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辺境の転生三女 田舎暮らしを満喫したい  作者: トシボー


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王都での年末〜お酒の話をしましょうⅡ〜

 2日連続で酔っぱらったお母さんに絡まれて大変でした。お母さんは殆ど覚えていないと言っていたが、多分覚えているはずだ。

 まぁそんな事はどうでも良いのでワインの蒸留酒を作ってしまいましょう。


 昨日と同じ場所を借りて、準備が出来たので始めましょう。

 お姉ちゃん達4人も来ています。特にシフォンお姉ちゃんは今回初めて領を跨ぐ仕事なので真剣に聞いていました。


「ねぇセリカ、どうしてこの様になるの?」

 カリーナお姉ちゃんが疑問に思っていた事を聞いて来た。

「果汁とアルコールとの沸点の差を使って分けています。

 例えば水の沸点は100度ですが、アルコールの沸点は低いので、先にアルコールが蒸発します。

 その蒸気を冷やす事でアルコールが液体になり、分別が出来ます。

 ただ空気中の水分を含んでいる為アルコール100%ではないですけど」

「空気中にも入っているのですか?」

 シフォンお姉ちゃんが不思議そうに聞いて来た。

「入っていますよ。夏だとカラッとした日とジメジメした日では空気中の水分が違います。

 冬ですと肌が乾燥するのは空気中の水分が低いからです。ストーブにはその為に加湿をさせています」

「ん~~」

 シフォンお姉ちゃんが考え込んでしまった。

「今はそう言うものだと思って下さい。

 もう少し簡単に言うと、お風呂に熱めの風呂に入ると湯気が出ますよね。そして暫くすると冷えて天井から水滴が落ちて来ます。この現象を使っているだけです」

「セリカは本当に色々知っているわね。やっぱり頭の中がどうなっているのか見てみたいわ」

「私も見たい」

 カリーナお姉ちゃんが言うとコロナお姉ちゃんが同調してきた。

「お姉ちゃん達に頭割られる〜」

 そんな事を言いながら蒸留をしていました。

 やっぱり私は弄られ役なのでしょうか?

