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番外編1-5 映画の感想


 彼は自分の長い説明に対し、適宜質問を投げながら聞いてくれた。話し終えると、彼は言ってくれた。


「正直、まだ全く信じきれていないです」


 彼はそういった。私は、それは当然だと思うと言っていた。しかしながら、2025年に公開された映画『時空のおっさん Truth』編の内容とほぼ同じことは伝わっていたようで、モデルとなったことは納得されているようだ。


 あの映画は私が話したことをもとにしている。こっちの世界でも映画の主人公は男性で、最終的に私と魂が1つになるところまでが描かれた。映画制作陣や監督・ディレクターの実力は素晴らしいもので、私が言った話を大きく変えずに、それでいて映画として感動的な話にしてくれたことには感謝している。


 彼は続けた。


「第1回はオカルトとか直接的なホラー的な話が多かったですけど、第2回はオカルトを挟んだヒューマンドラマ的な感じの物語となっていて、映画としては面白かたと思います。ただ、それが現実に起きたことをそのままなぞっていると言われると、直接は信じられないですね」


 彼はそう言った。私は映画サイトをみた。そこにはこう書かれていた。


「本作品は、なぎ @Nagi020516_belowpond 様の話やインタビューでいただいた体験談をもとに作成しています」


 自分のIDの由来は池下を直訳したものだ。


「なるほどです、実際にこのような話をインタビューで話されているんですね」


 彼の反応的に、まだ信じてはいなさそうだった。それもそのはずだと思う。それでも、そのようなことがあったと、少なくとも私が私の中で認識しているということについては理解してくれているようだった。


 私はコーヒーとケーキを少しずつ食べながら彼の話を聞いていった。


「時空のおっさん映画に関するSNSでの反響を見てどう思いましたか?」


 彼はそう言った。私は1作目は好きだったが、SNSを見ていると賛否両論だったようだ。1作目についてはあくまで私の話は参考程度に扱われ、作品も独自の価値観に基づいていたため、主人公の行動に対する批評を見ても特に私は何も思わなかった。


 問題は2作品目だ。1作品目とは異なり、あれは私の人生そのものが映画化されたも同義だ。主人公の行動自体が批判されているものを見ると、自分の心が締め付けられるような気持ちになる。


「正直、あの映画を見てどう思いましたか?」


 自分は彼に聞いてみる。彼は答えた。


「そうですね、主人公が葛藤して選択するシーンは泣きそうになってしまいました。ただ、思考は理解できる気がします。少なくとも、主人公にも、主人公の女性版についても、特に悪意だとか性格悪いとか、そういうのは思いませんでしたね」


 


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