、切り株ケーキみたいな特産のお菓子を発明しましょうね」

「たのしみだなあ」


 んでも、まあ、ミラナももうすぐ昇天なんだよな。

 その楽しい未来は訪れないけど、なんだか夢のように綺麗で儚くて、すこしだけ寂しい景色だ。


 昇天の運命が変われば良いんだけどな。

 二人でどこかの教会で仲良く暮らせば良いと思うよ。


 でもなあ、たぶん、そうはならないんだろうな。

 聖女の予言は当たるから。


「マリー髪の毛を洗ってあげよう」

「ありがとう、おねえちゃん、後で私もやってあげるね」

「そ、そう」


 ダルシー、にゅふふという顔はよせ。


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― 新着の感想 ―
今更だけど大悪魔をテイムしたのってもしかして偉業なのでは
マコトさんや、たまには予言を外してもええんやで? 女神様ぁ、聖心教にもエイプリルフールみたいなの作りませんか? 山高帽がやったことのわりにあっさり昇天、お空で浄化待ちになったのに。アントンさんの苦行は…
女神の祝福でヒューイ達みたいに種族が変わるとかなら成仏しないとか。
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