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気がついたらラミアに(なろう改訂版)  作者: 並矢 美樹
波乱

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301/347

301. 戦いの後の時間1

この話から新章「波乱」になります。

 私たちが目覚めてから移動し、赤ん坊たちが集合住宅前に集められているのを確認した時、ラーリア様たちとイクス様との話し合いはすでに終わっていた。


 「ナーリア、ラーリアたちと私そしてミーレナは、しばらくの間、子供たちを連れて里の方で過ごすことにしたわ。 だから、あなたたちでアレクの面倒をみてあげてね」

 イクス様に開口一番そうに声をかけられて、私はちょっと面食らった。 まだエレオンが今回の戦いの終結をラーリア様たちに告げたばかりで、里の中は落ち着いた状態とは全く言えない。 まだ、ミーリア様たちも、名前が上がったミーレナさんも戻ってきていなかったのだから。


 「この後はミーリアたちがすぐに戻ってくるから、そうすれば里は落ち着くでしょう。 あなたも分かっているだろうと思うけど、問題はアレクを含めた人間たちよ。

  彼らは今は普通の状態じゃない。 子供たちを彼らの近くに置いてはおけないのよ」

 私はちょっとびっくりした。 アレクたちが、赤ん坊たちに危害を与える可能性なんて全く考えもしなかったからだ。


 「違うわ。 彼らが赤ん坊に危害を与えるということではないの。 彼らが今度目を覚まして、少しだけ落ち着いたというか、自分の殻から出てきて、自分の頭の中のこと以外のことに目が向けば、その時はきっとあなたたちを抱こうとするわ。 そういうのあなたたちにも覚えがあるでしょ。

  今回の事態は、あなたたちが戦いの後で求めたよりも、彼らはもっと酷く傷つき疲れ果てているのだから、もっと激しく体力の続く限りという感じで求めると思うわ。

  そんな場の近くに子供たちは流石に置いておくのは、ちょっと問題っていうこと」


 なるほど確かにそれはそうだろう。 私たちはアレクのそういった行動を、とにかく思いっきり全力で受け止めてやらなければならないだろう。 確かにそんな場に、子供は邪魔でしかない。


 「もちろん、メリーも里の方に連れて行くわ。 だからアレクのことは頼むわね」


 それからすぐにミーリア様たちも戻って来て、私は安心して家に戻ることが出来た。 後のことはミーリア様に任せれば良い。


 家に戻った時、やっとまたアレクが目を覚ましたというか、意識を取り戻したところだった。 サーブが体を支えて、アンがとりあえず水を飲まそうとしていた。 アレクは意識を取り戻したとは言っても、まだ意識はぼんやりとしていて、夢と現実の狭間で漂っているかの様だった。 今は2人のなすがままになっている感じだ。


 「アレクの調子はどう?」

 「ほんの少し前に目は覚ましたけど、まだ意識ははっきりしていないみたいだな」

 私の問いにサーブが答えてきた。

 「戻ってきてから、吐いたのに何も飲んだり食べたりちゃんとしていないから、とにかく今は何か飲んだり食べたりさせないと、体の調子が悪くなっていくばかりよ」

 アンがサーブに水の入ったコップをサーブに渡し、自分では作っていた命の実を柔らかく煮た物を竃に取りに行った。 流石に水分は欲しかったのだろう、アレクはサーブによって目の前に差し出されたコップに、自分でも手を添えて一気に中の水を飲もうとした。 サーブがそれを制して少しづつ水を飲ましている。

 水を何とか飲み終えたアレクは、また力を失った感じで、ぐったりとして体を倒してしまった。


 「あれ、まだダメか。 本当は何とか少し食べさせたいと思ったのだけど」

 アンが煮ていた物をよそってきた椀を、仕方なくまた戻しに竃に戻って行った。


 アレクがまた寝てしまったのかどうかはっきりしないが、目を瞑って横になってしまったので、私たちはとりあえず静かにしておこうと、アレクの側を離れ、いつものテーブルに集まった。 集まったからといって、誰も何も言わない。 何を話せば良いのか、みんな牽制している様な感じだ。


 「私、一度メリーを見て来て良いかしら。

  メリーと何も話すことなく、イクス様がメリーも連れて共同住宅の方に行ってしまったから。 メリーとちょっと話をして、イクス様に『メリーのこともよろしくお願いします』と言ってこようと思うの」

