学園の学年末
学園長とフィット講師の所に行ってから酪農の講師の所に行き、搾乳機の事を話してから寮に戻ると寺子屋女子メンバーがいました。殿下はいない様です。
「師匠お帰りなさい」
「セリカちゃんお帰り〜」
伯爵家女子とミウラちゃんに言われた。
「うんただいま。皆で集まってどうしたの?」
「先日除雪機の試験をしていたのでレポートと仕様書を書いていました」
ケターダが言ってきた。
「そうなんだ、それでどうだった?」
「たいへん使いやすく性能が良かったですが、高く積もった所や凸凹が激しい所では若干扱いづらい所が有りましたが、商品として完成度が高いと思います」
ケターダが続けて言ってきた。
「じゃぁついでにその改良を考えて。扱いづらい点をどうすれば良いのかを考えてみよう」
「えー」
ケターダさんとジェミニが反応した。
「検証したら終わりじゃないよ。扱いづらい所がそのままなら状況によっては怪我をする場合が出て来る可能性があるよね。私は必ずその様な事が有ればリンダさんに話して一緒に考えたりするよ。
先程の凸凹だったら車輪から無限軌道にするとか有ると思うんだよね。
そうする事によって例えば凸凹が少ないのは安い値段で、凸凹が多い所は高い値段とか差別化も出来る。
全てを1つにしなくても良いと思うよ。選択肢が有るのはお客さんにはいいからね。
以前ストーブの時にミウラちゃんがそう言ったよね」
「はい、言っていました」
「そういう事で頑張って書いて下さい」
ケターダとジェミニはがっくりと肩を落とした。
魔導具の話が終わった所でミウラちゃんが聞いて来た。
「新しい船はどうだったの?」
「良かったよ。フソウ国迄3日短縮出来て、積荷もコンテナ方式にしたから積み下ろしが短縮できたよ。
春前には就航出来ると思うよ。
それとフソウ国の東隣の共和国にも行って来たよ」
「なんで?」
私はフソウ国へ行く途中で共和国の船が難破していたのを助けて、国に送ってきたことを話し、帰りにも南アキ国の漂流者を助けた事を話した。
「セリカちゃんが船旅すると必ず漂流者がいるね」
「なんでだろうね。私が聞きたい位だよ。
それで助けたのが共和国の二姫さんで学園に留学生
希望なんだよね。学園の方は協議してるみたい。
二姫さん達は今ホーデン領の寺子屋で訓練中です。
それとフソウ国の五姫さんも春に入学だって」
「えっ! 本当ですか?」
ケターダさんとエマーダさんが驚いていた。
「私も皇女様から聞いたばかりだよ。皇女様もそうみたい」
「こりゃ殿下はたいへんだよ。下手すれば比べられるかも」
「五姫さんはわからないけど、共和国の二姫さんは海洋調査に出る位だから行動力は有ると思う。
それに魔法を覚えて直ぐに留学すると言う決断力もあるよ。
皇女様に似ている所があるよね」
この日は船旅と共和国の話をしました。
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翌日の放課後は寺子屋メンバーを連れて料理部に行き、共和国で買った甘味を食べてもらったのですが、此処でもカボチャの甘さにびっくりしていました。
殿下は上王妃殿下にお土産として持っていきました。
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帰って来てから数日経って学園長に呼ばました。
呼ばれた理由は共和国の事です。
留学自体は基本大丈夫なのですが、どの程度出来るか等を聞かれたので「始めたばかりですが最低限の事は出来る様に訓練をさせています」と言った。
一応卒業式が終わった後に試験をして合否を決めると言っていたので、卒業式前迄に王都に来る様にしてほしいと言われ、私が二姫さん達との連絡係になった。まぁスマホが有るからいいけどね。
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そろそろ学年末の試験が始まりますので部活は休みとなっています。
その前に二姫さん達の事を。
予定はお父さんに連絡して伝えました。
まだ仮ですけど。
二姫さん達の進み具合はと言うと、学科は歴史地理以外は大丈夫そうとパレットさんが言っており、実技は取り敢えず3人には水属性が有ったので[ウォーターボール]を教えて屋敷の訓練場で的当てで正確に当てる訓練をしている様です。
魔力量はまだ少ないので何十発も撃てませんが試験分はどうにかなるそうなので安心しました。
一応学園長には試験を受けれる位にはなっていると報告をして入学試験を受けれる事になり、お父さんにはまた連絡を入れました。
私の方に戻すと何時も如く放課後の勉強会が始まったのですが、今回はミウラちゃんが講師役になっています。
私は休みが多かったからね。
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試験が始まり学科はまぁ完璧かな? 実技は剣技とダンス以外はバッチリだよ。
提出試験はなかったのでラッキーでしたよ。
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試験休みに入り、寺子屋をやる事になったのですが、校舎には入れないのでスキーをやった所で集まっています。
何故かと言うと昨年にフソウ国組に教えた事が王国組には不満だったらしいので、やる事にしました。
「それで皆の希望で集まったけど、何をしたいのかな? 新魔法の発表会でも良いよ」
「何か魔法を教えて下さい」
殿下が言ってきた。
「何かとはどう言う事でしょうか? その魔法は何に使うのですか?
