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気がついたらラミアに(なろう改訂版)  作者: 並矢 美樹
波乱

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328/346

328. 色々あるけど基本仕事は変わらない

 復興させている町に建てるハーピーの家は、まず一番最初に伯母さんの家を建てることになった。


 現在のハーピーの長であるエルシム様の家を建てるのを一番にしようかと、長老たちは迷ったようだが、エルシム様はハーピー全体の半分が新たな地に移ったら、その時に自分も移住することにした。

 それで実質ナンバー2の伯母さんとなったのだ。

 そしてナンバー3のアライムのお父さんイルヒム様が貧乏くじを引いて、一番最後まで今のハーピーの里に残ることになった。


 伯母さんの家はもう出来上がり、伯母さんはもうその家で暮らしている。 他にも、もう2軒の家が出来上がり、側で暮らしているので、すでに10名近くが新たな地で暮らし始めたことになる。


 とは言っても、伯母さんは1人暮らしだ。

 伯母さんが1人暮らしなのは、ハーピーとラミアの過去の確執は関係なくて、結婚してすぐにその相手が事故で亡くなってしまったかららしい。

 もう伯母さんの世代から、ハーピーの人口構成は難しい時を迎えてきていて、伯母さんは再婚相手が見つからずに独り身のままになってしまったとのことだが、母によるとその時代はまだそこまでは酷くなくて、私に対しての一種の照れ隠しらしい。


 まだ幼かった母でさえ、伯母さんの死んだ旦那さんに対するデレデレぶりに、それを揶揄ったというのだから、本当にベタ惚れだったので、次の相手を探す気にもならなかったからだろう。

 それからは亡き夫の遺志でもあったのか、ハーピーの里の様々な問題に積極的に関わるようになり、亡くなられたハルオン様に見出され、今に至っている。


 私はみんなと一緒にこっちで夜を過ごす日と、ハーピーの里に戻って家族と過ごす日が半々だったのだが、最近はそれに加えて、伯母さんの家に泊まることも多い。

 伯母さんも、もうハーピーとしては高齢な1人暮らしだからというのもあるのだが、色々な報告を兼ねてという意味合いもある。


 伯母さんは、「また来たの」と口ではちょっと迷惑ぽく言うけれど、内心では嬉しく思ってくれているのは、私には丸わかりだ。

 でもそれが私のことを嬉しく思ってくれているのか、私が伯母さんのところに行く時には必ず持って行く、アンやセカンなんかが作った夕食のためなのかは、ちょっと自信がない。 ハーピーも火が使えない訳ではないが、やはり苦手なので、火を使って色々に調理した料理はやっぱり美味しいんだよね。

 それに時々、伯母さんのところでお母さんと一緒になることもある。


 ハーピーも自分たちの家を、ダイクたち人間とラミアたちに手伝ってもらって建てているだけでは、あまりに一方的過ぎて申し訳ないので、他のこともしている。


 今、ハーピーがしている一番の作業は、ハーピーの里からの建設用の石材運びだが、その運んだ石材で、ハーピーのための家の建設だけでなく、再建する町の公共の建物も建設しようとしているのだ。

 建てている建物はイクス様の強い希望で、学校となった。


 出来上がったらば、ラミア・ハーピー・人間を問わずに一緒に様々な知識を教えるのだという。

 ハーピーの歴史を伯母さんが教えることになっているので、伯母さんも学校が出来るのを楽しみにしている。 私なんかは教わる立場なのだけど、それでも何だかとっても楽しみに感じてしまう。


 でも建物が大きいので、なかなか個人の家のようにすぐには出来上がらない。 建物の柱や壁は石造りだけど、屋根や内装は木材が多用されるし、瓦の数も多くなるから、それらの準備も大変だからだろうと思う。


 鳥型のハーピーは上肢が翼になっているので、人型のよりも普通の仕事の効率が悪い。 何よりも手で何かしようとすれば、羽も動いてしまうので、狭い場所での仕事ができなかったり、邪魔になってしまうからだ。

