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The、スター。  作者: caem
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13/14

ゼアル。


 惑星『ゴドバ』。

 惑星『ルノウ』。

 惑星『ゼアル』。


 その三惑星の代表が集っていた。


「いやあ、楽しみですなあ」


「ワクワクしますねえ」


「今年も、良いのが揃っていますねえ」


 何年かに、一度開催されていた。

 それは、銀河最速を決めるレースだった。

 今年は、惑星『ゼアル』で開催されていた。


 さまざまな宇宙船が、そこに並んでいた。


「今回こそ、負けないピョンっ!」


 前回は、準優勝だったチーム『ハーゼ』。

 月兎族(ラビッツ)は、張り切っていた。

 スピードに特化した宇宙船だった。


「安全第一でいこうね、カワバンガ!」


 前回、優勝したチーム『シルトクレーテ』。

 海亀族(タートルズ)は、相変わらず守りに徹していた。

 まん丸な宇宙船は鈍足だが、頑丈だった。


「引き立て役、ご苦労様だがや」


 そこには、予選を勝ち抜いてきたチーム。

『ディオウ』のリーダーの姿があった。

 頭尻族とかいう、マイナーな宇宙人だった。


「おみゃーらは、ギニャアの餌でも食っときゃあ」


 ひどい方言で、誰も聞き取れなかったが。

 宇宙船は、じつにシンプルだった。

 いったい、どうやって、予選を勝ち抜いてきたのか。 


「まあ、負けても、ちょっとはもらえるからね」


 エントリーは自由だった。

 初参加のチーム。

 『スターズ』は素人ばかりで。

 ただ、参加することに意義があった。


 そのほかにも、レースの参加者はいた。


「さあ、もうすぐ始まります……」


 5、4、3、2、1、0。

 盛大なファンファーレが鳴り響く。

 歓声とともに、レースか始まりを告げた。


「さて、まずは……」


 スタートには自信があった。

 チーム『赤兎馬』。

 改良を重ねた宇宙船は、加速していく。

 宙馬人(ケンタウロス)で構成されていた宇宙船は、先頭にたっていた。


「このまま逃げ切ってやるぜ!」

 

 先行型、チーム『赤兎馬』は。

 どんどん、差を開いていく。

 ただ、まだ序盤であった。


「ニニンジが好きなんだろ?」


 そんなに甘くはなかった。

 レースには、罠が仕掛けられていた。

 宙馬人(ケンタウロス)にとっては。

 ニニンジは──、最高級の食材だった。


「あ~っと、ここで『赤兎馬』が止まりました!」


「とりあえず、抜けたぜ」


 『ハーゼ』は一歩前進した。

 『赤兎馬』を引き離した。


 ただ、まだ油断は出来なかった。

 独走するには。


「えっほ、えっほ、えっほ、えっほ」


 やはり、油断できない。

 やはり、海亀族(タートルズ)は強敵(ライバル)だった。

 

「気を抜くなピョン!」「了解(ラジャー)ピョン!」


「このまま、カワバンガ!」


 前回、準優勝だったチーム『ハーゼ』と。

 前回、優勝したチーム『シルトクレーテ』の。

 一騎討ちの最中。

 ひっそりと、向かっていた。


 大穴『スターズ』が勝ってしまった。

 ギャラリーは、騒然としていた。


「優勝、おめでとうございます!」


「こちら、トロフィーと賞金になります!」

 

 はじめて手にした目録と。

 はじめて手にした大金は有り難かった。

 スターは、今度の大会にも参加すると決めた。



言わずもがな。

頭尻族は、最下位でした。

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