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魔法使いバトキュア 第29話?「大ピンチ?! 大会に遅れちゃーう!」

 バトキュアを見るときは、部屋を明るくして、画面から離れて見てね!



 私の名前は朝比奈リエ! 今度、中学二年生になる普通の女の子!


でもある日、空から一人のドール・ミラクルスターが落ちてきて、それから大変なことに! なんでもミラクルスターはこことは別の世界にあるドール達の国、バトドール王国のお姫様だったんだけど、悪ーい事ばっかりするワルドール帝国の侵略で滅ぼされちゃったんだって!


 そしてワルドール帝国は私達の世界も侵略しに来ちゃった! どうしよう、って所でミラクルスターが取り出したのは魔法使いの力が秘められたペンダント! そのペンダントが光ると……私はなんと! 伝説の戦士、バトキュアに変身しちゃった!


 お友達の十六夜ユイ、花見サオリもバトキュアの仲間になってくれて、一緒にワルドール帝国と戦うよ! みんな、応援よろしくね!


幕間・4


 はじめまして! 私の名前は朝比奈李衣(あさひなりえ)! どこにでもいる、サイドテールがチャームポイントなごく普通の中学生!


 突然だけど、私はいま、とっても急いでるんだ!


「ちょっと、リエ! 早くしないと遅れちゃうわ!」


 私の少し前を走っているのは十六夜由衣(いざよいゆい)。私はユイって呼んでるの! ユイは私と同じ中学のクラスメイトなんだ! 黒くて長い髪、お人形さんみたいに可愛い顔、それにとっても優しくて自慢の親友!


「ごめ~ん、ユイ!」


「もう、リエが寝坊するからですわ」


 そして、こっちのちょっと不思議な雰囲気なのは花見沙織(はなみさおり)。最近お友達になったばかりだけど、私とユイとサオリはもう何年も一緒にいるみたいに仲良しなんだよ!


 ……え? それより急がなくていいのかって?


 いっけなーい! 早くしないと遅れちゃーう!


 どこにって?


 それはもちろん、バトルドール・ガールズの大会会場! こう見えても、私達三人はとっても強いチームなんだよ? あっ、その顔は信じてないな~?


 あっ、でもでも今は会場目指して走ってるから、私自慢のドールは見せられないの! ごめんね!





『リエ! 大変! この近くでワルーイ反応が出たよ!』


 えっ?! こんな時にワルドール帝国が?! あっ、あれかな? なんか、ビルくらいおっきなクルマに手足が生えたような怪物が町をめちゃめちゃに壊してる!


 あ、この子がさっき言ってた私自慢のドール、ミラクルスター! 見た目は可愛いドールなんだけど、ちょっとした秘密があってね……。


 実は私達が住んでるこの世界とは別の世界、ドール達が暮らすバトドール王国からやってきたドールのお姫様なの。でも、バトドール王国はワルドール帝国の侵略で滅ぼされちゃって、次の標的である私達の世界を救うために協力してくれているのっ!


『なにブツブツ言ってるのリエ!』


 あはは、ごめんね? ……もう、たくさんの人達に迷惑を掛けちゃって! ワルドール帝国の人たち、許さないよ!


「リエ、サオリ! 行きましょう」


「ええ、見過ごすわけにはいきませんわ!」


『襲われている人たちを助けましょう!』


 うん……みんな、()()しよう!






 * * *






「ワールワルワル!」


「行けッ! マカイゾー! 町を破壊して人々からドールエナジーを集めるのだ!」


「ワールワール!!!」


「ふふふ……バトキュアめ、このアクヤック伯爵の強さに恐れをなしたと見える……!」




「そこまでよっ! ワルドール帝国!」


「むぅ、その声は?!」




「光り輝くニッパーは奇跡の星! バトミラクル!」


「美しく輝くヤスリは魔法の星! バトマジカル!」


「七色に染めるエアブラシは幸福の星! バトフェリーチェ!」


「「「魔法使い、バトキュア!!!」」」




 ふっふっふー! 驚いた? ねぇ驚いた?!


 私達、実はバトキュアに変身して悪ーいことばっかりしてるワルドール帝国と戦ってるの! バトドール王国のお姫様のミラクルスターの不思議な力を持っていて、その魔法の力に私達が選ばれたってわけ!


