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気がついたらラミアに(なろう改訂版)  作者: 並矢 美樹
ラミアの捕虜

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61. 不意に来て その1

 家に近付くと、ナーリアたちはまだ外に干しておいた火種草や薪を倉庫に取り込んでいる最中だった。

 僕とサーブだけでなく、イクス様も一緒なのに気がつくと、びっくりして並んで出迎えた。


 「イクス様もお越しになられたのですか。 いらっしゃいませ」

 ナーリアが焦って、歓迎の言葉だか何だかわからないことを言って、イクス様を迎えた。


 「そんなに畏まった態度取らなくても大丈夫よ〜。

  まだ作業の途中ね、構わないから続けて終わらしちゃって」

 そういうと自分も取り込みに加わる気か、火種草を干してある網の方に近づいて行った。


 サーブが焦るように言った。

 「荷車と鍋は私が片付ける。 アレクはナーリアとイクス様についていてくれ」


 ナーリアが、「私も?!」という顔をしたが、押し問答をしている時ではないので、僕と一緒にイクス様の元に向かった。


 「これは火種草を干すのが楽になる様に工夫したのね。

  なかなか良いアイデアね」


 「アイデアを出したのは僕ですけど、その竹網を作ったのは、サーブです」

 「サーブは何故か分からないのですけど、モノを編んで作るのは得意なんです」


 「でも、これは本当に良いアイデアね。

  乾き切ってない時には、これごと取り込んで置けるところがすごく良いわ。

  私は棒に挟んで干したりしたんだけど、それだとこんな風にはいかないから」


 おしゃべりをしながらもイクス様はどんどん網を取り纏めていく。

 僕とナーリアもイクス様に本来はさせる訳にいかないことなので、一緒に集めていく。

 しかし、やはりイクス様、火種草のこととか完全に熟知しているな。


 「はい、全部集まったわね。 どこに置いておけば良いの」


 「置いてくるくらい僕が置いて来ます。」

 そう言って、僕はイクス様が持っている分と、ナーリアが持っている分を奪う様に取って、倉庫へと向かった。


 小声でサーブが責められてた。

 「イクス様が来るなんて聞いてないわよ。 驚いたじゃない」


 「私だって、びっくりした。 だけどもっと驚いたことが・・・」


 「ほら、今はそれどころじゃないだろ。

  早く戻って行かないと、あとでナーリアが怒るぞ。

  ほら急げ」


 みんな揃うとイクス様が言った。

 「食事の前に水浴びね。

  体を拭く布は余分にあるかしら、私もみんなと一緒に浴びたいわ」


 「はい、大丈夫です。 私がみんなの分と一緒にお持ちしますので、先に向かってください」


 セカン、素早い。 誰も反応できなかった。


 「ありがとう。 じゃ、先に行ってるわね」


 イクス様即座に水浴び場に向かって移動しだす。

 うーん、全て把握しているって感じ。

 もうみんな付いていくしか無い。


 良かった、朝しっかり出しといて良かった。

 僕はそんなことを考えていた。

 流れ的にどう考えてもイクス様とみんなと一緒に僕も水浴びをすることになるのだけど、イクス様は迫力が違うんだよな。

 今は外に出る格好で、服を着てナイフを腰に差している格好だから良いけど、裸になられると、胸は大きいし、腰は締まっているし、尻は張っているし。

 何と言おうか、要するに色気ムンムンの迫力がある。

 ラーリア様と同程度、もしかしたら勝ってるかもっていう女の迫力がある。

 ナーリアたちとは違うんだよな。


 イクス様は水浴び場につくと、さっさとナイフを置き、服を脱いだ。

 ナーリアたちもそれに続く。 セカンもすぐに来た。

 僕もなるべく目立たない様に、イクス様の方を見ないようにして、服を脱ぎ、さっさと水浴びを済ましてしまおうとした。


 で、一番隅で水浴びをしていたら、イクス様に声をかけられた。

 「アレクくん、ちょっとこっちに来て、私の前に立ってみて」


 ええっ、と思ったけど、もちろん拒否権はない。

 ナーリアたちもみんな、なんなんだろう、という感じで注視している。


 僕は仕方なしに、裸でイクス様の近くに行って、「何ですか。」という感じで首を傾げて立っていた。

 見られているだけでなく、僕の方でもイクス様のムンムンボディーが目に入る。

 イクス様は僕を正面から見たと思ったら、横、後ろと周り、全方向から僕を見た。


 「うん、大丈夫ね。 痩せ衰えてもいないし、変に肉が落ちたところもない、どこか歪んでいるところもない」


 そういうと、今度は後ろから近づいて来て、肩、首、腕、背中、腰、尻、太腿の裏側と触り、腕を回し、胸、腹と触ってきている。


 「うん、筋肉の変な強張りも無いみたいね。 あらっ!」


 みんなの顔が、「あっ、あーあ」と変化していくのがよく分かった。


 無理です。いくら何でも無理です。

 ただでさえ危うかったのに、そこいら中撫で回されて、特に後ろから背中に凶悪な胸を押し付けられたら、反応しちゃいます。


 イクス様は、小悪魔的な声で

 「アレクくん、役に立つようになったのね。 良かったわね〜」

と言うと、背後から回した手で、僕の下半身を軽く撫でさすった。

 それだけで放出しそうになったけど、何とか堪えた。


 「ナーリアちゃんたちも、良かったね〜。

  でもまあ、大丈夫。 このことは秘密にしといてあげるわ。

  ラーリアとミーリアにも言わないから安心して。

  アレクくん、ちゃんと5人平等に構ってあげるのよ」

 やっと解放されました。


 「アレクくんの体が本当に異常がどこにも無いか、確かめたかっただけなのだけど。

  思いがけない、楽しい発見をしちゃったわ。

  意地悪しないから、みんな大丈夫よ」

 イクス様は満面の笑みでそう言うと、水浴び場から上がっていきました。


 目を向けられないけど、小さな声が聞こえてくる。

 「バレちゃったね」

 「全くもう」

 「根性が足りないわよ」

 「いや、今のはいくら何でも無理だろう」

 「ああされても、何も反応しなかったとしたら、それはそれで問題」


 ええい、もう何とでも言ってくれ。


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