王都での年末〜お酒の話をしましょうⅢ〜
本日から2日間は打ち合わせが続くので大変ですが、私が言った事なのでしょうがないですよね。
何処にも丸投げ出来ませんでしたから。
それと昨日の写真の事で大騒ぎになってしまったのです。
お母さんがお父さんに見せた後に家で飾れる大きなのが欲しいと言い出したのですが「夏に帰ったらやりますよ」と言っても「今欲しい」と言うので、どうやって持って帰るのか聞いたら「あれで」とか言いました。
それもルバス家の前で言ってしまったのです。
そこから叔父様の追求が始まり、私はお母さんに丸投げしてその場から逃走して部屋に籠りました。
お父さんが内緒にしようと言ったのに。
結局はお母さんが叔父様にバラしてしまい両家の極秘事項になり、その後に呼ばれて[ゲート]をホーデン領の海岸に繋げました。(誰もいなくて良かったよ)
ルバス家はステラお姉ちゃん以外はとても驚いていて叔父様にはどんなスキルが必要か聞かれて「[空間魔法]」と言っておきました。
お母さんには罰として写真は夏にする事と甘味を新年迄禁止にしました。但しこちらが食べても良いと許可がある時はOKにしました。
それで騒ぎは収まりました。
お母さんには反省してもらいましょう。
話は戻りますが、後輩ちゃんの男爵家がそろそろルバス家に到着します。
◆
ルバス家のメイドさんから呼ばれ応接室に行くとルバス家からは叔父様とシフォンお姉ちゃんでホーデン家はお父さんと私、男爵家は当主の男爵様と後輩ちゃんなのですが、何故か閣下とミウラちゃんがいました。何故? 思わず首を傾げてしまった。
「セリカ嬢久し振りだな。面白い話が有ると言う事で参加させてもらうよ」
「はあ、それは構いませんが。
あっ、そうでした。先日は孤児院の件ありがとうございました」
「あ~良い良い、上王妃殿下も喜んでおった。
それに学園祭の時の甘味も渡したそうじゃな」
「えぇ私が魔導具を持っていても宝の持ち腐れになって仕舞いますから」
「そうか、この話はもう良いだろう。本来の話に入ろうか」
「分かりました。本日はお集まりいただきありがとうございます。
今回の話は男爵様の娘さんで有る後輩ちゃんが特産品を作りたいという所から始まって、ワイン工房が有ると言う事で提案させていただきました。
そして新しいお酒と言う事で男爵家に何か遭っては困るので後ろ盾としてルバス家とホーデン家がつく事にしました。
作っていただく物はワインを蒸留したブランデー(仮)と言う物とワインの搾り滓から作ったグラッパ(仮)と言う物です。
名称は私が勝手につけた物なので(仮)とさせてもらいます。
実際に試作してルバス家とホーデン家で試飲しています。本日もサンプル品として持って来ております」
「セリカ嬢、蒸留とは何だ?」
閣下から質問が来て、ワインからアルコール分のみを取り出す事と説明して、リュックから蒸留器を出した。
「これは試験用の蒸留器です。グラッパ(仮)に関してはこれに精留塔を付ける事になります」
「何故精留塔を付けなければならんのだ?」
「実は搾り滓で蒸留すると人体に悪い物が出てしまうのでそれを影響が無い所迄減らす為です。なので実際に作る場合は鑑定持ちがいた方が良いと思います」
「それはワインにも入っているのか?」
「極微量ですけど、人体には影響はありません。
それでは実際に作った物を出します」
リュックの中からブランデー(仮)とグラッパ(仮)の入った瓶を出してからグラスに入れてから置く。
「両方共に透明だな」
閣下が感想を言った。
「ブランデー(仮)は樽に入れて3年程寝かせば琥珀色がついて来て、味がまろやかになり、寝かす年月が長い程良くなる予定です。
グラッパ(仮)は数ヶ月寝かせれば大丈夫です。
試飲してみますか?」
閣下と男爵様が試飲をした。
「ワインに比べてきついな」
「作ったばかりなのでお酒の荒さが有りますから。
寝かせておけばアルコール度数が同じでもまた変わって来ます。また蒸留を二度三度繰り返せばアルコール度数の高い物が出来ます。
男爵様はどうですか?」
「搾り滓の方は処分していた物を再利用出来るので嬉しいのだが、もう1つは折角作ったワインをやっても良いのだろうか? と思ってしまった。
でもやってはみたいとも思っている」
「直ぐには答えを出さなくても良いですよ。ただ時期が悪いともう1年先になってしまう事も頭の中に入れておいて下さい」
「わかった。工房ともう一度話して見る」
「はい、それでお願いします。
取り敢えず今日は此処迄ですね。
男爵様は試作した物を持って行ってもらって工房に見てもらって下さい」
1日目は終わった〜。
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2日目もルバス家での話し合いです。
今日はホーデン家とジェミニさんのスイズ家、公爵家で行うのですが、面白そうと言ってルバス家の叔父様とシフォンお姉ちゃんが参加しています。
「皆さんが集まりましたので始めさせていただきます。
今回の話は南での特産品作りの話しをしている時の流れでこの様になりました。
それで作ってもらう予定なのが白、ロゼ、スパークリングですが、条件が合えば貴腐ワインを作って頂きたいと思っています。
お手元に有る資料にワインの作り方とそれに合いそうな料理を書いておきました。
貴腐ワインは[奇跡のワイン]ですが一歩間違えば腐敗したワインとなって仕舞いますので見極めが必要になります。
ワインの種類が多種になる事で食卓に彩りが出ると思います。
私も作った事が無いので実際には出来る迄は時間がかかるかもしれませんが食生活は豊かになると思っています」
「一気に4種類も増えるのか。面白いな。
男爵はどうだ?」
閣下が発言してきた。
「領の特産品として提案いただいた事は嬉しいですが一度に4種類は大変です」
男爵が言った。
「数年に分けてやれば良いと思っています。私も一度に全部やって欲しいとは言いません。
先ずは白ワインから始めてみたらいかがでしょうか?」
「そうだな、白、ロゼ、スパークリング、貴腐の順番でやれば良いだろう。それにこの先この様な機会はないと思うぞ。
断れば別の所がやる事になりそうだな」
「お父様、先ず工房と相談してからにしませんか?
それからでも遅くないと思います」
「そうだな折角のチャンスだからな。
一度工房に行って話をしてくるよ」
セリカ、閣下、ジェミニ、男爵が話した。
「取り敢えずの話しは纏った様ですね。後は連絡待ちと言う事で」
「話は変わるが、セリカ嬢は新年の花火は参加するのか?」
「その様な話は来ていませんし、やる予定もありません。王都の花火はもう手が離れたと思っていますが」
「そうか聞いていた話と違うな」
「何処情報ですか」
「王城内での噂だな。東の門からやると聞いた」
「何かあるまで知らん顔しておきます。勝手な事をする人なんてしりません。きっと碌な輩ではないですから」
「凄い事を言うな、まぁ事実だが。
今日は取り敢えず終わりと言う事だな」
閣下の言葉で終了となりました。
お酒の事業が2件共に上手く行けば良いな。
これからが楽しみだ。
従姉妹ちゃんの方はどうなったのかな?
ご覧いただきありがとうございます。