以前言ったと思いますが、魔法を使って何をしたいのですか? そろそろ学園を卒業した後の事を念頭に置いてやった方が良いですよ。教わったけど全く使わないと言うのも、勿体ないですから。
殿下はどの属性の魔法をどの様に使いたいですか?
制御も大きさが違うのが6つは出来ているはずなので、自分なりに出来そうですけど。
今の様な考え方だと後輩達に追いつかれますよ。
ホーデン領の寺子屋からは4人入学してきます。
ルバス領からも数人来るでしょう。
他の皆もそうですよ。多分ですけど同じ様な事を3、4回程言っていると思いますので、一旦間を置きましょうか。春の休暇中に考えて来てもらって、新魔法はその時にと言う事で。
後輩ちゃんと従姉妹さんはどの程度出来るか確認させて下さいね」
2人に何処まで出来るのかを聞くと制御は違う大きさで6つで同じ大きさで10個と言っていた。
魔法は[ホバー]と[バーニア]が出来るのかを聞くと、従姉妹さんは両方でき、後輩ちゃんは[ホバー]は出来ると言っていた。
「従姉妹さんは[サイキックス]で飛ぶ事は出来ますか」
「いえ[サイキックス]でも飛べるのですか?」
「飛べますよ。戦争時は軍部の無属性持ちの人達は専用の乗り物を作って、上空からの偵察、本国への連絡や船舶への攻撃をしていましたよ。フソウ国の無属性持ちの上級生は出来ますよ。
後輩ちゃんはシフォンお姉ちゃんから習ったの?」
「習い始めてからこちらに来るまでの時間が足りなかったので習っていません」
「そうですか、復習を兼ねてこの3つをやりましょうか」
そしてローレルさんにも言いました。
「ローレルさんは誰かに聞いて使えますか?」
「いえ使えません。大きさの違うのは5つ迄なので出来ないと思って聞いてもいません」
「それでは[ホバー]を覚えましょうか、そして新年度に入ってから試験をしましょう。
殿下とジェミニさんも一緒に試験ですね。
フソウ国組は海上走行迄やっていますから合格としたいのですが、試験をやりましょう。
王国組の4人はタイムアタックにしましょう。
それと王国組の全員には波乗りボードで空を飛ぶ理論を考えて下さい。使う魔法は[バーニア]です。
波乗りボードならローレルさんでもギリ使えます。
それでは始めて下さい。ローレルさんは先に[ホバー]をやってから後で考えて下さい」
「ヒントを下さい」
殿下が言ってきた。
「ヒントは1つ出ていますので、先ずは考えて下さい。ヒント有りきでは成長できませんよ。
3人は少し離れた所でやりましょうか。
フソウ国組の4人は自由訓練にしましょうか、それと王国組に教えないで下さいね」
そう言って3人を連れてその場を離れた。
残された王国組はポカンとして、フソウ国組は何をやるか話し合っていた。
「4人は出来るの?」
殿下がフソウ国組の4人に聞いた。
「はい、戦争中に船に乗っていた時にやりました。私達はヒント無しですよ」
「そうだったわね。私とエマーダは飛んでから男爵様にしごかれたわね」
「ミラージュ皇女殿下はちょっと聞いただけで直ぐに飛んで行きましたよね。
それでは離れた所で訓練してきますね」
フソウ国の4人は離れて訓練を始めたのだが、その場に残った王国組は考え始めたのだが全然進まなかった。
「どこがヒントだったの? 全然分からないわ」
「殿下、[バーニア]は制御は幾つ使いますか?」
「6つよ」
「ローレルは幾つ大きさの違う制御が出来ますか?」
「5つよ」
「それがヒントです。制御をどの様に使うかだけですよ。後は考えてみて下さい」
殿下とミウラが話していた。
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昼前になってセリカが3人を連れて戻ってきた。
「どうですか? 出来ましたか?」
「できません。ヒントを下さい」
「空を飛ぶのに必要な事を考えればわかると思いますよ。どうすれば安定して前に進めるのかわかるはずですけど。
それと殿下はもっと知識を入れた方が良いようですね。フソウ国の人達は今の時間の間には飛んでいましたよ。取り敢えずは今日は終わりましょう」
今日の寺子屋は終了となり昼食に行きました。
テスト休みが終われば卒業式と終業式だね。
コロナお姉ちゃんの進路はどうなったのかな? 聞いても全然教えてくれないからな〜。
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