 私がバトミラクル、ユイがバトマジカル、そしてサオリがバトフェリーチェにそれぞれ変身してるんだよ! どう、カッコイイでしょ! この魔法使いっぽい衣装もお気に入りで……。


 ……あ、私達がバトキュアなのは秘密なんだったっけ……? わーわーわー! 他のみんなには話しちゃダメだよっ?!


 おっと、それより……!




「現れたな、バトキュア! 行け、マカイゾー!」


「ワルワール!」


「ミラクル、マジカル! 急いで倒しましょう!」


「分かってるって、フェリーチェ!」


「大会に遅刻だなんて、絶対にヤだもんね!」


 マカイゾーの大きなタイヤみたいな手から繰り出したパンチを大きくジャンプして避ける私達。バトキュアに変身した私達はビルの高さくらい、ひとっ飛びでジャンプできるんだ!


「やぁぁぁ!」


「うりゃりゃりゃ!」


 マジカルがマカイゾーの足元にキックを、私は体の方に連続パンチ! 流石のマカイゾーも私とマジカルの連携攻撃に尻もちついちゃった!


「な、何をやっているマカイゾー! 早くバトキュアを倒すのだ!」


「よそ見はいけませんわ!」


「ぬぉおおお?!」


 フェリーチェが油断していたアクヤック伯爵に凄いチョップをお見舞いしたよ! わわっ、アクヤック伯爵が持っていた悪趣味な杖が真っ二つに折れちゃった……。


「よ、よくも! 我らが偉大なる皇帝、ワルドール様から頂いたこの杖を壊してくれたなっ?! 許さんぞ、バトキュア!」


 うわー、アクヤック伯爵、ものすっごい怒ってる……。


「ミラクル、一気に決めるわよ!」


「分かった!」


 マジカルと私が取り出したのは、それぞれヤスリとニッパーっぽい形をした魔法のステッキ。これは不思議な力でマカイゾーを浄化できる、すっごいステッキなんだよ!




「二人の奇跡を一つに!」


「二人の魔法を一つに!」


「「バトキュア! スーパーヒーリング!」」


 七色に輝くビームがマカイゾーを包み込み、しゅわしゅわシャボン玉みたいになっちゃった! この光を浴びたマカイゾーは、元の姿に戻っちゃうんだよ! それからマカイゾーに壊された町もすっかり元通り!


「ぬぅ、覚えておれ! バトキュア! 次こそは決着を付けてやる!」


 いつもと同じセリフを残してアクヤック伯爵は帰っていっちゃった。へへーん、次も絶対に負けないもんねー!





 * * *





「早く早く! リエ、急いで!」


「リエ、ユイ、見えてきました。あれが会場ですよ!」


「わぁ、時間ギリギリだね!」


『間に合ってよかったね、そういえば今日の対戦チームはなんていうの?』


 私のドール、ミラクルスターがカバンから訪ねてきたから、スマホで確認するよ。えーと、トーナメント表がこれで、私たちチーム・マジカル☆ミラクル♡フェリーチェがここで……。


「今日の対戦チームはブロッサムメイツというチームですわ」


「最近どんどん伸びてきている噂のチームなんだって」


 あっ、私知ってるよ! そのチームって一回戦でドラグーンさんといい試合してたんだよ!


「でも、私とミラクルスターは負けるつもりないもんねー!」


『リエの言う通り! ワルドール帝国との戦いも、東日本大会も、どっちも勝つんだから!』


「あらあら、ミラクルスターは気合が入ってますね」


「あっ、ふたりとも、早く会場に入って試合の準備しなくちゃ!」


 ユイに促されて私とサオリは急いで会場に入っていくよ。今日も観客席の方にはお客さんがいーっぱい! これは燃えてくるよね!




 さぁ、ユイ、サオリ! 私達のもう一つの戦いを始めようよ! 目標は優勝! 頑張るぞー!



リエ「なんとか大会に間に合った私達! でも、対戦相手はとーっても強くてミラクルスターは大苦戦!」

ユイ「ふふん! そんなときは私におまかせ! この日のために考えておいたとっておきの作戦があるわ!」

サオリ「ユイのとっておきの作戦は上手くいった試しがありませんわ……」


次回、魔法使いバトキュア!「激突?! あのドールはワルドール?!」

みんな、よろしくねっ!



この番組は、ご覧の提供でお送り致しました。


 ㈱ダンバイ

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