 「うん、分かったわ。 アレクが次に起きたら、アンが煮た命の実を食べさせれば良いのね」

 「うん、柔らかく煮てあるから、もし食べられるようなら、少し冷まして、ゆっくりと少しづつ食べさせて。 一度に食べると、また吐いちゃうかも知れないから」

 「了解よ。 任せて」

 アンの言葉にディフィーが返した。


 「私は馬の世話をするわ。 戻って来てすぐに、アンとメリーが水や餌の世話をしただけになっちゃっているから、馬もきちんと世話してあげないと。 今のうちにやってしまう」

 「私も手伝う」

 アンだけでなく、セカンとレンスもそう言って家の中から出て行ってしまったので、残った私とサーブとディフィーは、使用したままになっていた、全員分の武具や防具の手入れをすることにした。 どうしても沈黙がちになってしまうから、何かの作業をしていないと、何となく間が保たない。

 途中からは馬の世話を終えたセカンとレンスもそれに加わった。 アレクの使った槍と剣を除けば、そんなに手入れに時間がかかる状態ではなかったのだが、いつもより時間をかけて丁寧に手入れをした。

 アレクの槍と剣を手入れする時には、私たちはその槍や剣をどんな気持ちでアレクが使ったのか、何を斬ることになったのかと考えて、震える様な気持ちでみんなで手入れした。


 アレクがまた目を覚ますより先に、アンが真っ青な顔をして家に戻って来た。

 「アレア様とロア様が、何があったのかを伝えてくれた話を私も聞いたわ」

 私たちはアンから、アレア様とロア様が伝えてくれた話を聞き、自分たちの想像が事実であったことを確認した。

 アンも何となく想像していたみたいだが、その話を聞いてとてもショックを受けたみたいだ。 当然だと思う。


 それからすぐにまたアレクが目を覚ました。

 今度は本格的に意識を取り戻したみたいで、物をいくらか食べたのは良いのだが、また蹲って心の中を隠す様に私たちに背を向けて、音を立てまいと懸命に努力しているのが分かる感じで泣き出してしまった。

 そういった自分の姿を見せたくないと、アレクは考えている様だが、どうにも気持ちを抑えられないのだろう。 私たちはどんな顔をしてそれを見てれば良いのか、アレクに何と声をかけたら良いのか分からずに、ただそれを眺めるばかりだった。 静まりかえった中、アレクの押し殺した泣き声だけが妙に大きく聞こえた。


 ふと気がついた様にアンが言った。

 「みんな戦いの後、温泉に入ってないわ。

  何だかみんな臭いわよ。 みんな温泉に入って。 私が体を拭く布は持って行くから、先にみんなは行って」

 アンは少しでも気分を変える為だろう、追い出す様な感じで私たちを急きたてた。

 「ほら、アレクも温泉行くよ」

 私はアンの言葉に乗っかって、アレクに声をかけて温泉に引っ張って行った。 


 私が温泉にアレクを引っ張って行くと、最初に素早く温泉に向かったセカンが自分の身体を大急ぎで洗っていた。 私はアレクの着ている物を脱がして、自分も脱いで温泉の中に入っていくと、自分の身体を何とか洗い終えたらしいセカンが、「私がアレクを洗ってあげる」と言って、私からアレクを奪っていった。

 私も早く自分を洗い終わって、と急ごうとしたら、もうレンスが「私も洗い終わった」と、セカンにちょっと睨まれながらもそれに加わっていった。 ディフィーは自分が洗い終わると湯船の中に入って、身体を洗い終えたアレクを介助して湯船に入れて、自分がその隣の場を占めようと準備しているみたいだ。


 私はその競争の流れに乗れていないサーブに声を掛けた。

 「サーブ、あなたもぼんやりしていないで、自分から動かないと何も出来ないわよ」

 「いや、今日は確か私の順番のはずだから、私と最初にしてくれるはずだから」

 「今のアレクが、そこまで気が回ると思っているの。 そんなの無理に決まっているじゃない。 それに、みんなアレクの気を逸らそうと、頑張っているんだから、サーブもその流れに乗らないと」

 「そうだな、私も頑張らないと」


 そんな風にアレクの取り合いを温泉でしていたのだが、アンがなかなか現れなかった。 ちょっと気になっていたのだが、それどころではなかったので忘れていた。 温泉を出る時になって、アンが身体を拭く布を持って来てくれることになってたけど、来ないのでどうしようかと一瞬考えたが、アンは脱衣場に居て、ちゃんと布を全員分持って来てくれていた。