 だから出来なくはないけど、人間やラミアに比べると効率が悪い仕事がとても多く、あまり役に立たないことが多いのだ。


 ところがそんな鳥型のハーピーがとても役に立つ仕事があった。 何かというとサイレージにするためにサイロに積む草を刈ることだ。


 ラミアの里での衣服は麻布が多くを占めているのだが、最近はハーピーの夏の衣服もラミアが作っている。

 その代わりに、麻を刈って下処理するのはハーピーの方が上手なので、そこをハーピーが行っている。 何しろハーピーだと、麻を刈るのがとても簡単なのだ。 足の爪を一振りすれば、バサっと麻を刈ることができる。 ラミアや人間ではとてもそうはいかない。


 その麻を刈る時に見せている技能で、サイロに積む草を刈ってもらうことになったのだ。


 草刈りはハーピーもラミアも、そしてラミアの里に居る人間も総出の作業となった。 ハーピーが刈った草を、ラミアと人間が馬車や荷車を使ってサイロに積んでいくのだが、刈るところから始めて、少しそのまま干して、それからサイロに積んでと1週間がかりの作業となった。


 「草刈りなんて、簡単な作業だと思っていたのだけど、ギュートの奴、こんなにこき使いやがって、普段あまりしない動きだから、足の筋肉がパンパンだよ」

 ハライトが顔をしかめながらボヤいていたけど、まだこれを秋が深まるまでに2回するというから、今からちょっと憂鬱になりそうだ。


 私たち若者でもこんな調子だから、きっとお父さんは今頃大変だろうなと思う。


 でも、何というか、今までの監視だったり、連絡だったりという仕事は形に残らないけど、この草刈りはサイロに積み上がった草を見て、私たちハーピーも貢献しているんだということが実感出来て、私はとても嬉しかった。


 ところで、ケン、ハキ、ギュートの人間の妻に子供が出来てから、それから後もポツポツと人間の妻たちの妊娠が話題となった。


 私は人間はラミアと一緒でいつでも子作り出来るのだから、子供なんて簡単に出来るのかと思っていたのだが、ラミアのように子供を作る作らないを自分の意思で決められない人間は、そう簡単にはいかない様だ。

 人間の妻が妊娠した同じ男を夫としているラミアたちは、とても喜んでいる。


 前の3人の次には、少し遅れただけでハキの人間の妻が妊娠したのだが、その時にミーリベ様がラーリア様にわざわざ正式に時間をとってもらって話をしに来た。

 珍しいことなので、私はナーリアたちと、どんな話のためにミーリベ様が来たのだろうかと興味津々だった。

 私たちは遠ざけられるのかと思っていたのだが、そんなこともなかったので、その話に遠目から耳を澄ましていた。


 「ラーリア様、私たちの夫ハキの人間の妻であるミリーが妊娠しました」

 「ああ、それは聞いているぞ。 良かったな」

 「ありがとうございます。

  それで私たちも子供を作って良いことになるのですが、ここで一つ疑問が浮かんだので、はっきりさせていただきたいと思って聞きに来ました」

 「うん、何だ?」

 「はい、私たちラミアは早春に子供が生まれるように、今まで子作りの時期を調整していましたが、今回の私たちもそれに合わせて子供を作れば良いのか、ミリーの子供が生まれる時期に合わせて子供を作れば良いのか、どちらなのだろうかと。

  私たちも昔の文献を調べてみたのですけど、昔は人間の妻の子供が生まれるのに合わせて、同じ頃に生まれるように調整していたとのことでしたので、どちらに合わせれば良いのか迷っています。

