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5-4 瀬尾

 最近レイがどうなったのかという話は、本人から直接は聞いていない。噂によると、最終オーディションまでは進んだとのことだ。自分はこの辺の話題は詳しくないので、どのような能力やスキルが必要なのかはわからない。


  授業はもう終わっているが、自分は誰もいない講義室でアイドルのことについて調べていた。そうはいっても気になるものは気になるが、本人に聞くわけにもいかない。自分が調べていると、後ろから凪ちゃんに声をかけられた。


「何調べてるの?」


 彼女は僕の画面を見てそういった。自分はレイがアイドルとして最終オーディションに進んだという噂を聞いて、最終オーディションではどのようなことが審査されるのかを調べていたのだと伝えた。自分は彼女に、彼氏のことについて聞いてみる。


「彼氏って何学部?」


 自分は聞いてみる。凪ちゃんの彼氏はこちらと同じ生命学部のようで、研究先として「機械学習と生命工学」に興味を持っているらしい。自分は機械学習はともかく生命工学は何もわからない。


「今とってる授業で彼がいたんだけど、同じだったっぽいんだよね」


 2つの世界が、僕の性別を除いて驚くほど同じなのは恐ろしい。自分はそう感じるようになっていた。


「何かあるのかもね、世界の秘密とか」


 普段の自分であれば信じないような話が実感として降ってくる。僕は現実とは何なのかと考えるようになり始めている。


「怖いね」


 彼女はそうとだけ言った。我々が今住んでいる世界にはまだわかっていないことがいくつもある。もしかしたら自分が知っている宇宙は無数あるうちの1つなのかもしれない。


 自分は我に返り、前にあった瀬尾についてきいてみた。


「ちょっと話変わるんだけど、瀬尾遼って知ってる?」


 彼女はその瞬間に表情を変えた。


「なんで知ってるの?」


 彼女はそういった。何か知っているのではないかと思い聞いてみる。彼女は夢の中で彼の名前を聞いて、その名前をメモっていたようだ。彼女自身も忘れかけていたようだが、名前を聞いて思い出したらしい。どうやらどっちの世界でも同じような経緯であっているようだ。


 自分は彼の外見を説明した。中性的な顔たちをした男性で髪型をツインテールにしていた。彼女も同じ認識だったようで、もしかしたら実在する人なのかもしれないと思うようになった。


 話していると周りが急に暗くなる。気づいたら自分は大学のフリーエリアのソファの上で横になっていた。どうやって講義室からここまで来たか覚えていない。自分は先ほどまであったことをメモした。

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