陛下に呼ばれました
(SIDE 王城)
決闘後、王城に国王、宰相、学園長、第1王女、第3王女が国王の執務室で話をしていた。
「今日のは3人相手に圧倒的だったな。
目新しいのは最後の方に撃った3発の魔法だな。
第3王女は何か知っているのか?」
「あれは[多弾頭]と言って広範囲を面で制圧する為に使う魔法です。先日の魔法実技試験の際にミウラ相手に使っていました。但し威力は今日よりも弱かったですけど。フソウ国の留学生は1年生を除いて使えます。
1年生の期末時にセリカさんから教わった様です」
「そうか。宰相、ミウラから何か聞いているか?」
「まぁ色々と聞いてはいますよ。戦争に行く前に寺子屋とは別で習っていた様です。
最近はただ教えない様です。教えてくれと言うと、どの様な魔法でどんな想定をしているのか聞いて来るそうです。その想定でアドバイスなりをしています。
今は新しい魔法を考えろと言われているそうです」
「それは先日、第3王女に聞いたな。確かにその通りだな。学園長はどう考えている」
「はっきり言うと彼女らが使っているイメージの魔法を早期導入を希望します。既に呪文での魔法とは差が開きすぎていると思われます。それに彼女の知識は講師以上かもしれません」
「陛下宜しいですか?」
「なんだ第3王女」
「寺子屋ですがルバス領でも始まっていて、1年生に1名おります」
「学園長は知っていたか?」
「いえ知りません」
「そうか。もしかしたらだがフソウ国の方が魔法が進んでいるのかもしれない。セリカ嬢に1度ヒアリングをするか。
宰相、セリカ嬢に2日後の朝に王城に来る様に連絡をしておいてくれ」
「わかりました」
セリカの招集が決まって話し合いは終わった。
宰相は直ぐセリカにメールを送った。
◆
「ん、メールの着信だ。誰だろ」
セリカは決闘から帰って来た後にルシーダから今日はゆっくりしていなさいと言われ、客室でスマホの電子書籍を読んでいた。
そしてメールは閣下からだったので、直ぐに開いて読んでみると王城への登城命令だったので直ぐに両親に伝えに言った。
ー・ー・ー・ー・ー
登城の当日となり、お父さんと一緒に王城に入り、応接間の様な所で待っています。
暫くすると陛下、閣下、学園長、第1、3王女と知らない男性が2人入って来ましので、お父さんと私は起立をして敬礼をしました。
「ホーデン子爵、セリカ嬢朝からすまんな。少し聞きたい事がある。
それと魔法室長と軍部の将軍も同席させてもらう」
陛下が話しかけて来ました。
「セリカ嬢にフソウ国の魔法についてだな。皇女に教えてからまだ数年だが、魔法に関して我が国は遅れているのではないかと言うことだ」
「おっしゃっておられる事が良く分からないのですが?」
「先日の決闘をみる限りセリカ嬢が圧倒的に相手を下していた。呪文での魔法では対応出来無い所迄来ていると思っている」
「あの3人のレベルが低いのと訓練不足なんじゃないのですか?」
「元公爵の息子は学園では上位で卒業しています」
「えっあれで上位? 1対1なら寺子屋の初期メンバーやフソウ国組なら軽く勝てますよ」
「そうか、それで戦争ではどうだったのだ? 出来ればどの様に魔法を使っていたのかを知りたい」
セリカは戦争時の事を話した。
軍部全員がイメージの魔法を使い、既に[バーニア]や[サイキックス]を使い、空を飛んで偵察、連絡、攻撃等に使って立体的に作戦が出来る様になっていて、初陣の事を話した後に港の上陸戦、隣国の都へ行く際の戦闘、都での戦闘の話しをした。
また、初期は皇女様と元魔法室長が教えていて、その後に学園卒業生が教えている事を言った。
元室長はフソウ国に行く時に皇女様よりイメージの魔法を教わっています。
そしてもう時効と思って、元室長を断罪ではなく奴隷にした理由を言った。
「色々言いましたが今回の戦争は魔法対剣の戦いですが魔法対魔法なら結果は変わっていたかも知れません。呪文でもイメージでも一長一短がありますので適材適所で良いのでしょう」
「セリカ嬢の話を聞く限り、やはりフソウ国に遅れていると感じる。空を飛ぶなんてこの国はセリカ嬢やその周辺だけだ」
陛下がセリカの話の感想を言った。
「陛下、私が閣下に実施要領書を渡して何年になると思っていますか? 多分ですが2、3年になると思います。そして室員や講師に教えて1年以上経っていますが、新規の寺子屋メンバー以外はイメージの魔法が出来ると聞いた事がありません。メンバーのローレルさんや皇女様は1月で出来ていますよ。
教育に関しては国の方針が有りますから口を挟むことはしませんが、始めた人ならもう[ホバー]は出来ても可怪しくない位ですよ。私からしたらやる気がないと思いますよ」
「そう言うな。こちらも事情がある」
「陛下がそう言うなら、ただ私の考え方がフソウ国に近いと言うことです。王国は全体的にやり始めるのに遅いです。そして自ら考えようとする人が少なすぎだと思います」
「セリカそれ以上は止めなさい」
お父さんに注意された。
「はい、申し訳ありません」
「セリカ嬢気にするな、私もそう思う。でもホーデン領やセリカ嬢に関わって来ている者は変わりつつある事を知って欲しい」
「はい」
「聞きたい事は聞けたし、下がって良いぞ」
陛下の言葉で私とお父さんは退出しました。
部屋に残った面々はと言うと話し合いを始めた。
「先程も言ったがやはりフソウ国の方が進んでいるな。セリカ嬢に彼処迄言われるとは思っていなかったな。宰相、学園長はどう思う」
「セリカ嬢の言う通り進捗は寺子屋に比べて遅いと思います」
「私もそう思います。講師達に関しては、私の確認不足です」
宰相と学園長が言った。
「魔法室長と将軍はどう思う」
「室員の2人が制御優先と言っていたのでその様にしていました。私の認識不足です」
「出来れば軍に取り入れたいです先程の戦争の話はとても大事です。それに先日の決闘を見て認識が変わりました。彼女に教えていただきたい位です」
室長と将軍も言って来た。
「セリカ嬢はフソウ国の貴族でも有るから軍と直接は出来無い事はわかってもらいたい。何時通り魔法室からになる」
「御意」
「第3王女はどうだ」
「セリカさんの背中は随分遠いですね。今日は思い知らされました。横に並ぼうなんて私の驕りですね。逆についていける皇女を尊敬します」
「そうだな、前にも言ったがこれからだ。焦る必要は無いぞ」
「はい」
「宰相と室長は魔法室での確認、学園長は講師の進捗の確認、軍部は実施要領書をもらってやり始めてみろ。分からない所は魔法室に協力してもらえ。
後日これからの方向性を決める。各自考えといてくれ、私もどうするかを考える」
これで王国は変わろうとしている。
◆
ルバス邸に戻ったセリカはダイナに怒られていた。
「あれは言い過ぎだ。全員がセリカのスピードについていけるわけではない。その辺りはちゃんと考えなさい」
「はい、気をつけます」
「それなら良いよ。今日は大変だったね。
ゆっくり休みなさい」
◆
客室に戻ってからはベッドに横になってゆっくりした。
休暇の間は大人しくしていようと言いたいけど、船の方が気になるよ。
リンダさんがちゃんとやっているから良いかな?
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