もしかして…
武櫻くんは、いなくなっていた。
ホッとして、ロッククライミングが進められる。
その日は、お互いびっくりだねーなんて話して、そのままなんにもなかったのだが…
次の日学校で、武櫻くんがオレのもとへとやってきたのです。
これは…ヤバいやつ。
また、つらかせ事件勃発…かと思いきや、武櫻くんがいきなりオレを
「アニキ、ジュース買ってきましょうか?」
なんて、いきなりアニキ呼ばわりしてきた⁉︎
えええぇ…
クラスのみんなは、
「えっ⁉︎なに⁇どういうこと⁉︎」
と、口々に言った。
オレのほうこそ…なに?だ。
「あー、えと…ジュースは…大丈夫かな…」
「わかりやした‼︎なんかあったらいつでもいってください!ヤツらもつかっていいっすから!」
⁉︎
いつのまにか現れた、この前のつらかせ事件の三人組。
いつのまにいたんだ?
あ、この三人って…たしか走るのが早いから、いつのまにか走ってきたのかも。
と言いますか…
オレは、目立たないように普通に暮らしたかったのに…
これじゃ、めっちゃ目立つやないの…。
なんとか誤魔化したいオレ。
でも…
なんにも思いつかない!
今日が四月一日なら良かったのに…
あははと愛想笑いして、ちょっといいかな?と、四人を連れて屋上へと誘った。
そしたらさ…
四人ともがさ…
「はい‼︎アニキ‼︎どこまでもついていきます‼︎」
っていうんだよねぇ。
なので、オレは…とてつもなく強い人認識され、変に目立つようになりつつあるよ?
なんだか知らないけど、理由を聞いてどうにかしないとだ。
てか、話してみると意外と武櫻くんもその他の三人もいい人だった。
なので、普通にアニキ呼びとかしないで友達になろうと和解?した。
あと、武櫻くんが大きな勘違いをしている。
なにって…
オレと瑠実那さんが付き合っているって勘違いしていることだ。
あのような神みたいな瑠実那さんの彼氏ですとは、まったく存じず今まで数多くのご無礼をお許しくださいとか言っていた。
付き合っていないよと、きちんと弁解したのに…
いやいや、そんなわけ…って流された。
…
そんなわけな過ぎるのに…
どうにかして、誤解を解かないとだなぁ…
…
ところでオレは、コンビニでバイトをしているのだが、なんと偶然にも瑠実那さんがオレのバイト先に入ってきた!
バイトがとても楽しくなると、心躍らせていたのだけれど、突如事件が起こった。
その日オレは、バイトが休みだったので事件のことは、バイト仲間から聞いたのだけれど…
とあるヤツがとんでもないことをしてきたらしいのだ。
瑠実那さん…こんなことあったんなら、バイト辞めちゃうだろうなぁ。
事件当日、午後三時ごろ瑠実那さんがレジで、瑠実那さんを教えていた人は、トイレ掃除をしていたそうな。
もう一人も、発注作業をしていたのだとか。
そこに、いきなりハサミを持った男性が金を出せといってきたらしいのだ。
そしたら、瑠実那さんは…
「あ、お金は鍵がないとあきません。専用金庫も同様です。」
と、真顔で対応したそうな。
犯人は、
「クッソつかえねーなあ‼︎」
と、大声でわめいて帰って行ったそうで、そこで従業員らが、瑠実那さんの元へ駆け寄り、どうしたの?大丈夫⁇となり、問題が発覚したらしいのだ。
素晴らしい落ち着きの瑠実那さん…
しかし、内心は怖かっただろう。
その事件は、昨日の土曜日に起きたらしく、今日は日曜日。
…瑠実那さんもう、来ないよね。って思っていたら、まさかの普通におはようございますって笑顔で入ってきた。
皆が驚いて目を丸くしていた。
そしてバイトのひとりが、
「えっ?あんなことがあって怖くないの⁉︎」
って聞くと、瑠実那さんは…
「ハサミ一本で大金を奪おうなんて、そんな都合のいい話なんてありませんって」
と、微笑んだ。
おお、強っ。
そんな強い瑠実那さん。
やっぱりこわいもの知らずなのだろうと、勝手に思い込んでいた。
しかし、ふとバイトの休み時間に聞いてみると、意外にも雷と虫がこわいという。
なんともかわいい一面を知った。
そっかそっかぁ、雷と虫かぁ。
かわいいなぁ。
まぁ…でも、もしかしたら瑠実那さんはそしたら…
オレは、瑠実那さんを明日オレの部屋に誘った。
オタク仲間だし、オレのコレクションをみてみない?と。
しかし、実は目的はそこじゃない。
このままじゃ、瑠実那さんの命が危ないと思ったんだ。
だから、オレはとある行動に出たんだ。
バイトの帰りにとある店により、あるものを購入したんだ。
ほんとうは、こんなことしたくなかったんだけど…
やっぱり瑠実那さんには、大事なことだと思って…
そうすることにした。
続く。




