シロとクロの心境
シリアスって、突拍子もない行動が起きると一瞬でログアウトするんですよね……(苦笑)
ある程度のシリアスを保ったまま、ギャグを持たせるってすごく難しいです(;A´▽`A
少しずつ慣れ始めた、レジスタンスのボクの自室にて。
ボクは何処を見る訳でもなく、ただただ呆然としながら、数日前にクロから聞かされた話を思い出していた。
「えーっと、写し身の鏡と言うのはそもそも『鏡に写った本人に成り済まして、悪さをする鏡』ではないんです」
「……え? どう言う事?」
本当にどう言う事だろう?シロが言っていた説明だと間違っているって事は何となく分かるような気はするんだけど、いまいち噛み合わないと言うか、よく分からない。
悪さをする鏡ではないなら、どうして僕に攻撃をしかけてきたんだろう?
「正確には、身と記憶、心を写す鏡なんです。人は必ずしも善の心で満たされている訳ではなくて、絶対どこかに、親しい人に対しても悪の感情を抱いているものなんです。その悪の感情を元に、写し身の鏡は悪さを行うんです」
クロはシャワーの詮をキュッと閉じると、少し考えるような、困ったような顔をしながら続けてこう言った。
「つまりその……クロがラティア様を襲ってしまったのは、シロがラティア様に対して良くない気持ちを抱いているからなんです」
「!!」
あのシロが、ボクに良くない気持ちを抱いている……?
「ク、クロ? シロがボクに抱いている、良くない気持ちって言うのはどんな気持ちなの?」
そりゃ、どんな人だって不満だとか、あの人のこういう所が嫌い、とかそういうのはあるとは思うけど……シロに限ってそんな事は……
そんなボクの不安などクロに伝わる訳もなく、クロは少し考えるような素振りを見せたのち、意外な言葉を口にした。
「うーん……嫉妬、でしょうか?」
……うん?嫉妬?
「……え? し、嫉妬? ボクの事が嫌い、だとか信用できない、って事じゃなくて?」
「まさか! シロはラティア様の事が大好きですし、信用もしていました! ……鏡に写された時は、ですけど……」
クロは大きな声を出したのが恥ずかしかったのか、顔をみるみる内に真っ赤にさせて、下に俯いた。
「……つまりクロも……様の事が……です」
「? 何か言った?」
「な、何でもないです!! さあ、早く湯に浸かりましょう!!」
「そう言えば、ボクに対して嫉妬してるって、何になんだろ?」
結局、あの後クロはのぼせるまで湯に浸かってたから口を利いてくれなかったんだよね。
「まあ、過ぎたものは仕方ないか。……もうそろそろ寝る時間だし、そろそろお布団にくるまっても良いかな?」
ボクは誰に確認をとる訳でもなく、そのままお布団の中にくるまる。……今日もお布団がぬくぬくしてて気持ちが良いなあ。
――なんていう、ボクがなんて事のない幸せを噛み締めているその時だった。
「ラティア様、変質者を捕らえました。どういたしましょうか?」
ボクは頭だけお布団から出して、シロを見る。
……その結果、ボクはお布団から飛び起きる事になった。
「んえ? 変質者? ……って! 海人!?」
そう。ボクの友達こと、海人が、ロープでぐるぐる巻きにされていたのだ。
何故?どうして海人がシロに捕まっているの……?
1話辺りの長さを短くしてみました。
これで少しは読みやすくなったかな……?




