20.Linux Mintをネットワークにつないでみよう
さて、いよいよWindowsに保存している大量のデータをネットワークで接続して、この新しく作ったLinuxマシンにコピーしていきましょう。外付けHDDやUSBメモリでもできることですが、いちいちPCに挿して、抜いて、Mint機に挿して、という手間が無いです。
ご家庭で同じネットワーク下にあるのなら、(同じルーターに繋がっている、同じWi-Fiにつなげているなど)このパソコンたちはネットワーク接続してお互いにデータを交換できます。とても便利な機能です。Mintではこの設定がUbuntuやZorinOSなど他のディストリビューションと異なるので以下の通りでやる必要があります。
以下のコマンドを順番に端末で実行します。
テキストからのコピーはCtrl+c
端末へのペーストは $の後ろをクリックしてCtrl+Shift+v
覚えてますね?
端末では一度閉じると、もう一度入力するときに管理者パスワードを聞かれます。その時はパスワードを入力して管理者権限を有効にしてください。
・まずWindowsネットワークのsambaをインストールします。
sudo apt install samba -y
・次にIPアドレスを確認します。
ip addr
表示されるUbuntuパソコンのIPアドレスを確認しましょう。Windowsだとコマンドプロンプトに「ipconfig」と打ち込むところですね。
通常、inet 192.168.11.**という紫色の最初の表示がありますのでメモしておきます。
Linuxでは有線LANもWi-Fiもどちらも最初に繋がった同じIPアドレスを使いますので区別する必要はありません。「どうせどちらかしか使わない。同時に使うことはありえない」と割り切った設定になっています。合理的でシンプルですね! ノートPCなどにインストールして大量のデータコピーは有線、日常のバックアップはWi-Fiといった使い方をする人には便利な仕様になっています。
次に以下のコマンドを順に入力していきます。
sudo apt install nautilus-share
nautilus -q
sudo usermod -aG sambashare $USER
Linux Mintでファイアウォールを有効にしている場合は以下のコマンドも実行します。
sudo ufw allow Samba
sudo ufw reload
ネットワーク共有のパスワードを設定します。
sudo smbpasswd -a $USER
ここでパスワードを聞かれますので新しく設定します。WindowsからLinux機のPCの共有フォルダにアクセスするためのネットワークのパスワードですのでメモしておきましょう。二回入力します。
ここまでできたら再起動します。
次に、メニューを開いて「すべてのアプリケーション」>「ファイル」を探してクリックするとMint標準とは別のファイラー(Ubuntuと同じMautilus)が開きますので、一つ一つのフォルダを共有設定していきます。なぜかこの共有設定はMint標準のファイラーのNemoではできませんので、多くのMintユーザーがここで挫折することになりますので注意です。
Mintでは、「ネットワークファイル共有とかそんなことは個人ユーザーはやらんクラウドで十分」という考えということです。
各フォルダを開いて共有したいフォルダ(公開など)を右クリックすると、「共有のオプション」という項目が増えていて共有設定ができるようになります。
共有のオプション、をクリックして、
☑このフォルダーを共有する
☑このフォルダー内でのファイルの作成・削除を他のユーザーに許可する
の二つにチェックを入れます。ゲストによるアクセスは不要です。下の「共有を作成」をクリック。
「共有するには、フォルダー“*****”に一部のアクセス権を付与する必要があります」と表示されるので、「自動的にアクセス権を付与する」をクリックして閉じます。
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●以下、Windows側での操作。Ubuntu機がログイン起動されている必要があります。
エクスプローラーを開きます。
左の「ネットワーク」タブをクリックします。
上の「ネットワーク」と書かれたアドレスに
\\192.168.11.** ※先ほどメモしたUbuntu機のIPアドレス
または
\\インストール編で入力したコンピューターの名前
例 \\mint01
を入力します。長いと面倒だから短くしておけと言った名前のことで、IPアドレスでもコンピューター名でもどちらでも可です。先ほどUbuntu機で共用したフォルダ「だけ」がWindowsのエクスプローラーに表示されます。
開きたいフォルダをダブルクリックします。
ここでプロテクトがかかっていて、ネットワーク資格情報の入力画面になりますので、「第2回インストールしよう」編でインストール時に入力した「ユーザー名」を入れます。
パスワードは先ほど決めた「ネットワーク共有フォルダのパスワード」を入れます。
これからもバックアップのたびに毎回使うならば、「資格情報を記憶」にチェックを入れます。
これでWindows側からLinux機の中のフォルダの中身にアクセスして書き換えられるようになります。
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●以下、MacOSでの設定方法。Ubuntu機がログイン起動されている必要があります。
ドックから「Finder」を起動。左のタブから「ネットワーク」を選択
「インストール編で入力したコンピューターの名前」が表示されているのでクリック。
先ほどUbuntu機で共用したフォルダ「だけ」が表示されます。
上のタブの「別名で接続」をクリック。
「◎登録ユーザー」をクリックして、「第2回インストールしよう」編でインストール時に入力した「ユーザー名」を入れます。
パスワードは先ほど決めた「ネットワーク共有フォルダのパスワード」を入れます。
これからもバックアップのたびに毎回使うならば、「☑このパスワードをキーチェーンに保存」にチェックを入れます。
これでMac側からLinux機の中のフォルダの中身にアクセスして書き換えられるようになります。
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今回は以上です。