  前の3人は早春に生まれることになるので、この問題はないと思うのですが、ミリーの子供はそれよりも遅かったので」


 ラーリア様が「ああ、なるほど」と考え込まれる顔をしたら、イクス様が口を出した。

 「私は人間の子が生まれるのに合わせる方が良いと思うわ。

  ラミアが早春に子供を産む習慣になっているのは、以前は母親が死んだ後、命の実をすり潰した物を飲ませて子供を育てる都合があったからよ。 春採の命の実、つまり麦の収穫に合わせていたのね。

  でも今は、昔みたいに母となったラミアが生きているから、命の実のすり潰した物は単なる離乳食だわ。 今ちょうど食べさせているけど。

  それよりも人間の子供と同じ時に産むように調整することには大きな意味があるわ。

  そうすれば、人間の子もラミアの母のおっぱいを飲めるし、ラミアの子も人間の母のおっぱいが飲める。

  これって単純だけど、とても大きなことだと思うのよ。

  ラミアの子も人間の子も、分け隔てなく、互いの母のおっぱいを分け合って飲んでいたら、そこに隔たりなんて生まれる訳ないと思うの。 一緒に育てていくということの、一緒に暮らしていくということの、最初の大きな始まりじゃないかしら。

  ハーピーは子供ができる時期が決まっているから、上手く合う時が少ないのは残念だけど、そこは同じ夫の妻に拘らないで考えれば、きっとクリアできるわ」


 イクス様の話を聞いて、ラーリア様は納得された顔をして言った。

 「確かにそうですね。 昔の人はそこまで考えていたんですね」

 「あら、そんなことないと私は思うわ。

  昔の人は同じ家の中に2人おっぱいをあげられる人が居た方が、子育てが楽だからと思っただけじゃないかしら。 私たちだって、そうじゃない。

  私が今、話したのは、今のようにラミアと人間が離れてしまっていたのが、また一緒になったこの時だけのことよ」

 「そうですね、今だけですね。 これからはまた昔のようになっていくでしょう。

  ということだから、ミーリベ、ミリーの出産時期にお前たちも合わすように」

 「はい、了解しました、というか理解しました。 他の者にもそう伝えます」


 私とアレクの間も、あれから随分と進んだ。

 私もしっかりと順番に入っているからだけど、ハーピーはラミアや人間のようにいつでも下も使える訳ではないのが、正直に言えばちょっと悔しい。


 それでも私もナーリアたちに唆されたりもあって、色々なことをアレクとするようになった。


 私は実は、ハーピーは発情期が決まっているので、それ以外の時はアレクと何かしても精神的なモノ以外は何も感じないのではないかと思っていた。 でもそんなことはなかった。


 アレクに抱きしめられるだけで、深い満足感を味わっていたのに、キスをすればもっとしたくなるし、夏毛になって舐めやすくなった胸の先をアレクに舐められた時は、気がつけばずっと舐めていて欲しくて、アレクの頭を気がつけば抱え込んでいた。

 「急に羽をバサバサ動かすから、慌てて2人から離れたわよ」

 と後でディフィーに揶揄われたけど、気持ち良かったんだから仕方ないと思う。


 私だけでなくアンもそうだったというのだが、私は最初はみんなと一緒にアレクと色々するのが恥ずかしいし、みんながしているのを見るのも抵抗があったのだが、何だか意外に簡単に慣れてしまった。


