18. 二回目の始まりは
今朝の目覚めは、みんなに遅れなかった。
目が覚めて気がつくと、ラミアたちは皆まだ僕に寝た時と同じ様に張り付いている。
ナーリアも目覚めたのか、先に目覚めていたのか、すぐに僕に声をかけてきた。
「アレク、おはよう」
「ナーリア、おはよう」
その声で皆目覚めたのか、みんな声をかけてくる。
僕はみんな同じ様に名前を呼び、「おはよう」と言う。
なんか同じにしないといけない気がする。
「ところでナーリア、僕ずっと頭を乗せてもらっていたと思うのだけど、大丈夫?」
「全然平気。 ラミアの下半身はそのくらい何ともないよ」
「うん、それなら良かった」
「そう言うアレクは大丈夫なの? 私たちが頭を乗せていたけど」
「うーん、僕はちょっと痺れているかな。今、手は動かないかも」
僕がそう答えるとディフィーは慌てて僕から頭を外した。
レンスもそれに倣い頭を外しながらも残念そうに言った。
「じゃあ、こうして頭を肩の方に乗せて寝るのは、もう駄目?」
「朝は痺れてるけど、朝の痺れくらいすぐに治るから、平気だよ」
「それなら良かった」
サーブとセカンも足から離れた。
セカンがディフィーに声を掛けた。
「今朝は私とあなたで食事を取りに行こう」
「そうね」とディフィーは答えると、二人してそそくさと部屋を出て行った。
「僕も頭を下さなくっちゃ」
そう言いながら僕はナーリアを見て、ドキドキしていた。
今までは緊張で意識できなかったのだろうか、それとも今朝は寝ている時に顔の近くにナーリアの身体があったからだろうか、ナーリアの匂いが急に気になってしょうがないのだ。
女の子の良い香りがしている気がする。 そう思ってしまったら、辺り一面にそういう香りが充満している気がした。 そしてその匂いに反応して興奮してドキドキしちゃっている。
ナーリアは僕の頭を手で支えて、下に降ろしてくれ、興奮して臨戦体制になってしまっている僕の下半身を見た。
「私も、またアレクのを受けられると思うと、目が覚めた時からドキドキが止まらないの」
ナーリアはそう言うと、頭の上から顔の部分は越えて僕の呼吸を妨げないようにしながら、胸からは身体を密着させて、身体を滑らすようにして僕の体抱きしめてエネルギー搾取の態勢をとった。
僕はその時とても驚いた。 人間ではあり得ない、柔らかい身体の動きで、今も全く体重を僕に感じさせない。
ナーリアの身体はしっかりと僕の身体に密着しているのに、重さはほとんど感じられず、その上、顔の上になっている部分は上に曲がりアーチを描き、僕の顔に密着して呼吸を妨げてはいないのだ。
ナーリアは、あまり考えるこなしに、寝ていた時の体勢から、即座に朝のエネルギー搾取という行為に写ろうとしたのだろう。 裸であることを全く気にしない生活に慣れきっている為に、僕の呼吸を妨げてはいけないという配慮はあったけど、それ以外のことが完全に抜け落ちていた。
ラミアの上半身は人間の女性と全く変わらない。 ということは、そんな体制になると、僕としては恥ずかしくてまともに見れなかったラミアの股間が、目の前に曝け出される形になる。
僕はほんの少しだけ冷静だった。 やっぱり、たぶんここも人間と変わらないな、一瞬観察して思って、すぐその後、いやそもそも人間の女性を観察した経験が
ないことを思い出した。
ここまで僕は僅かだけど理性を保っていた。 自分でもよく理性が保てたと褒めてやりたいくらいだ。
でも理性が保てたのはここまでで、気がつくと僕はナーリアのお尻を抱きしめる形で、ナーリアの足に見える部分の間、つまり股の間に頭を突っ込むという暴挙に及び、それとともに放出というより大噴出していた。
ナーリアは、「うぎゃっ!!」っいう様な変な声を上げたが、僕の大噴出はしっかり受けていた。
しかし、身体をピクピクさせるでは無く、ビクンビクンと大きく震わせていて、重さを僕にかけないという配慮は完全に忘れてしまったようだ。
それだけではなく、腕で僕の体に思いっきり縋りついているのは良いのだけど、太腿に見える部分で僕の頭を思いっきり挟み込んでしまっている。
僕の噴出が終わっても、ナーリアはそのままの態勢でまだ身体を震わせていて、僕としては喜べない状況になっていた。 完全に頭と身体を押さえられて、顔を圧迫されて呼吸がままならないのだ。 だんだん苦しくなってきた。
ラミアは上半身は人間と変わらなくても、尻尾は人間の足よりも長く、太さもあるからだろうか、挟む力も強いし、重さもあって、僕は頭を動かすことが出来なかったのだ。
僕はナーリアの身体を手で軽く叩いて合図したのだが、ナーリアはまだ身体をピクピクさせていて全く気がつかない。
「体を少し持ち上げる!」
異変に気づいたサーブが少し焦った声でレンスに声を掛け、二人でナーリアの身体を持ち上げてくれた。
僕はその隙にちょっとだけ体の位置をずらして、頭をナーリアの脚の外に出した。
サーブとレンスは僕が呼吸できる状態になったのを確認すると、ナーリアの身体を下ろした。
ナーリアはまだ僕の上で身体をピクピクと震わしている。
しばらくナーリアがまだ身体を震わせている間、サーブとレンスも声を出さず、部屋の中を沈黙が支配した。
ナーリアの震えが収まり、息が整ってきたところでサーブとレンスが声を掛けた。
「どうしたんだ? 前の時と違うんだが」
「なんか凄かった」と、ナーリアが答えた。
「うん、なんか凄かった。」 と、レンスがナーリアに向かって言った。
ナーリアがそれに答え始めようとした時、セカンとディフィーが扉を開けて戻ってきた。
二人は何となく空気の違いを感じたのか、扉を閉めると黙って少し近づいて座った。
ナーリアは言葉を続けた。
「本当に凄かったの。
精を飲んで、体の中にエネルギーが一杯になる感じは前と同じなんだけど、それだけじゃなくて、飲む前から身体がビクンビクンしちゃったの。
そして出された時は、もうなんだか分からないくらい」
そのあとレンスが何があったかをセカンとディフィーに教えたり、サーブがナーリアに体に異常がないかを尋ねたりしていたのだが、僕はほとんど耳に入らなかった。
僕はラミアが発する匂い、特に股間から発する匂いには、口移しで飲まされる水みたいに変な作用があるのではないかと疑った。
僕は自分の体に異常がないかを確かめるのに夢中になった。
身体は普通に動く気がする。
ちょっと疲労感はあるけど、口移しの水の時の様な変な疲労感はない。
でも、あの匂いに興奮してしまうのは事実な気がする。
あの匂いを嗅いだら、また理性を忘れてしまいそうな自覚はある。
人間の女性との関係にも疎かった僕には、これがラミア特有のものなのか、人間の女性でもあるものなのか、判断がつかない。
完全に癖になりそうというか、求めずにはいられなくなりそうな気がするのだが、口移しの水の時の様な、絶対にダメな奴だという感じはしない。
うーん、判断ができない。
うーん、R18を避けられるようにぼかしているつもりだけど、かなり難しいです。
この物語の根底をなしているテーマの一つに直結している部分なので、完全に変更することはできないので、なかなか難しい。
性愛を描くことは全く目指していないのですけどね。




