学園祭は何をやろう
大分秋も深まって来ています。
そろそろ学園祭の時期ですね。今年は何かをやるのかな。
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授業が終わり、料理部に出ると今日の課題は学園祭の事でした。
「今年の学園祭ですが、出来れば出店をしたいと思います。昨年は北の海の幸を行いましたが今年は何をやりたいのかを聞きたいと思います」
部長が話始めましたが意見が出てきません。
「ホーデンさん何かないかな?」
「現状で私自身は作りたい物は無いのですが、方向としては去年と同じか、軽食や甘味になると思います」
「そうね、そうなるわよね。北の人達はどうかな?」
「パイロットショップとの兼ね合いがありますが、メニューがかぶらなければ大丈夫だと思います」
男子の先輩が答えた。
「メニューはまたセリカさんに考えてもらえれば良いのでは?」
殿下が言ってきたので反論した。
「何故私が考える前提になっているのですか? 通常は全員で考えるものでは有りませんか?
それにまだ何をやるかと言う方向を考える時です。
話の順番が違うと思いますけど」
「それは・・・・・・」
殿下は黙ってしまった。
「部長続けて下さい。それと軽食や甘味を選択する場合はイートインをやるのかを含めて考えた方が良いと思いますけど」
「そう言う問題もあるのね。それじゃぁ2、3日考えましょう。まだ時間はあるから」
その日は解散となった。
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寮に帰り暫くするとミウラちゃんが私の部屋に来た。
「セリカちゃん何をやったの? 殿下が物凄く落ち込んでいるのだけど」
私は料理部であった事を話した。
「そう言う事なんだね。セリカちゃんが嫌う事をやっちゃったんだ」
「そう言う事。あそこで皆で考えましょうと言えばまだ良かったけどね」
「皇女様迄は遠いね」
「私は比べるつもりは無いからね。
それと、今のままなら特産品もできないでしょうね。ほぼ王宮の料理長に投げて何もしてない様だし、自分で何かしている訳でもない。自分から何かしようとしないと何も進まないからね。
王都だけで作られている野菜の事を教えたけど何かを作って登録もしてないから、何処まで本気でやるのか分からない。
比べるつもりは無いと言ったけど、現時点ではローレルさんの方が上にいると思うよ。先頭に立って実績を作っているからね。
それともう1つ寺子屋授業も問題を出すと考える前にヒントを欲しがるのは考える気がないように感じる。やたらヒントを欲しがるのも考えものだね」
「それでこの前は教えなかったの?」
「あの時は4人に新しい魔法の見つけ方を言いたかっただけだから。そっちを優先しただけ。
殿下もそろそろ実績を出さないと皆に置いていかれる様になり、それによって自信をなくすかも。
ジェミニさんもそうだね。魔導具研究会に居てまだ1つも作って無いからね」
「セリカちゃんも心配性だね」
「違うよ、私はせっかちなだけよ」
話を終えてミウラちゃんは帰って行ったがきっと殿下の所にでも行ったのだろう。
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数日経ち料理部では先日の続きをしています。
「学園祭の出店の続きをやるよ。何か考えて来た人は発表してね」
少しの間、誰も何も言わなかったのですが、殿下が手を挙げました。
「軽食ならスパゲッティーとサンドイッチのお店をイートインで、甘味ならテイクアウトが良いと思います。まだメニューとかは考えていません。
イートインだと配膳が出て来ると思うのですが、平民の侍女やメイドとかを目指している研究会があるのですがそちらと協力をいただければ、私達は作る方に専念出来ると思います」
「規模が大きくなりますね。先ずはこの2つのどちらかにしますか? ホーデンさんはどう思いますか?」
「イートインでどれ位を考えているのかですね。
サンドイッチはテイクアウトを考える必要はあると思いますけど。入れ物次第ではスパゲッティーも考えても良いかもしれません。
甘味は出す物次第ですが、昨年と同じ規模で出来ますね」
「それでは決をとりましょう。スパゲッティーが良い方は挙手を」
部長が言うと数人が挙げたのですが、人数的に甘味に決まりそうです。
「はい、下げてて下さい。甘味に決まりですね。
何を作りたいのかを考えて来て下さい。今週末にでも決めましょう」
その日は此処で終わりました。
帰りは殿下と寮迄帰りましたが、殿下は私に聞いて来ました。
「どうしてスパゲッティーに手を挙げなかったのですか?」
「両方共面白そうで、決まった方で良いかな? と思って。殿下はやりたかったのですか?」
「出来ればやりたかったですけど、今は切り変えていますよ。セリカさんは甘味でやりたい物はあるのですか?」
「ちょっと考えていることはありますよ」
「じゃあ一緒に」
「今回は別々にしましょう。その方が面白いかもしれません。種類も必要ですから」
殿下はがっかりしていたけど、これからの事を考えたらこうなるよね。
◆
殿下と別れて部屋に戻った私は紙とペンを机から出して、新しい魔導具を作る為メモ書きを始めました。
作るのはバームクーヘンを作る為の魔導具とたい焼きを作る魔導具の2種類です。
先ず構想ですが両方共にホットケーキ用の材料でやり、たい焼きの方は中にカスタードクリームを入れようと思っています。
○ バームクーヘンの方は手前に塗り場を作る。
○ 奥側に焼き場を2ヶ所。
○ 焼き場は自動でゆっくり回転させる。
速度は可変出来る様にする。
○ 熱は横から当てる様にする。
○ 焼き場でも塗れる様にして、下に受け皿を置いて
おく。
○ たい焼きの方は手前が短辺、奥が長辺にして上面
左右2ヶ所全体を加熱する。(コンロ部)
○ コンロ部の上に左右型付けしたフライパンを乗せ
て焼く。
○ 型付けしたフライパンは左右の中心で蝶番等を使
い重ねる様にする。
○ 今回の型付けは猫をデフォルメしてファンシーな
感じで。(○○ィちゃんの様な感じ)
「構想はこんな感じかな? 仕様書を作ろう」
仕様書を書いていると「ただいま」と言ってジェミニさんが帰って来たて着替えが終わると私に声をかけて来た。
「セリカさん何をやっているのですか?」
「学園祭に使おうと思っている魔導具の仕様書作りですよ」
「学園祭用ですか。どうしてそんなに思いつくのですか?」
「必要だからとしか言えないよ」
「私はまだ1つも作ってないです。全然思いつきもしません」
「そうですか。私からしたら何処を見てるのと言いたいですけど。ジェミニさんは先日私が言った除雪機を使った農業用の事を覚えていますか?」
「はい」
「試したりはしたのですか?」
「いいえ」
「何故やらないのですか? 魔導具化出来ると言ったはずです。試せば何かのヒントになると思うのですよ。先日は進めるためと言っていい顔になったのに、また元に戻った見たいですね。何も無い状態で考えても答えは出ませんよ。きつい言い方ですけど1年半何をやっていたのですか? と言いたいです。
考え方を変えろとは言いませんが、やり方を変えても良いと思いますよ。今のままだと卒業迄同じだと思います。今まで私のやり方は色々と話して来たはずですので真似てみる事からやって見たらどうですか?
このままだと魔導具の試験の提出も出来ませんよ」
「・・・・・・」
ジェミニさんは黙ってしまったので、また仕様書作りを始めた。
言い過ぎたかな? でも言わないと分からないからね。これでジェミニさんが前に進めれば良いけど。
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