 「アン、どうしたの? 何故入って来なかったの?」

 「ナーリア、私、役立たずだ。 今はあなたたちに加われない」

 「えっ、どうしたの?」

 「戦いでアレクたちが何をしてきたのかに、ショックを受けたからなのか、情けないけど急に生理になっちゃって、加われないの」

 人間の女に生理があることは理解していたが、それが精神的なことで急に予定外に始まってしまったりもすることを、私は初めて知った。 まあ、元々そろそろの予定だったらしいが。

 「分かった。 今回は私たちに任せてと言うのも変だけど、了解よ」


 裸で家にみんなで戻ると、やる気を見せたサーブが、「私の順番だから、最初は私が」と言って、サーブとしては珍しく自分から誰にも指示される事なく、アレクに全力の性的な刺激を与えていた。

 そう私たちは、アレクと乱れることで、アレクを普段の状態に戻したいと思ったのだ。 戦いの後は、身体は疲れているのだけど、神経が昂って、その後でとても乱れた経験が私たちはある。 今回のアレクはそれとは少し違うと思うけど、私たちにはその時と同じようにすること。 それしか思い付かなかった。


 サーブによって半ば無理矢理興奮させられたアレクは、初めはその性的な快感に戸惑った感じだったが、意識が少しそこに向いてからは自分から積極的に動くようになった。 サーブはアレクが興奮したら、すぐに体の向きを変えて、自分からアレクを迎えて動き始めたのだが、すぐにアレクが動きの主導権を奪った。 アレクは本当に我を忘れたように激しく動き、激しいのが好きなサーブにとっては嬉しい状態に見えたけど、激し過ぎた。 アレクは溜まってもいたからだろうが、すぐに精を一度放出してしまったようだが、止まらなかった。 アレクはそのまま2回目に突入してしまった。 あまりに一心不乱に動いているので、次の番の私も含めて誰もそれを止められず、そのままサーブに2度放出してしまったのだが、その時にはサーブはもう完全に伸びていた。


 アレクは、まだそのまま続けそうな勢いだったから、私は声を掛けた。

 「アレク、サーブは完全に伸びちゃったから、次は私の番よ」

 私はアレクをサーブから引き剥がして、アレクの頭を胸にだいた。 アレクは最初私を抱きしめたけど、すぐに私の胸に思いっきり吸い付いて来たりした。 それも長くは続かず、私の中にも挿れてきて、また思いっきり動き始めた。 

 激し過ぎて、快感だか苦痛だか、どっちだか分からない感覚が襲ってきて、私は何も考えられない状態になってしまった。 頭の中で、「この状態でよく2回もサーブは出来たな」と思ったのと、「こんな風に何も考えられない状態にアレクをしたいのに、もしかしたら、こうしてたらアレクも考えない状態になっているのかな」とチラッと思ったのだけど、そこからは何が何だか分からなくなってしまった。


 私が意識を取り戻すと、アレクはディフィーを抱いていた。 サーブがテーブルで物を食べていて、レンスがアレクとディフィーの側にいる。 セカンが私の隣で伸びている。

 「ナーリア、目が覚めたなら、こっちでサーブと食事をして」

 アンにそう声を掛けられた。

 私はテーブルに向かいつつ、アンに訊ねた。

 「私も気を失っちゃたのよね。 その後はどうなったの?」

 「ナーリアが伸びちゃっても、アレクは治まらずに、セカンも抱いたの。 流石にそこでアレクも力尽きて2人とも伸びちゃったのだけど、アレクはそんなにしないで目を覚まして、またすぐにディフィーを抱こうとしたの。 私が『とにかくもう少しは食べたり、飲んだりもして』と勧めたのだけど、それよりもしたいらしくて、何だかジリジリと困った感じだったの。 そしたらディフィーが、『それならアレクが飲んだり食べたりしている間、私が口や手で刺激していてあげるわ』と言って、それでやっといくらか飲んだり食べたりしたの。 でも少しだけで、すぐにあの状態よ」

 「そうなの。 アン、何だか色々ありがとう」

 「ううん、私、生理になっちゃって順番に入ってアレクの相手をしてあげられないから。 今はこれしか出来ないから」


 この後、途中で温泉で身体を洗ったりもしたけど、3日間こんな調子だった。

 アレクはもう2日目くらいからは完全に出すことが出来る精も枯渇した感じだったが、いくらかでも興奮して可能なら、私たちの中に挿れて、腰を振りたがった。

 3日目の終わりの頃には、完全に体力を使い果たし、倒れるようにまた眠りに沈んでいった。


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