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魔科学世界のリズ  作者: Luna(ルナ)
3章  神の使い
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67話  キキョウとの通信

「でもカルセベルが一つだけだと、できることはたかが知れてるぞ?それに、一体どこからカルセベルを取ってくるんだ?」

「それはもちろん自分たちで……」



リズが言いかけた言葉にチェスが割って入り



「ストックが言ってたが、カルセベルはとても繊細ですぐに壊れたり使い物にならなくなったり、他の魔力が混ざったりするんだぞ?ストックですら採掘の時は十分な注意を払って取ってるそうだ。」



リズの考えにズサズサと言葉のナイフを突き立ててきて、トドメに



「そんな芸当がリズにできるのか?」

「ギブです!それ以上正論をぶつけないで!!」



リズが勘弁してくれと、降参の声を上げ始めた。

リズががっくりと肩を落としていると、チェスは一つ息を吐き



「まぁ……フェードたちに願えばいくつかはもらえるかも知れないが……。」



どうやらカルセベルを使うこと自体には賛成のようだ。

リズがパッと顔を上げ、キラキラと輝いた瞳をチェスに向けた。



瞬時の変わりように、長年幼馴染としてやってきたチェスでも少し驚いていた。

チェスはため息をつき



「リズ……変わりようがすごいぞ……流石に俺でも引くレベルで変わりようがひどい。」

「そこまで!?」



リズが驚きの声をあげ、目をまんまるとさせているのでチェスは



「まぁ、少しもったけど……でもマジで0か100しかないみたいな変わりようだぞ?」

「ぐぬぬぬ……。」



悔しそうな顔をしたリズを見て、チェスは少し心に余裕ができた。

人間たちによる争いのための準備が思ったより早く進んでいたため、内心チェスも焦っていたのだ。



「とにかく君たちの言った場所と連絡を繋げばいいのかい?」

「あぁ、頼む。」



サイネリアの問いに素早くレオが答える。

しばらくすると、サイネリアがこちらを見てきた。



『自分たちが通信したい相手を思い浮かべろ』と、目が物語っていたため、リズたちは先ほどと同じように思い浮かべ、話しかけた。



「つながってるか?」

<ん?通信?それに……なんでレオが?>




素っ頓狂な声を出した通信相手はキキョウだった。

レオは拗ねたような声で



「小生じゃ悪いというのか?まぁ、それは置いておいて。単刀直入だがカルセベルをいくつかくれ。」

<ほんとに単刀直入だね!?ていうかどうしたの?>



驚いた声の後、心配するような声に変わった。

レオは頭をガシガシとかき、今この場に居ない相手に説明するのが面倒だと態度で表していた。



オスマンが口を開こうとしたが、自分はその場にいなかったため、話しかけても混乱を招くだけだと思ったのか、開く前に閉ざしてしまった。



「今戦争が本格的に始まってて、それを止めるためにもカルセベルがいくつか必要なの。」



ソレイユがレオの代わりに説明した。

キキョウは通信魔法越しに<んー>と少し唸った。



<僕だけじゃ決められないから村長に聞くよ。>

「村長?確かあいつは解任されたんじゃ?」



チェスが戸惑った声を出したが。キキョウは笑って答えた。



<あぁ、君たちが帰った後、僕たちを案内してくれた女の人がいただろ?村の人たちが満場一致であの人を新しい村長に選んだんだ。>

「まぁ今は詳しいことを聞いていられない。とにかくカルセベルを渡せるか聞いてくれ。」



レオがキキョウを急かすと、キキョウはまた笑い、『少し待ってて』と声がした後、あの女性とキキョウが話し合う声がリズたちにも聞こえてきた。



相手は通信魔法を使ったことがあるのか、通信を着ることなく、リズたちに会話が聞こえにくくなるようにされていた。

だからと言って腹をたてるでもなく、リズたちはおとなしく待っていた。



ーーー



<お待たせ。5個までならあげれるってさ。>

「ほんと!?ありがとう!」



リズが喜びの声を上げる。

周りの空気も少し和んだようだ。



<ちなみにどの属性のカルセベルがいるんだい?>

「えーっと……。」



肝心の属性がわからなかった。

リズたちは困り、サイネリアをチラリと見た。



その視線に気づいたオスマンがサイネリアに転送魔法の属性を聞いて、チェスに教えた。

チェスはオスマンに対し、小声で『ありがとう』とお礼を言った後、通信相手のキキョウに答えた。



「風属性のカルセベルにしてくれ。」

<5個全部?>

「あぁ。」



なんとかカルセベルの属性もわかり、リズの願いに一歩近づいたわけだが……



<で?どこに送ればいい?>



新しい問題が起きた。


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