 そんな私だけど、アレクを口で放出させるのは、とても上手くなった。

 ナーリアたちやアンのようにアレクに口で出させるのが好きになるか、とても心配だったのだが、自分もやってみたら、信じられないほど楽しかった。

 アレクを刺激して、それにアレクが反応するのが楽しいし、結果として出されるのは、とても満足感があった。


 そして私もアンと同じで、自分がアレクから得た結果を誰にも渡せないと思ってしまい、なんの抵抗もなくアレクの精を飲むようになった。

 「モエギシュウメもアンと同じで、アレクの精を飲んでもそんなにエネルギーにならないのだから、無理して飲まなくてもいいんだよ。

  出されたら私たちに回してくれても構わないんだから」

 「構わないんじゃなくて、ナーリアが欲しいんでしょ。

  でもあげない。 私が出してもらったんだもの、私が飲むに決まっているじゃん」

 「もう、アンと同じこと言うんだから」


 そうしてアレクの妻としての夜と朝にも慣れた頃、ハーピーの発情期が来た。

 年に2回あるハーピーの発情期の秋に排卵する分だ。


 人間と同じで、子供を作るか作らないか選べる訳ではなく、もっと貴重な期間なのだけど、みんながしてもらう色々を私も体験したくて、最初はアレクに舐めてもらった。

 「こんなに違うんだ。 前は完全に閉じてしまっていて、どこを舐めて良いかも分からなかったけど、今は良く分かるよ」

 アレクはラミアじゃないのだから、暗い中なのだからそんなに見えてないと思うのだけど、初めて準備万端の自分の下がアレクに見られていると思うと、それだけで私は大興奮だった。

 それからアレクに舐められたら、もう何も考えられない。

 私は初めて性的にイクというのを理解した。 ナーリアたちがアンが経験していることを理解した。


 発情期の後半に入って、もう体内で卵が作られているのを感じてから、私は初めて下にアレクに挿れてもらうことにした。 卵が作られてからは、中で出してもらっても無精卵が有精卵になることはないからだ。

 でもお腹の中で作られている卵が潰れたら怖いので、私が上になってアレクの体重がかからないようにして、挿れてもらうことにした。

 アレクのモノが卵の直径より大きい訳ではないので、ハーピーの私にとってアレクを中に挿れるのは苦労はないはずで、逆に私は他の人より緩くてアレクが何も感じないのを心配していたのだが、そんなことは一瞬で忘れてしまった。

 私は、アレクが入った瞬間、その快感で気を失ってしまったのだ。 待ちに待った瞬間だという感激からかもしれない。


 「アレクに挿れてもらって、快感から気を失うのは、私たちでもある。 サーブなんかほぼ毎回。

  でも、挿れた瞬間というのはモエギシュウメが初めて」

 「うーん、セカン、そんなに冷静に解説しないで。

  それで私が気を失った後、どうなったの?」

 「流石に一瞬で出すのはアレクも無理だから、モエギシュウメを移動して、次の順番の私に挿れて出してもらった。

  だから私が解説している。」

 私は順番が最後なのだが、一度都合で順番の時に伯母さんのところに行かなくてはならなかったのでズレたのだ。


 私はちょっとがっかりしながら、恐る恐るアレクに聞いた。

 「アレク、私では緩くて出せそうにない?」

 「いや、全然そんなことないぞ。

  前にモエギシュウメの産んだ卵を見ているから、正直緩いのかなと思っていたんだけど、全然そんなことはなかった。

  正直に言うけど、一瞬で気を失ってしまったから、モエギシュウメの中がどんな感じかはまだ良く分からないけど、気を失う時にはすごく締まったから、それで出そうになっちゃったよ」


 それから卵を産むと言うより、無精卵だから排卵するまでの間、2回ほどアレクのを挿れたけど、2度目は少し挿れて動けたけど、それだけで、3度目にやっと出してもらえた。 中に出されたのを感じて感動した瞬間に意識が飛んだけど。

 そのすぐ後、排卵になってしまい、閉じてしまって、私は本当に心底がっかりした。


 うーん、早くアンが妊娠しないかしら。 そうすれば発情期の最初から、アレクに中で出してもらえる、と私は考えて、あ、それって子供が出来るということなんだと思って、1人で慌ててしまった。

 ウスベニメも同じようにがっかりした顔をしているから、きっと同じ感じなんだろうなあと思う。


 そんなこんなで色々あるのだけど、私は基本的には今までと同じように、連絡係として、飛び回っている。

 今では、砦でも、領主様の館でも、私が飛んで行っても誰ももう驚かないし、普通に接してくれる。

 短い間に、随分と変わった気がする。


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