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10-9 不思議な話


 次目を覚ますと13時だった。お腹が空いたので近くのコンビニに向かって昼ごはんのカップ麺を買った。少しばかり遠かったが、それでも歩ける距離ではあった。


 自分はカップ麺にお湯を注いだ。そして窓の外を見る。今日は晴れているが、年内でもそこまで晴れている日は多いわけではないらしい。北陸地方の人は太陽の光を浴びる機会が少なく鬱になりやすいという話を噂で聞いたことがある。


 僕はそんなことを考えながら昼食を食べた。引き続きすることがないので、自分は部屋に戻り、YouTubeでゆっくり実況の不思議な話を見ることにした。


「息子が前世の記憶があると言い出した」


 そんな動画のサムネイルが目に飛び込んできた。自分は特に何も考えずにサムネイルをタップし、中身を確認した。


「お風呂に向かうと、4歳の子供が突然訳のわからないことを言い出した。その子供の話を聞いてみると、その子供の名前とは全く違う名前(功一)を名乗り、自分がどうしてここにいるのかわからないという。不思議に思ったスレ主は彼に詳しく話を聞いてみる。どうやら前世は千葉県にある、とある病院にいて気がついたらここにいたと言っていた。子供はすぐに一瞬目を閉じ、次の瞬間今まで喋っていたことの記憶を無くした。最初は何かのテレビの番組に影響を受けただけだと思っていたが、繰り返し同じ話をするので、親も気になって実際にその病院を調べてみる。メモをとっていたその病院は家から車で1時間程度だと分かったので実際に向かってみる。すると、確かにその名前で亡くなったという記録があることがわかった」


 かなり不思議な話だ。創作かもわからないが、自分は信じたい。客観的に言われると、自分もこの話以上に不思議な体験をしていると思う。こういう掲示板の書き込みを見ていると、自分でも書き込みたくなる。ただ、映画監督に話した以上、ここで書き込むことも迷惑になるのだろう。


 他にも様々な話を見ていると、もうすぐ日が沈みそうになっていた。今日は何もしていないと考えると気分が鬱になる。そんなことを考えていると、LINEで父親の通知が来ていた。


「今日駅前の居酒屋に食事行くけど、凪も来る?」


 僕は父のメッセージに、行きたいと伝えた。じゃあ19時に駅前に集合ね、というメッセージが届いていた。今は17時だ。駅までは20分ほどでつく。僕は洗濯物を家の中に入れて、YouTubeで時間を潰しながら18時半になるのを待った。そして、僕は家を出て駅の方へと向かっていった。


 Google Mapのおかげで道に迷わずについた。該当の店の前に来たが、両親ともまだ来ていなかったようだ。

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