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辺境の転生三女 田舎暮らしを満喫したい  作者: トシボー


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帰国しても忙しいセリカⅡ

 リンダさんとの話も終わり、搾乳機の見積りもお願いして来た。

「お嬢様は将来牛を飼うのですか?」

 キックボードに乗り、走っているとサツキさんが聞いて来た。

「学園を卒業してからの話だよ。牛の乳からはチーズやバター等の大きく分けて9種類程出来る。甘味用のクリームも今のなんちゃってクリームよりも美味しいのが出来るからね。肉牛も育て方によっては柔らかくて脂の美味しいお肉に出来るからね。学園では酪農の選択授業もやっているよ。

 農業の方もちょっと考えていて新しいお酒を作る為の原料を栽培してくれる所を探そうと思っているよ。

 夏辺りでやってくれる所を探そうかな? 後お酒を作ってくれる所も。出来ればエールを作っている所が良いのだけど」

「エールは領内に工房は有りますよ。以前姉さんと見学に行った事が有ります。

 それと甘味は直ぐに始めましょう。私も手伝います。食べる方ですけど」

「お母さんの様な事言わないでよ。足りない物もあるからね。春位迄はやる事だらけだよ」

「それは何時もの事では」

「サツキさんには甘味無しで」

「え〜」

 サツキさんと話しているとシンディさんのお店に到着しました。

「こんにちは、お久です」

「お嬢様いらっしゃいませ」

「私とサツキさんはお任せ丼と肉蕎麦のセットで」

「は~い、ありがとうございます」


 暫くするとシンディさんが料理を運んで来てくれました。

「炒めご飯に肉野菜の煮込み餡掛けと肉蕎麦です」

「お~美味しそうだ」

 まさかの餡掛けチャーハンだよ。

「お店の方はどうですか?」

 私はシンディさんに聞いてみた。

「皆さんには良くしてもらっています。最近はフソウ国の人も来てくださります」

「へ〜そうなんだ」

「昨年にカリーナお嬢様と皇女様が一緒に来ていただいてからですね」

「シンディさんの腕前が皇女様に認められたと言う事だね」

「いえいえまだですよ。お嬢様は最近良くこちらに戻っているとユーナ先輩から聞いていますよ」

「船の事をやっているからね」

「もしかして帆の無い船ですか? 私も見に行きましたよ」

「それで先日迄フソウ国に行って来たのだけど、ちょっとトラブルがあって、フソウ国の東隣の共和国に行って来たよ。そこのご飯はフソウ国とはまた違って美味しかったよ」

「気になりますね」

「そうだ甘味で良ければ直ぐに出せるよ。お皿3枚持って来て」

 シンディは気になるので、直ぐにお皿を用意した。

 セリカはバッグからカボチャプリンを出してから3人分を切り、皿の上に乗せてシンディさんとサツキさんに渡した。

「カボチャそのまんまなんですね」

 そう言って食べると、目が大きく落ちそうなぐらい開いて驚いていた。

「カボチャが物凄く甘いです。コロッケの時も驚きましたけど、その上を行く甘さです」

「私もそう思ったよ」

 食事を終えてから少し話しをして、甘味屋へと向った。

 甘味屋に着き、店の中に入った。

「こんにちは、カゼットさんいらっしゃいますか?」

 そう言うと奥から店長が出て来た。

「いらっしゃいませ、セリカお嬢様。カゼットはもう直ぐ帰って来ると思います」

「じゃぁ待たしてもらいます。店長とアンリさんも同席してね」

 奥の応接室で待たせてもらい、カゼットさんが来る迄はサツキさんと話していた。


 20分程するとカゼットさんが応接室に店長とアンリさんを伴って入室してきた。

「セリカお嬢様、お待たせ致しました」

「大丈夫だよ。サツキさんをからかって遊んでいたから。それよりも先日はお疲れ様。その後はどうかな?」

「此方への到着も無事スムーズに行う事が出来ました。作業者も安全作業を意識するようになっています」

「それなら良かったよ。

 今日来たのは二姫様の国、共和国の甘味を買ってきたからお土産を持って来たよ。フルーツは2つだけで、後はお菓子になっている物だよ」

 私はバッグからフルーツのライチとアセロラを出した後に甘味を出した。

「フルーツのライチは生でも良いけどアセロラは飲み物の方が良いかな? 塩分補給水に混ぜても良いと思う。甘味は胡麻団子、カボチャプリン、杏仁豆腐、パンケーキの様な物等を買って来たよ。ココナッツミルクを使っている物が多いよね。買って来なかったけど南国フルーツを小さめにカットしてココナッツミルクに入れていたのもあったよ。ココナッツならホーデン領でも有りそうだからどうにかなりそうだけど」

「えっ有るのですか?」

 カゼットさんが驚いている。

「品種も有るけど椰子の実だよ。化粧品でも使っているはずだよ」

「確かにそう言えば」

「それは後にして先ずは食べてみてよ。サツキさんも食べて感想を言ってね」

 試食タイムが始まり、各々食べ始めた。

            ・

「それでどうだった?」

「美味しかったです。カボチャの甘さにはびっくりしましたけど。ココナッツミルクを探さないとですよね」

 カゼットさんが言いました。

「そうだね、私がこっちにいれば時間がある時にやれるのだけど、今は王都だからね。まぁ共和国からフソウ国を経由して輸入でも良いと思うよ。パウダーにすれば荷も積みやすいだろうから」

「少し考えてみますよ。それと共和国にも派遣しようかな?」

「それは任せるよ。カゼットさんがやり易い方で良いから。それと実は調味料とかも買ったのだけど、多分あまり使わない様な気がする。偶に作る位かな。

 専門の料理店が有れば話は別だけど。味付けは少し辛めと酸味が有るのが多いね」

 アンリさんがウンウンと頷いていた。

 この後も共和国の話をして屋敷に戻った。

 屋敷に戻ってからは二姫さん達の様子を見てから話を聞いてアドバイスをしたり魔法の話をしていました。二姫さん達は明日から寺子屋の方にも行って計算や魔法の基礎学科を始めると言っていた。頑張ってね。

 そうだ帰る日を決めて皇女様にも連絡しないと。

 帰るのは明後日にしようかな。


 皇女様に<明後日王都に戻りたい>とメールを入れると<わかりました。お昼過ぎに屋敷に行きます>と返事が帰って来た。

 明日は買って来た食材の整理をして食材倉庫に入れておこうかな?

 リビングに行ってお父さんとお母さんに「明後日に王都に帰ります」と伝えると、お母さんが「共和国で食べた物を明日作って」と言って来たので「は~い」と返事をしてからお父さんとカリーナお姉ちゃんに共和国のお土産を渡した。お父さんにはフソウ国のお酒も渡しておいた。

 お父さんは私に預けていた事をすっかり忘れていたらしい。お父さんが私に預けたお酒はお母さんと叔母様、学園長と魔法実技担当講師のお腹に入ってしまったけどね。

 まぁ明日は料理をしよう。


 

ご覧いただきありがとうございます。

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