偶然
幸せっていうのは、やっぱり最高です。
なぜか、いきなり幸せの詰め合わせをいただいた気分です。
というか、神さまから幸せの詰め合わせをちょうだいいたしたんでしょうね。
たぶん。
しかし、なぜこのような詰め合わせをちょうだいいたしたかといいますと、やっぱり…
人助けでしょうねぇ。
滅多にそんな状況は訪れないが、たまーに人助けってイベントみたいなものが、どこからともなく訪れていらっしゃるのですよねー。
不思議です。
ところで、オレは…
カラダがとてもいいつくりをしだしたんですが、瑠実那さんには…ほぼほぼ、オレの秘密を知られてしまっている。
まずオタクだ。
それにピアス。
次に、バキバキのカラダ…
しかし、まだ知られていない秘密があるから、ギリセーフだ。
もう一つの秘密が知られたら…恥ずかしいもんな。
それだけは、知られたくないな。
そんな、秘密ばっかりなオレは放課後…瑠実那さんを、大好きだといつも皆にいっている、強面男子の武櫻くんをみた。
なんか…
なにしてんだろう?と、こっそりみていると、まさかの金だせ事件がおきているじゃないか‼︎
慌ててとめに入ろうとした、その瞬間…
突然のことがおきた。
突風?では、ない。
でも、突風の如くあらわれたのは、まさかの瑠実那さんだった。
えっ⁉︎
この状況で、よく瑠実那さん登場したな…。
大丈夫なのか?
いくら瑠実那さんでも、この状況…ヤバくないか?
オレがとめにはいろうとした、その時…
瑠実那さんが強い口調で、
「やめな!みっともない」
という言葉を放った。
すると、武櫻くんが急に瑠実那さんに
「さーせん」
と、頭を下げた。
すごいな。
さっきまで、弱いものいじめしてた上から目線の男が、女の子に頭下げてるなんて…
なにかの呪文かのように、凶暴な生き物をピタリと黙らすなんて…
鬼の母ちゃんみたいだ。
美しい鬼魔法か?
すごすぎる。
猛獣を操るかのように、瑠実那さんは武櫻くんに、また新しい呪文をかけた。
「謝るのは、わたしにじゃないよね?」
と。
そして、猛獣つかいの魔法つかいさんは、猛獣をあやつり、お金をとられそうになった人に猛獣を謝らせて、無事に解決していた。
すげ〜な。
マジですげーなと、感動した。
美というものは、ときには強力な武器になるんだと、オレは知った。
その魔法の能力みたいなのは、やっぱり美しい人限定なのだろうか。
…
うまれもった美を魔法のようにつかいこなすあなたは、もうホンモノの魔法使いだ。
オレも魔法がつかえたらな…
でも、つかえないのがわかっているので、諦めます。
というか、受け入れます。
ですがね、魔法がつかえなくてもオレは、とても素晴らしい武器を手に入れたのです。
しかもタダ同然で、最強の武器とかすごいでしょ?って、自分に呪文をかける日々。
この武器は、今後のオレには絶対に必要なんだ。
だから、これからもこの武器を成長させる。
いや、そもそも武器ってなんだよ?ってなりますよね?
ただの筋肉ですとも。
やっぱり力って大事なんですわ。
ただの力持ちなだけなら、だれでもなれるかもしれない。
しかしオレは、この筋肉をつかって…
とあることがしたいのだ。
人は…若ければ若いほど、経験値が少ない。
そして、その分…たくさんの傷を負う。
心にもからだにも…。
そして、オレ自身も…幼い頃にとあることを、やらかしたんだ。
そして、皆に迷惑をかけて…心配させて…からだと心に傷を負った。
あの頃のオレは、無敵武装中で…なんでもできるし、なんとかなるなんて思っていたんだ。
それが間違いだった。
…
だから、その恩返しってわけじゃないけど…
やってみたいことがあるんだ。
できるかわからないから、皆にはまだ秘密だったりする。
というわけで、金だせ事件も終わり、みなさん和解したみたいなので、家に帰って勉強勉強っと。
実は、オレには夢があって学校の勉強の他に、ずっと前から勉強しているものがある。
かなりの文字数の問題集だが、読むのは昔から得意なので、問題ない。
読みながら、問題を解いていく。
謎解きも、問題ない。
まぁ、たまに疲れたと感じたら水をゴクゴクと飲み、おでこを鏡でじっとみつめ、また勉強へと戻る。
とにかく、問題ない日々だ。
オレはね。
でも、ただ勉強したりバイトしたり学校行ったりで、これって…
これってさ、自分のためだけにしかなってないんだよなあ…。
で…
明日行くロッククライミングも、結局は自分のためなんよねぇ…。
まずさ、誰かのために役立とう!
ってことで、とりあえず母さんのために、色々洗った。
で…
草もムシった。
ちゃんと手も洗った。
これは、人助けじゃない。
まぁ、まぁまぁまぁ…。
ってなわけで、身近な人のために少しばかり役立てたつもりだ。
あ、そろそろロッククライミングのお時間…過ぎちゃうじゃん⁉︎
慌ててロッククライミングへと向かった。
そして、慌ててこんにちは!ですよ。
いやー、しかし部屋にいて険しい山登りってすごいなぁって感心する。
すごいし、ありがたいと感謝しつつ、ガシガシと岩をのぼります。
実は、すでに初級編はクリアしているので、今回は中期編です。
なかなかの難関をクリアして、しばしば休憩いたしますーってことで、プチ休憩です。
水分補給して、さてと再開…
しようとしたら、
「危ない‼︎」
ロッククライミング中の人が落ちそうになっていた。
普通なら、いや落ちても大丈夫なんだよってなります。クッションが下にありますからね。
ですが、今回の場合は…
下に誰かの水筒が置いてあったんです…。
だから、オレはとっさに水筒をどけるのではなく、落ちてきた人を思わずキャッチしてしまいました。
「「あ…」」
「えっ⁉︎」
オレが抱っこ姫したのは、まさかの瑠実那さん⁉︎
びっくりしたのと同時に、なんかどこからともなく視線を感じて、窓の方をみると…
わ…ぁ…
このタイミングでまさかの武櫻くんが、窓からこちらを見ていたじゃないか‼︎
なんたる偶然…
オレは、慌てて瑠実那さんを着地させ、もう一度武櫻くんの方をみた。
すると…
続く。




