長距離航行試験をしようⅣ
二姫さん達を救助して空荷の方に乗船してもらったのですが、私達の船を見て驚いていました。
「帆が無い!! 甲板に穴が開いている。何の為に?」
キョロキョロしながら驚いていました。
乗員が全員乗り移ってから私達の船を動かし、離れてから一旦止めて、私と皇女はボードに乗って空に上がり、二姫さんの船に攻撃魔法を使い沈没させます。
「セリカさん、私にやらしてもらえませんか?」
「良いですよ」
そう言うと皇女様はホバリングしながら船の方に手を向けて[アブソリュートゼロ]を発動した。
いつの間に覚えたのだろうか?
発動した魔法が船に命中すると一瞬に凍り、間を置いて砕け散った。
皇女様は水属性が得意だから結構簡単覚えたのだろう。
沈没を確認してから私達の船に戻った。
少し来てから食堂で私と皇女様、二姫さんと話しをすると海洋調査をしている時に先日の強風と雨により、マストが折れてしまい流せれてしまったと言う事だ。マストに雷が落ちて帆が燃えてしまった事も言っていた。
「この度は助けていただいてありがとうございます」
「いえ、海は助け合いなので」
「そう言っていただき、ありがたいです。
それにしてもこの船は凄いですね。帆も無く航行出来るのには驚いています。
それと甲板に大きな穴が有るのはどうしてでしょうか?」
「この船はスクリュー式を採用していて海の水を使い推進力を得て進んでいて、風に左右されずに航行出来る様にしています。これは皇女様からの依頼でやっています。
漁船とかでは数年前からやっていたのですが、貿易船としては今回初めてで、長距離航行試験の最中だったのです。
甲板に穴が開いているのは荷物の積み方を変えてコンテナと言う箱に製品を入れて穴が開いている所に積み重ねて運ぶと言うものです。
この船は空荷ですが、もう1隻は実際に積み込んだ状態になっています」
二姫さんからの疑問に私は答えました。
「それとですけど、お二人はどうして空を飛べるのですか? 板の様な物に飛べる何かが付いているのですか?」
「私達は魔法と言うものを使っています。それによって空を飛んだりしています。他にも出来る事はありますけど」
「私にもその魔法と言うのは使えるのですか?」
二姫さんが魔法に興味を持った様だ。
「皇女様どうでしょうか? 私はフソウ国で爵位をもらってしまっているので勝手に教える事は出来無いですよね?」
「そうね、別の国の人だけどフソウ国の貴族だからこの様な事は皇王陛下の許可がいるわね」
私と皇女様が話しをしてから二姫さんの方を向き、こう言いました。
「二姫殿、皇王陛下に聞いてから返事をさせていただきます。場合によっては条約の締結が必要になります」
「わかりました。良い返事をお待ちしています。
そのセリカ殿は別の国と言っていましたが、エンジプト王国と言うのは初めて聞いたのですが、どちらに有るのですか?」
「海を挟んだ北側に有る別の大陸です。フソウ国からは北西に船で10日ですね」
「別の大陸とは初めて聞きました。お二人はどうやって知り合ったのですか?」
皇女様が座礁した時から貿易をする様になった事までの話をしたのだが、魔法を私に教わった事は言わなかった。
「ミラージュ殿もその様な事があったのですね」
この後、少し話しをしてから二姫さんには休んでもらった。
私達は乗ってきた船に戻り休んだのだが、お母さんに報告をしておいた。そして甘味の催促をされたので3つだけ出してから渡しました。。
二姫さんの事は皇女様に任せておけば良いかな?
ー・ー・ー・ー・ー
二姫さん達を救助して2日経ち、甲板からはフソウ国が見えて来ました半年ぶりですね。
やっぱり3日は縮まりましたね。予定通りと言う事で。
段々と陸地が近くなり、夕方には入港出来ました。
荷の降ろしは明日の朝より行う事になり、私とお母さん、サツキさん、カゼットさん、リンダさんは何時もの宿に向かいました。ケータさんは明日の準備のため、船に残っています。
二姫さん達も私達と一緒に宿に向っています。
皇女様は直ぐに皇城に向かいました。
◆
宿には直ぐに入れました。これで今夜はゆっくりとできるのかと思ったら、お母さんに直ぐに宿の温泉に連れてかれました。お茶を飲んでいる間もなかったよ。
(SIDE ミラージュ)
港に入港して直ぐに皇城に行き、父である皇王陛下に面会を申し出て、直ぐに会うことが出来ました。
「ミラージュ良く戻った。それで何用だ?」
「はい、本日スクリュー式の船2隻による長距離航行試験に同行して参りました。明日はコンテナ方式で運んだ荷物をクレーンによっての搬出を致します」
「相分かった。面白そうだな、見に行くか!! ミラージュ案内しろ。側妃も連れて行くか」
「はい、分かりました。
それと航行中に東の隣国の二姫を救助いたしました」
ミラージュは救助した時の事と、壊れた二姫の船を魔法を使って沈没させた事を報告した。
「姫の前で魔法を使ったのはいささか軽率であったが、こちらの船に被害が遭ってはいかんから、まぁしょうがないか」
「それで二姫殿は魔法を教えて欲しいと懇願されましたので、一度こちらに話を持って来ました。
一応教える場合は条約等が必要になると言ってはおきました」
「最後ですがエンジプト王国に戻る際に二姫殿を私度でお送りする事になっております」
「分かった、魔法に関してはこちらで考える。それと今回の航行試験での報告書を出しておくように。
下がって良いぞ」
「はい、御前失礼致します」
ミラージュは退出して皇城宮に向った。
皇王は宰相を呼び、ミラージュとの話を伝え関係者を集めた。
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