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まあ、可愛らしいウサギさんですわ。

アストリッドに支えられて診察室の椅子に座ると、

カイは必死に普通を装って言ってみる。


「ひげと帽子……取ってええで……」


「はい……」


アストリッドはゆっくりと口ひげと帽子をとる。


(可愛い可愛い可愛い可愛い……)


カイの頭は噴火しそうになっている。

と、ふいに彼女が声を上げた。


「まあ、可愛らしいウサギさんですわ。」


アストリッドは、ウサギのぬいぐるみの方に目をやっている。

カイの心臓に冷や水がぶっかけられる。


(しまった……置きっぱなしやった……

アスティの化身ってバレへんよな……)


「子供の患者の方のために、置いてあるんですの?」


「あ、うん……」


カイはホッとして頷く。


「触ってもよろしくて?」


「はい、よろしくて……ございます……」


アストリッドは軽やかに寝台に行くと、嬉しそうにぬいぐるみを抱えて戻って来た。

そして、患者用の椅子に腰かけると、ギュッとぬいぐるみを抱き締めて微笑んでいる。


「自分、す、好きなん?ぬいぐるみ……」


「まあ……」


アストリッドは恥ずかしそうに頬を染めると、うつむいてぬいぐるみの目を覗き込む。


「お恥ずかしいですわ……」

カイとアストリッドのお話を最初から読んでみたい方はこちらです。

【本編・完結済み】

『元公爵令嬢の小さな宿屋―年下の町医者が、客でもないのに今日も会いに来ます』

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読後は、もちろん多幸感でふんわりします。

※※本日、完結済み注目度ランキング30位に入りました。ありがとうございます!※※

楽しんでいただけましたら、★評価や感想などをいただけるととても嬉しいです。

一言でも大歓迎です(*´꒳`*) ~❀~

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