色々えっ⁈
オレは、瑠実那さんに手をひかれて屋上に連れていかれた。
そしていきなり、瑠実那さんの細くてキレイな指がオレのくちびるにのせられた。
⁈
「えっ⁉︎」
「しっ!秘密ね。昨日のことは、秘密でよろしくね!」
…
「あ、うん…。」
「ねぇ、それでね…相談なんだけどさ、また遊びたいなっておもうんだけど…また遊ぼ?どうかな?」
なんておっしゃってきた。
⁉︎
いきなりの展開すぎる…
あの美少女が…
オレと秘密を共有して、さらにまた遊ぼうだと⁉︎
というか、秘密って…どっちのやつだろう?
アレか?それとも…
…
まぁ、それにしても美少女と、こんな素敵な未来を、だれが想像できるよ?
妄想ならできたかもだけど…
「いや?」
「ううん‼︎いやなわけないよ‼︎」
「ふふ、そうだよね。だって蓮夜くん好きだもんね」
⁉︎
「えと…」
「シャぺるんバクたんたん大好きなんでしょ?」
「あー…、あー‼︎そっちか!うん、好き」
「わたしも好き」
…
てれるっ‼︎
なんか、なんか…
てれるっすよ‼︎
擬似恋人ごっこができてしまった。
幸せかよ‼︎
オレは、幸せものすぎるだろ‼︎
幸せじゃーーん‼︎
こんなの、学校の男子がみたら…
それはもう…オノを持って追いかけまわされるやつ…。
学校の男子どころか、世の男性皆を虜にしてしまうくらいの美少女が、オレと秘密を共有するとか…
ヤバない⁉︎
そもそも、妹の由那ちゃんが転ばなかったら、こんなであいなかったんだよな。
ありがとう‼︎由那ちゃん‼︎
「あ、そういえば由那ちゃんの傷はどう?転んだ時の」
「うん、もう大丈夫。あのときは、ほんとにありがとうね!あとさ、おばあちゃんも助けてもらったって言ってた。重ね重ねありがとうね。今度お礼がしたいからって、またうちに連れてきてって、おばあちゃんが。」
「いいよ、お礼なんて。」
そもそも、こんな普通に瑠実那さんと会話ができることが、もうオレにとっては最高のお礼だ。
「そんなわけには、いきません。おばあちゃんも喜ぶからぜひ」
にこっと、瑠実那さんが微笑んだ。
ほわぁ〜
ぜひのあとの、あのかわいいお顔…
かわいいかわいいかわいいいいいぃ〜
とけそう…
オレって…もしかしてかき氷に転生したんか?ってくらいとろけそうです。
てかさぁ、さっきオレのくちびるの上におかれた、瑠実那さんの指の感触が…
てかよ⁉︎
はじめて触れた瑠実那さんの指が、オレのくちびるとか…
そんな奇跡的な触れ合い方ある⁉︎
ヤバない⁉︎
いやぁ、奇跡ってあるんですねぇ…。
あ、初めてはもしかして…おてて繋いだ?
美少女の手に触れ合おうスペシャル?
…
「そろそろ、教室戻ろっか」
「あぁ、そうだね」
教室へ戻ろうとすると、サササッと人影がみえた。
複数人…いたね。
そりゃ、そうだよな。
美少女が、一般人つれて屋上に向かったら、それはもう変態がとっ捕まえられたんか?ってなって、心配になってみんな瑠実那さんの護衛として、ついてきちゃうんだよね…。
いつも見張られている瑠実那さんは、大変だな。
教室に戻ると、瑠実那さんはクラスの女子に囲まれた。
「大丈夫だった?変態とっ捕まえられたってほんと?ケガは、ない?大丈夫そう?」
と、心配の嵐だった。
で、ありがたいことに皆は瑠実那さんに夢中すぎて、オレのことは眼中になかったらしく、オレは透明扱いだった。
瑠実那さんの威力は、すごい。
隣にいるオレの姿すら、かき消すくらいの力って…
すごいなぁ、すごいなぁって、ただただ遠くから、その存在を改めて実感した。
そんな、すごい一日が早くも終わりそうな放課後。
さて、帰ろうかなと友だちと一緒に下駄箱へと向かうと、なんか靴のところに小さな紙が入っていた。
?
こっそりみてみると…
⁉︎
番号が書かれていた。
登録してくれたら嬉しいな♡ってある。
…
こ、こ、ここここここ…
思わずニワトリこっこさんになるところでした。
まさかの手紙…
しかも、瑠実那さん直筆と思われる手紙って…
これは、絶対なくせません‼︎
寄り道せずに、速攻帰って登録したよね。
そして、よろしくって送るとすぐさまよろしくって返事が返ってきた。
うわー、幸せかよ〜
幸せをかみしめていると、よろしくのあとすぐに、遊びの日程が送られてきた。
ガチの幸せかよ⁉︎
こんなことがあっていいのかよ⁉︎
…
いいんだろう。
いいんだよ、きっと。
でもさ、いいことのあとって…
やっぱりいいことじゃないことがやってくるって…いうじゃないですか。
…
で、やっぱりですよ。
瑠実那さんとの待ち合わせしていた場所に、瑠実那さんがすでにいたんですよね。
まだ三十分も前なのに…
さらに、瑠実那さんが絡まれてるっぽい⁉︎
慌ててオレは、戦闘モードになりましたとも‼︎
男二人対オレひとり
全然余裕‼︎と、拳を握りしめたとたん…
あ…
瑠実那さんが二人同時に、腹パンをくらわしていた。
え…
めっちゃ素早い動きに、力強さ…半端ないって…どういうこと⁉︎
男二人組が腹をおさえて苦しんでいた。
すげ〜
思わず見惚れていると、瑠実那さんがこっちに気づいたようだ。
「「あ…」」
お互い気まずい…
「えと…早いねぇ。てか、こちらの男性は…あの…いったい…」
「ねー。知らない人なんだけど、…なんかお腹痛いのかなぁ?食あたり?どうぞお大事にー」
と、笑顔で声をかける瑠実那さん。
腹痛の二人は、そのままお見舞いの言葉をかけて、おいてきた。
てか…
瑠実那さんって…
いったい、なにものなんよ⁉︎
まぁ、部屋にあるアレをみていたから、さほど驚かなかったけどさ。
そんなこんなで、やっぱりそうなのかと思いつつ、楽しく遊んで瑠実那さん宅まで瑠実那さんを送りとどけて、おばあさんに上がっていきなさいよ〜といわれ、なぜか由那ちゃんをおんぶして、おじゃました。
いつのまに、由那ちゃんはオレに取り憑いたんだ⁉︎ってくらいの速さで、オレの背中にのっていた。
素晴らしい運動力だ‼︎
たしか、瑠実那さんも体育でよく大活躍してるし、運動一家なのだろう。
オレはというと…
学校では、ほとんど冴えない生き物だ。
とにかく普通で目立たない、いつのまにかできていたシミくらい、ほんとに目立たない生き物としていきている。
はずだった…
なのにそれが…
続く。




