二姫様の国で楽しもう〜美味しい物を食べたい〜
お城からの馬車に乗った帰り道では、私は皇女様に聞きました。
「上陸許可が出ましたけど宿を取りますか? 多分ですけど数日なら船の客室でも良いような気がするのですが」
「そうですね、このまま船にしましょうか。今までの貿易船よりも設備は整っていますから特に不便ではないですね」
「今回はそうしましょう。次回が有るかわかりませんけど」
「そうしましょう。それでセリカさんはこれからどうしますか?」
「何時も様に市場ですね? でもその前に何かを食べたいです。港に戻る前に途中で降ろしてもらいましょうか」
「良いですね〜。良い物が有ると嬉しいですけど」
馬車の御者をしている方に買い物や食事の出来る街の賑わっている所で降ろしてもらえる様に伝えました。
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馬車が止まり、ドアを開けてもらってから降りて見ると商業地域の様な所でした。
港への帰り道を教えてもらってから御礼を言って馬車とは別れたのですが、御者の横に乗っていた侍女さんの様な人も残っていました。
「あのぉ、一緒に帰らなかったのですか?」と聞いてみたら、船迄送った事を報告しないといけないと言っていた。
それならと思ってこの国の美味しい物を食べたいと伝えると何軒かの食堂を知っていると言っていたので案内をしてもらう事にしました。
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降ろしてもらった所から10分弱位歩いた所にあった食堂に案内してもらい、中に入ってから個室に案内された。
普通のテーブル席でも良かったのだけどな〜、街の人の話から情報を聞けたから。
それはまた後でしよう。
「この辺りで良く食べられているのは何ですか?」
私は侍女さんに聞いてみた。
「そうですね、鶏のスープで炊いたお米と蒸し鶏のセットやお米で作った麺料理、鶏や牛、羊の肉の串焼き、鶏を焼いたのをタレにつけて食べるのもあります」
「お米をシート状にして野菜やエビ等を巻いた物はありますか?」
「有りますよ」
やったぜ、生春巻きゲットだぜ〜と心の中で叫んだ。
「ではそれと、鶏のスープで炊いたお米と蒸し鶏のセットで」
「私もセリカさんと同じにしようかしら?」
皇女様が言った。
「皇女様、巻いた物は止めて鶏を焼いた物にして私のと分けて食べませんか?」
「そうしましょう。色々と食べれますね」
皇女様が私の案に乗って来た。
「侍女さんもお好きなのを頼んで下さい」
「ありがとうございます」
そう言ってから侍女さんが注文してくれた。
早く来ないかな〜とワクワクしてしまった。
20分位すると店員さんが料理を運んで来てくれて、テーブルの上に置いてくれた。
鶏のスープで炊いたお米と蒸し鶏のセットは海南鶏飯で、焼いた鶏はガイヤーンだった。
生春巻きは大好きなエビが入っていた。
こうやって見ると東南アジア系の料理だよね。
侍女さんはパンに何かを挟んだものだった。もしかしてバインミーなのかな?
「侍女さんそれだけで大丈夫ですか?」
「はい、実はお二方をお送りする前に早昼食を取っていたのです。それにこれは私が好きなんですよ。手軽に食べれるので、これをやっている屋台も多いですね」
「そうなんだ、帰る途中でお土産で買って行こうかな? それじゃぁ食べましょうか。
先ずはご飯から」
食べ始めるとやっぱり海南鶏飯だった。前世の時に友達との女子会で東南アジアブームになって、色々なお店に食べに行った事を思い出すな〜。
生春巻きは自分でも作っていたからね。個人的にはチリソースが好きなんだよね。
今回頼んだ生春巻きにも3種類のソースが付いていたよ。チリソースはあったよ。
「相変わらず美味しそうに食べますね」
皇女様が私を見て感心している。
「はい美味しいです。連れて来てもらって良かったです」
私が言うと皇女様も食べはじめたのだが、フソウ国とは違う味付けにびっくりしている。
「とても美味しいです。山1つ越えただけで此処迄味付けは変わるのですね。それにタレが数種類有る事で飽きが来ません」
「そうですよね。味が変わると食が進みます」
余りにも私達が美味しい美味しいと言うので侍女さんはニコニコして喜んでいるようだ。
やっぱり自分の国の事を褒められれば嬉しいよね。
とても美味しく食べれたのであっと言う間に食べ終わってしまった。
支払いをしてからお店の人に「美味しかった」と言ってから店を出て港の方に歩き始めた。
途中で気になったお店が有ると侍女さんに聞いてみたり、試食が有れば食べてみたりした。
バインミーのお店が有ったので船にいる人数分+αで買って、何時ものリュックタイプのマジックバッグに入れた。
パンに挟む具はお店の人に聞いてスタンダードの物にしてもらった。
他のお店では米を使った麺料理のフォーやパッタイが有った。ガパオとかナシゴレンはないのかな?
気になったので侍女さんに聞いて見ると、同じ様な物は有ると言っていた。
これは楽しみだと思っていたら、デザートの屋台が有り、何種類かの甘味が有ったのですが、カボチャをそのままと使った甘味が有ったので侍女さんに聞くと名前はカボチャのプリンと言ってカボチャをくり抜いてからココナッツミルク、片栗粉、砂糖、塩、卵を入れてからかき混ぜて蒸すと言っていた。
初めて見たので思わず家の分と皇女様、カゼットさんのお店の分を購入しました。
そろそろお母さんが甘味を欲しがる頃だろう。
「この辺りは食べたいものがいっぱい有りすぎだよ」
「本当ですね。私も目移りしています。
でもそろそろ船に戻りましょうか」
皇女様の言葉で船に戻りました。
船に無事に着いたので侍女さんには御礼を言って、案内をしてくれたお礼としてカボチャをプリンを丸ごと1個渡しました。
侍女さんはお礼を貰えるとは思わずびっくりしていました。
そしてお城に戻って行きました。
船に戻ってからは夕食にバインミーを出したいと料理長に相談したらOKをもらえたので、ちょっとしたおかず1、2品とサラダが追加となりました。
夕食の後は客室に戻り、お母さんとサツキさんに1切れずつカボチャプリンを渡しました。
お母さんは「何ですかカボチャはそのままなの?」と聞いて来たのですが「さあ?」と答えておきました。
お母さんは食べ始めると「甘くて美味しいわ」と言ってからおかわりを要求して来たので「ホーデン領に戻ってから家族で食べます」と言ったら何時もの如くほっぺを摘まれましたが直ぐに離してくれた。
私も食べ始めると、とても甘いカボチャだった。
此処迄甘いなら甘味に向いているよね。ホーデン領カボチャも甘いけど此処までの甘さは見た事がないな。
種か苗が有れば買って帰ろうかな。
ご覧いただきありがとうございます。
この度初レビューをいただきました。
ありがとうございます。たいへん嬉しいです。
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