9-3 知っていたはずの人
「それでどうするの?」
本郷はそう言った。自分はまだ決めきれていないが、そうなった場合覚悟してほしいということを伝えた。
「一応僕の家の住所を渡しておくから、もし連絡が来たら家に来てほしい」
僕はそう言ってLINEで住所を伝えた。
「一応凪ちゃんも何があってもいいようにしておいてほしい」
僕はそう伝えた。凪ちゃんはレイにはもう伝えてあると言っていた。
「家族に伝えてる?」
自分は彼女に追加でそう聞いてみた。彼女はまだ伝えてないと言っていた。
本郷と大村は飲み物を飲んでいた。自分も同じように口にした。本郷と大村は、自分が本気でいっていることを理解したようだが、まだ飲み込めているわけではないようだった。
「なんとか2人とも生きていく道はないの?」
自分は、それがあればそうしていると伝えていた。土曜日に会った時に開口一番に聞いてみる予定だとも伝えた。
「一応明日、ここまでに何があったかをまとめた文章を作るから、それを読んでほしい」
僕はそう言った。本郷は、分かった、と言ってくれた。
凪ちゃんは普通に彼らに馴染んでいるようだった。彼らの話し方に聞き覚えがあるようで、特に問題なく話せると言っていた。彼女はこっちの世界で自分がどうみられているか知りたいようだった。
「私に見覚えありますか?」
凪ちゃんはそう聞いた。2人は少し考えたのち、見覚えはないと思うと言っていた。逆にどうしてそんなことを聞いたのですか、ということを彼らは凪ちゃんに聞いていた。彼女は頑張って説明しようとしていた。
「少し前に彼にこっちの世界にきてもらいました。その時、この世界の彼が元々付き合っていたという人と一緒にあったんですけど、彼女は彼をみて『見覚えあるけど誰?』的なことを言いました。彼女は彼に見覚えがないはずであるのにも関わらず,です。デジャヴュのような現象がこっちでも起きていないのかなと思いまして」
凪ちゃんはそういった。本郷と大村は凪の顔や全体の雰囲気を見ていたが、完全に見覚えがなさそうだった。
「全く初めましてですね。よく見たら似てるかも?とは思いますが、見覚えがあるまではいかない気がします」
大村はそういった。彼女は、そうですか、と言っていた。
自分は店できた飲み物を口にした。そして、自分は凪ちゃんの彼氏とあったという話をした。
「凪ちゃんには同じ大学に彼氏がいるんってことなんだけど、こっちの世界にもその人はいて、実際に授業で話す機会があったた。その時、彼は僕を見て、見覚えがあると言ってた」
僕はあった出来事を話す。自分は何が事実なのかよくわからなくなっていた。




