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お土産
私と池下さんは、それからも、炭酸泉、強アルカリ重曹泉、冷泉に入った。
「いいお湯でした」
「よかったわね」
心も体もホコホコになって、私たちは服を着て外へ出た。
「おう、きたか」
お風呂に入る前と同じ服で班長が立っている。
「ここで、お土産でも買うか」
「お土産、ですか」
私は班長に聞いた。
「そう、お土産だ。炭酸泉があっただろ。あれを使って煎餅を作っているんだ。いわゆる『炭酸煎餅』だな」
「おいしそうですね」
「だろ。あとは、炭酸をそのまま生かした炭酸水とかな。焼酎のソーダ割りとかもうまいんだよ」
「焼酎…あまりアルコール系は飲まないので……」
私の話を聞いて、班長はすこし驚いたように聞き返した。
「おや、そうなのかい」
「そういえば、近くに宮水がありましたね」
池下さんが、班長に提案した。
「そこ、行きませんか」
「そうだな。近くにお酒が有名なところがあるんだ」
「そのあたりも、アニメの風景として使えますかね」
私は心配そうに班長に聞いたが、にんまりと笑って私たちに言った。
「知り合いがいてな、ちょっと頼んでみるよ」
班長がそれからどこかへと電話をかけていた。
その話し方から察するに、かなり親しい間柄のようだ。




