第一話~異世界に来てからの危機~
~前回のあらすじ~
寝たはずの希、きずいたら・・異世界に来てしまっていた。
僕の名前は伊賀 希なんか色々あって、今、人生最大の危機に直面している。
<30分前>
「あのードルダさん、今から狩りに連れてくって本当ですか?」
まだこの世界に来て、気持ちの整理がついていないのに狩りに連れて行くといわれてかなりビビっている。
「どーした希、おまえが自分の倒れてた場所に行きたいっていうから、つれてってやるんだぞ。」
「いや、でも狩りは・・・。」
「ついでだついで!!」
(そんな、軽々しく言われても・・・仕方がないと腹をくくるしかないのか。)
まぁ後ろで武器っぽいものかまえて後は他の人にまかせておけばいいしな、狩りは狩りだしなと自分を納得させることにした。
山の中を4人で獲物を探して歩く、ドルダさんと僕、後はノブさんとラクさん、がたいがいい二人組だ。
「そういえば言ってなかったな、今回狙う獲物はミールっていう比較的安全な動物だ。安全って言っても一発で仕留めないと暴れるから気をつけろよ。」
(この人はなんでいつも最終的に怖がらしてくるのだろうか、意地悪だなぁ。)
「てか、ミールって言われても全然分かんないですよ。」
「見ればわかるって見れば・・・お、いたぞ隠れろ。」
鹿に似たような感じだ、でもサイズが全然違う。日本の鹿の二倍のサイズはある。
「よし、やるぞ・・・・ぴゅん、ドス。」
ドルダさんが槍を思いっ切り投げて、ミールの前足の付け根くらいに思いっ切りぶっ刺さる。それと同時にミールは倒れた、一発で仕留めたみたいだ。
やっぱりまじかで見ると、自分達で食べるにしてもかわいそうと思ってしまった。
「おい希、おまえが倒れていたのはこのあたりだぞ。昨日の夜の丁度夕飯時くらいかな、猟終えて帰ってきた時にここで見つけたんだぞ。」
結構大きい木の根本くらいの位置だった。別に変わったところはなくてあまり関係ないのかもしれない。
「よし、俺らはあと1匹捕まえて帰るが希、おまえはどうする?かなりビビってたみたいだが。」
こんなに笑われているのは、心底気にくわないが。帰ることにしよっかな。
「僕、帰ります。」
「道は分かるよな、あんま村から離れていないけど気を付けて帰れよ。後今日の夜は希の歓迎会やるからな。寝ずにまっとけよ。」
歓迎会かぁ。なんかすっかりここに馴染んでいる。普通なら家のこととか気にしないといけないのだか、村の人たちの優しさに安心しきっていた。村の明かりが見えてきた。
「ギュム・・・あれ、なんだこれ・・・。」
「グルルルルーーー。」
声のするほうを見上げると牙を二本出した虎?いや、サーベルタイガーだ。寝ているところを踏んで起こしてしまったみたいで、ものすごく怒っている。
「ななな、なんでこんなところに・・・。」
とっさに後方にむかって走る。




