王都での年末〜お酒の話をしましょう〜
冬季休暇になり寮を出てルバス家にお世話になっています。ホーデン家のタウンハウスはまだ何もないからね。
お父さん達は明日の夕方に来るとメールで来ていました。嬉しいな。カリーナお姉ちゃんは鉄道工事の現場からこちらに来るとメールに書いてあった。
お姉ちゃんは大変そうだね。
そして明日の朝からはコロナお姉ちゃんによる剣技の訓練が始まりますよ。
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朝になり朝食後に訓練に入りました。
「セリカがどの程度出来る様になったかな? 今日も瞬殺かな?」
「なにおう、そのぽっこりお腹を今日こそ削ってやるんだから」
コロナお姉ちゃんに挑発されて私が答えた。
ステラお姉ちゃんは大笑いをしている。
素振りをやり、打ち込みをしてから模擬戦を行なったのですが、2人には瞬殺されました。
「まだまだだね。夏の時よりも良くなっているよ」
「ありがとうございます」
剣の訓練が終わりました。疲れたよ。
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夕方迄はお酒の製造方法の復習をしておきましょう。
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夕方になり馬車の音がしたので玄関に行きお迎えをして、馬車から降りて来た家族に抱きつきに行きました。
「お疲れ様、疲れたでしょ」
私が言うとお父さんが答えてくれた。
「馬車で3週間よりは随分楽だよ。セリカのお陰でだな」
「エヘヘ」
お父さんに褒められた。嬉しいな。
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ルバス家のタウンハウスの中に入り、叔父様とシフォンお姉ちゃん、お父さん、カリーナお姉ちゃんの4人にお酒の話をしました。
「それでできたのがこれです」
リュックの中から蒸留したお酒の入った瓶と蒸留器を出した。
「色は透明何だな」
叔父様が言って来た。
「これは作ったばかりの物なので色はありませんが、樽に入れて3年以上寝かせれば琥珀色が着き、味もまろやかになります。蒸留も2度、3度繰り返せばアルコール度数が高くなります。
試作ではガラスでやりましたが、量産では銅製の大きなのが良いと思います」
「そうだな、ガラスでは割れる危険があるし重くなりそうだ。それでもう1つの方はどうなんだ?」
「テスト明けの休暇の時にその精留塔を作ったのですがまだ試験はしていないので明日にでもやろうと思っています」
「他にはあるかい?」
「2つあります」
○ジェミニさんの領地でワインを3種 白、ロゼ、スパークリング(後ろ盾は宰相閣下)
○フソウ国用のフソウ酒での蒸留酒
「以上です。フソウ酒の方はサンプルはあります」
「それでは試飲をするか」
「叔父様、それが目当てですね」
「そんな事は無いぞ」
「目が泳いでいますよ」
私から顔を背けた。
「取り敢えずは作ってから数年は飲めないと言う事だな」
「試作して有るのはそうですが、明日やるのは数ヶ月寝かせるだけで良いですよ」
「それなら良いな。男爵には俺の方から言っておく」
「お願いします」
そのまま試飲に入りそうでしたが夕食後になりました。
◆
夕食の後は試飲会となり、2家族全員集まったのですが、成人になっていないのは私だけなんだよね。
叔父様とお父さんは味を確かめる様に飲んでいましたが、お母さんと叔母様は水の如く飲んでいくよ。
ほんとに嗜む程度だね(嫌味)。
お姉ちゃん達はアルコール度数が高くて少しずつしか飲めない様なのでフソウ国の蒸留酒にフルーツのジュースで割った物を渡すと「これなら飲める」と言っていた。
それを見たお母さんは「美味しそうね」と言ってのみ始めたのですが「美味しいわ」と言ってガバガバ飲み始め直ぐに蒸留した分は無くなってしまった。
お父さんと叔父様は一滴も飲めなかった。かわいそう。
その内お母さんが私に絡み始めて来たので逃げようとしたら直ぐに捕まり1時間程お母さんのおもちゃになっていて、お姉ちゃん達はそれを見て笑っていました。
勘弁してよ〜。
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朝になってお母さんと叔母様は頭が痛いと言っており、二日酔いになったみたいなのでみそ汁を渡しておいた。
朝食を食べて、剣の訓練をしてから使用人用の食堂を借りてグラッパ作りをするのですが精留塔が上手く行けば良いな。
準備が終わるとお姉ちゃん達が見に来ました。
搾り滓がどの様になるのか興味が有るみたいです。
それでは始めましょうか。
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暫くすると精留塔の方から少しずつ液体が出て来て、指2本分溜まったら瓶を入れ替えておきます。
お姉ちゃん達はこの作業を見て驚いていて「不思議ですね〜」と言っている。
私は[鑑定]を使いながら人体に危険な物がないか確認しながら見ています。
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蒸留作業は無事に終わりました。[鑑定]でも確認したので大丈夫です。
その日の夕食後にまた試飲会をやったのですが今日もお母さんは良く飲んでいます。
「セリカ、男爵との話し合いは明後日になった。
それと宰相閣下からはその次の日に話す事になったから覚えて置いてくれ」
お父さんから予定を聞いて返事をした。
「分かりました。ワインの蒸留酒は明日作っておきます。お母さんが全部飲んでしまったので用意しておきます」
「そうしてくれるとありがたい」
「私がなあに〜」
お母さんが私のところに来た。
「何でもないですよ〜」と言ったが、お母さんの目が座っている。どんだけ飲んだのだろうか、グラッパは度数が高いのに。
私はまた捕まってしまい、お母さんの相手をさせられていた。お姉ちゃん達は上手く逃げた様だ。
こりゃぁ明日も二日酔いかな?
明日は蒸留酒を用意して打ち合わせの準備だね
ご覧いただきありがとうございます。




