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7/20

そのぬいぐるみ、僕が作りました。

「え、いや、ちゃうて!」


カイは大いに慌てる。


「子供っぽいとかそんなん言うつもりちゃうねん!

か、かわいいって思ってくれたんかなって、

そ、その、それ、

ぼ、僕が作ったから……」


「まあ、ゲルツェン先生が?」


アストリッドはキュッとぬいぐるみを抱き締めた。


「なんて可愛らしいんでしょう!」


カイは、あまりにも無邪気なアストリッドの笑顔に目を奪われた。

そして、例えようもなく胸が締め付けられた。


十九歳の、

隣国の元公爵令嬢の、

血で血を洗う十七年戦争の中心にいたこの女性が、

子供らしく無邪気に、ぬいぐるみで遊ぶことなどあったのだろうか。


今ですら、素顔と過去を隠し、息をひそめて生きて……



カイとアストリッドのお話を最初から読んでみたい方はこちらです。

【本編・完結済み】

『元公爵令嬢の小さな宿屋―年下の町医者が、客でもないのに今日も会いに来ます』

https://ncode.syosetu.com/n8605mt/

読後は、もちろん多幸感でふんわりします。


※※本日、完結済み注目度ランキング30位に入りました。ありがとうございます!※※

楽しんでいただけましたら、★評価や感想などをいただけるととても嬉しいです。

一言でも大歓迎です(*´꒳`*) ~❀~

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