 シフォンお姉ちゃんは我関せずという感じで蒸留器をじっと見ており「ん~~」と言いながら時折考え事をしています。


 瓶2本分の蒸留が出来て、片付けを始めていると突然扉が開くとお母さんが入って来た。

「セリカ、お酒は出来たの? 飲みたいから頂戴」

 そんな事を言って来た。

 今日の朝も頭が痛いと二日酔いだったのに。

「駄目ですよ、明日の打ち合わせ用なんですから。

 飲みたいなら自分で作って下さい。道具は貸しますよ」

「えーセリカが作ったのを飲みたいのに〜」

「飲みすぎです。淑女として昼間からの飲酒はどうかと思いますよ」

「うっ、それじゃぁ3杯だけ」

「駄目です」

「えー。それじゃあ勝負よ。セリカの言ったもので良いわ」

 私は考えて、簡単に勝負が決まるものにした。

「それではじゃんけんにしましょう」

「じゃんけんって何?」

 私はじゃんけんのやり方を説明した。

「それではやりましょう。いきますよ」

 一呼吸おいてから「じゃんけんポン」と言った。

 私はチョキ、お母さんはパーを出しました。

「ヨシ、私の勝ちですね。お酒はお預けです」

「セリカ、3回勝負よ」

 温泉の再来となってしまった。

「では私は後1回勝てば良いのですね。良いでしょう。私が勝ったら新年迄禁酒で」

「えー」

「ではコロナお姉ちゃんの卒業迄」

「何で伸びてるの? 新年迄で良いわ」

「それではやりましょう。じゃんけんポン」

 出したのは私がグーでお母さんがチョキでした。

「私の勝ちですね」

「5回勝負よ」

「嫌です。勝ち逃げします。片付けをするので退いて下さい」

「私のお酒が〜」

「はいはい邪魔なので戻って下さい」

 お母さんは部屋から出て行った。

 お姉ちゃん達はと言うとじゃんけん大会になっていた。

「勝ったー」とか言ってステラお姉ちゃんが喜んでいる。

「これ面白いね。学園で流行らそうかな」と言っている。

 片付けが終わったので解散です。

 滞在している部屋に戻り、資料を作り終えたのですが人数分を作らないといけないのが何時も面倒だと思っています。

「やっぱりコピー魔法は欲しいよね。明後日の事もあるからね。

 確か何処かの小説か漫画であったはずで、確か[ドローイング]だったかな? 試しにやってみよう。

 だめだったらまた考えればいいや」

 目の前の左側にある原本の上に手を添えてから右側にセットした紙に写すイメージをして発動させる。

 「[ドローイング]」

 手を原本から右の紙の上に。

 手の下にある紙を見ると、ちゃんとコピーが出来ていた。

「出来ちゃったよ。やっぱ魔法は願いを叶えるツールだね」

 コピー出来た紙を見てみると、文字やイラストは綺麗にコピーされていた。

「良いね〜、綺麗に出来ているよ。ヨシこれで増産だ」

 増産出来る様に紙をセットしてから発動させる。

「[ドローイング]、[ドローイング]〜[ドローイング]」

 先ず1ページ目が終わったので、2ページ目をセットしてから発動させる。

「[ドローイング]、[ドローイング]〜[ドローイング]」

 2ページ目が終わった時に部屋のドアが開いた。

「セリカちゃんどうしたの? 変な儀式でも始めたの?」

 ステラお姉ちゃんが入って来た。

「変な儀式はしてないよ。用紙をコピーする魔法を作ったから明日の資料を増産してた」

「へ〜どんな魔法なの? 無属性なの?」

「無属性だよ」

 ステラお姉ちゃんに魔法の事を教えると、手伝ってくれる事になった。

            ・

            ・

「ステラお姉ちゃんありがとう。無事終わったよ」

「良いよ〜。これスマホの写真も出来るかな?」

「多分出来ると思うよ。やってみようよ」

「そうだね、やらないとね」

 お互いにスマホを出してからコピーしたい写真を画面に出してから[ドローイング]した。

 私は家族全員の写真で、ステラお姉ちゃんはシフォンお姉ちゃんと一緒に撮った写真だった。

「画面と同じ大きさだね」

 ステラお姉ちゃんが言った。

「拡大とか出来るかな? 紙いっぱいの大きさでやってみるよ。[ドローイング]」

 コピーしたのを見ると縦横いっぱいでイメージしたので横に伸びて家族全員が太っていた。

「失敗した。適当にやり過ぎたよ」

「アハハハ、セリカちゃん面白すぎるよ」

 ステラお姉ちゃんが私のを見てから大笑いしている。

「貴方達うるさいわよ。何をやっているの?」

 お母さんさんが部屋に入って来て私の最初にコピーした写真を見た。

「あら、家族の写真ね。もう少し大きいのはないの?」

 お母さんが言ったので太った写真を渡した。

「なにこれ、私こんなに太ってないわよ」

 その場で魔法を使って燃やした。

「紙いっぱいにしたらそうなっただけです」

「そうよね、私は何時も気をつけてるからこんな事にはなっていないわ」

「その割にはお腹の辺りが丸く・・いはい、いはいへふ」

 お母さんにほっぺを摘まれた。

 ステラお姉ちゃんが大笑いしている。

「ちゃんとやるなら離してあげるわ」

「はひはふはら」

「なら良いわ」

 お母さんの手が離れたので高さをいっぱいにして横も倍率を合わせて[ドローイング]をした。

 今度は良さそうだ。

「良いわね、屋敷に飾ろうかしら。ダイナに見せに行きましょう」

 そう言って部屋を出て行った。

 お母さんが喜んでいるなら良いや。

 ステラお姉ちゃんも同じようにして[ドローイング]してからシフォンお姉ちゃんの所に見せに行った。

 明日の準備も終わったし、新しい魔法も出来たから良し。

 明日は頑張るぞ!!


ご覧いただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
弄られ役と言うか…今しか構うチャンスが無いんじゃないかと思っていそう。ちょと前に突然戦争に行っちゃうし、愛されているのよね。後、予告するとしたらグルメ回の時にお願いしたいです。空腹時に読まないようにし…
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