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The、スター。  作者: caem
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11/14

ラリア。

ちょっと短めです。


 惑星『ラリア』。

 その星は、色鮮やかな花が咲いていた。

 澄みわたる空気と、美しい水辺があった。

 『楽園』とも呼ばれていた。


「こちらは、はじめてですか?」


 薄紫色の羽を、羽ばたかせていた。

 その星には、蝶人(バタフライ)というのがいた。


「私、案内役のスミレと申します♪」


 彼女は、惑星『ラリア』のなかで。

 接待業のなかで、常に優秀だった。

 

 そもそも、その星に訪れる人たちは。

 ただ、癒しを求める者たちばかりだった。

 たとえ、犯罪者であれど、受け入れる。


 それが惑星『ラリア』の住人の、お仕事だった。


「こちらはいかがですか?」


 スミレは、とある花をおすすめした。

 お客様の状態を、完璧に把握していた。


「はあ~、いいね~」


 うっとりとしていた。

 そこに、さらに詰め寄る。


「じつは、こんなのもありまして」


 特殊な製法で作ったドリンクを提供した。

 ストローで啜ると。

 ちょびっとだけなのに。

 まるで、ミツバチのようになっていた。


「もういっぱい、おかわりくれるかい?」


「ええ、どうぞ♪」


 スミレはまた、スペシャルドリンクを作った。


「美味しくなあれ♪」


 秘密の呪文を唱えて。

 惑星『ラリア』では、スミレとして。

 スターは、ただ小銭を稼いでいた。

 もうすぐしたら、メイドデビューも近いだろう。


「萌え萌え、キュン」


 いつかは、そのセリフを使いこなしてみたかった。

 オムライスに、ケチャップでメッセージを。



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