弟がこんな人格では、私は王家に顔向けできない。
……が、ふとウサギの後頭部についた、
黒いポニーテールと緑の長いリボンに気づき、
首を傾げる。
「あ、つけたで、ちゃんと……」
訝しそうなアストリッドの表情を見た瞬間、
カイはグサリと胸を突かれた気分で、急いで言葉を継ぐ。
「モノクルも付けた方が良かった?
でも、いつも付けてるんちゃうねん、
あの阿呆ヨハ…ねェェ!?!?」
急にカイは宙吊りになる。
「ほぉ……阿呆ねェ……」
そのままくるりと反回転させられると、
目の前にヨハネスの長い睫毛があった。
「お前に比べたら、兄の私は阿呆……
そんな風に見下しているのか?」
「なんでここにおんねん!」
「なんでだと思う?」
「アッ……」
カイはしまったという表情になる。
「今日は月イチの定期診療の日だな?
ああ、阿呆の迎えなどお前のスケジュールには入らないというわけか?
弟がこんな人格では、私は王家に顔向けできない。」
「アーッ!うっさい!僕は……」
これまでのお話▼
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