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魔科学世界のリズ  作者: Luna(ルナ)
3章  神の使い
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68話  現地へ

「え?どこって……。」

<ん?リズたちの場所が分からないとカルセベルも送ってあげられないじゃないか。>



それはそうなのだが、リズたちは自分たちが今どこにいるのかも分からないし、そもそも場所がわかったところで、教えてもいいのだろうか?



オスマンがサイネリアにそっと聞く



「この場所のこと教えてもいい?」

「そのキキョウという少年にかい?」



オスマンが首を上下に振ると、サイネリアは少し考えるそぶりを見せる。

しかし、サイネリアが長い間考えることはなく



「教えない方がいい。」

「どうして?」



オスマンが首を傾げたので、サイネリアは『仕方がないな』と思っているような苦笑いで理由を答え始めた。



「多分、リズたちの話してるキキョウというフェードの少年はリズたちのことを助けてくれたのだろうし、リズたちも彼のことを助けてあげて、いい協力関係にはあるだろうけど……どこから情報が漏れるか分からないし、それに、この場所には僕たち神獣も全員揃ってる。」



オスマンが難しそうな顔をしていたので、サイネリアは間を置き、オスマンの顔が少し柔らかくなると続きを語り始めた。



「少し話が難しすぎたね。えーっと、神獣っていうのは神様の使いのことだろう?人間たちは僕たちを殺そうとしてるかもしれないんだ。実際、僕は殺されかけたし、あの森にいたオスマンだって危なかっただろう?」

「確かに……。」



オスマンは自分がサイネリアに助けてもらった時のことを思い出した。

凄まじい音が響いたかというと、雄叫びが響いてきた。



人間たちが戦車のようなものや、剣や盾を持って森に入ってきてるのを、オスマンがいち早く見つけた。

オスマンはすぐさまサイネリアに知らせに行き、サイネリアは事態を把握し、瞬時に逃げる決断をした。



キキョウ自体がいい人だったとしても、その話を聞いているフェードや、もしかすると人間がこの森に来ることはまずい。



全員が危険な位置に立たされるし、ベルやアルフが自分たちのことを非難してきそうだ。

オスマンはサイネリアが何故ダメだと言ったのか理解がついた。



「じゃあ現地で取るのはどうかな?」

「それはいいかもしれない。けど、見た目的にも大きさ的にも……揃ってる奴ら的にもパーム以外はついていけないけど……。」



オスマンはそれを了承した上で、リズたちに現地で受け取るのはどうかと、提案しに行った。

いつの間にか、リズたちは通信を切っていた。



オスマンがサイネリアと話し合ったことをそっくり其の儘リズたちに伝えると、リズたちも賛成してくれたが1人だけ……



「パム反対!疲れる!」

「パーム、僕が後でパライを取ってきてあげるから。」



サイネリアがパームに言うと、パームはすぐさまその話に飛びついたが……



「5個で言ってやらなくもないパム。」

「えぇ、それはそれで僕が疲れるんだけど……まぁ、いいよ。」



特に議論になることもなく、サイネリアが少し苦労するだけで話はついた。


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