プロローグ~異世界生活のはじまり~
僕の名前は伊賀 希先月、17歳になった。中学生の時一躍有名になったマジシャンだ。僕は高校には行かず、マジシャンの師匠の下で働き腕を磨いている。
今日から冬のクリスマスシーズン、それでも僕は師匠の下で練習をしていた、12時くらいに家に向かって帰りはじめる、家といっても誰かが待っているわけでもない。中学のある頃からずっと一人暮らしをしている。
最初のうちは寂しくなって実家によく帰っていたが、中学を卒業してからは年明けにたまに帰るくらいだった。
(うーん、今日も夜遅いからコンビニでなんか買って帰るか。)
家に着いた頃にはもう、2時を過ぎていた。といっても毎日こんなかんじだ。ご飯を食べて風呂に入って寝る、そうやって僕の一日は終わる。
「・・・・・・・・・・・・・。」
「おはよう!やっと目覚ましたね。ずっと起きないから心配しちゃったよ。」
(ん、誰だ?この女の子、夢か。それにしてもかわいいなぁー、目鼻立ちも整っていて美少女だ、こんな夢見れるなんて僕ついてるな。)
「あれ、また寝ちゃうの?ねぇねぇ起きて。おーい。」
なにかがおかしい、とてもリアルな夢だ。しかもとても頭がさえている。確かめるために身体を動かしてみるとしっかり動く。今日も絶好調だ。
(も、もしかして夢じゃない・・。これ現実!?)
「わ、びっくりした急に動かないでよ。でもそれだけ身体が動くなら大丈夫そうだね。」
「ごめん、ここは?」
「ここはアムル村だよ、君はさ昨日私のお父さんが山で猟りをしてた時に倒れてるのを見つけたんだよ。」
「ア、アムル村?まぁとにかくありがとう。」
「おぉー、やっと目が覚めたか青年。」
彼女のお父さんらしき人が帰ってきた。でも、どうなっているんだろうアムル村なんて聞いたことがない。
「よし、青年お前はどこの村のもんだ?」
「僕は外様市のコンビニ横のマンションで暮らしているものです。」
「コンビニ、マンション・・・ん、もしかしてお前ニッポンから来たのか?」
「はい?」
来た?なにをいってるんだこの人はここは日本じゃないのか?
「おーい、みんな集まれ。こいつもしかしたら異世界民だ。」
急に大きな声で叫びこの近くにいる人が全員集まってきた。
「異世界民ってどういうことですか?」
「ふふーん、聞いて驚くなよ、ここはお前が暮らしていたチキュウとは違う別世界アトラという星だ。お前みたいなやつは100年に一回くらいのペースで来るのさ俺もかなり前にあったことがあってよー。」
(べべべべべつせかい!アトラ?やっぱ夢でも見てんのかな・・)
「驚いているようだな、。とりあえずしばらくは俺の家で暮らしな。おっと自己紹介がまだだったな、俺の名前はドルダ、そしてこいつは俺の娘のエスカだ。まぁこれからよろしくな青年、分からないことがあったら適当に聞いてくれ。」
「ぼ、ぼくは希って言います・・。よろしくお願いします!!」
とっさに応えてしまったがこれから僕がどうなるのかものすごく心配である。




