タトゥン。
「どうして、ヤツを捕まえられないのだ」
淡々と、部下に告げた。
だが、その声には。
煮えたぎるマグマのような迫力さえあった。
「それは──、ヤツがスターであるからこそでして」
「もういい」
人差し指をあげた、次の瞬間。
その部下は、ものの見事な肉塊になっていた。
飛び散った血潮を、グラスに注いで飲み干していた。
「あとは、そこらのギニャアにでも食わせておけ」
惑星『タトゥン』。
小さい星ではあったが、その中身は。
ありとあらゆる犯罪に手を染めている犯罪組織。
『バッドカラテル』によって統治されていた。
「ヤツがいるかぎり──、安眠などできぬわ」
首領、ジャバダは。
苦しむ女の奴隷を抱き抱えながら、ガタガタと膝を震わせていた。
「く……ぐるじい……」 ぶちゅん 「ああ、またか」
ジャバダは非ヒューマノイドで。
醜い豚と、ナメクジと、フナムシがMIXされていた。
銀河系でも、とりわけ醜い姿だった。
「新しい奴隷をよこせ」 「了解しました」
そしてまた、奴隷の血におぼれていった。
ますます、ぶくぶくと、脂肪を蓄えていた、
「おい、また新しいのを仕入れてこい」
「またですか?」 「しょうがないだろうが」
下っぱは、とにかく奴隷を集めなくてはならない。
それも、ジャバダに受け入れられる奴隷でなくては。
正直、組織からやめたかったが。
一人につき、100ジルドという報酬が嬉しかった。
「まあ、捕まえてはきますけどね」
意気揚々と、宇宙船に乗り込んだときに。
それはわざわざ、むこうからやってきた。
「わたし、ジャバダ様にどうしても会いたくて」
そこには、いままで捕まえてきた奴隷のなかでも。
とびっきりの美女が現れた。
今すぐにでも、自分の彼女にしたかった。
「あなたのお名前は?」 「ビーナスと申しますわ」
それからしばらくして──、惨劇を目の当たりにした。
「これは美しい……」
スターによってイライラしていた。
いくら、奴隷を抱き潰しても満ち足りない。
そんなジャバダにとって、女神が現れたのだ。
「ささ、こちらに」 「あら、どうも」
そこには、非人道的な姿はあったものの。
まるで、初恋の相手に出会ったかのような。
少年の瞳をしたジャバダの姿があった。
「ねえ、ジャバダ様?」 「なんだい、ビーナス?」
寝室に招き入れた。
そこから先は、めくるめく濡れ場が予想された。
ビーナスは、おもむろに全裸になった。
「これは……スゴい……」
いままでたくさんの女──、奴隷と寝てきたが。
たわわに実っていた。
触れたら最後、真っ白に蕩けてしまうような。
百戦錬磨のジャバダでさえ怯んでいた。
「さあ、どこからでもどうぞ」 「ゴクリ……」
そこから先は、ビーナスが主導権をもっていた。
醜い身体の隅々まで、だ液で満たしていく。
「ああっ、そんなところまでっ?」 「可愛いわね」
何度も何度も何度も何度も。
何度も何度も何度も何度も。
何度も何度も何度も何度も。
何度も何度も何度も何度も。
やがて。カラカラになったときに。
耳元で、ささやいた。
「どうだい? スターのテクニックは?」
そこには、ビーナスの身体つきをしていた。
スターの姿があった。
まだ、ジャバダの逸物を撫でていながら。
「もっと……続けてくださいっ」
惑星『タトゥン』の支配者。
ありとあらゆる犯罪に手を染めている犯罪組織。
『バッドカラテル』の統治者、ジャバダは落ちた。
ただスターは、惑星『タトゥン』にて。
なんか、新境地に目覚めてしまったが。
それも、ありかな~って、思った。




