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123話 アメリア
レヴィアス城・最上階。
天幕のガラスが砕け散り、
黒い閃光が一直線に飛び込み──
エレンの胸を撃ち抜いた。
エレンの身体が後ろへ倒れ込み、
私は思考より先に叫んでいた。
「エレン!!」
視線を上げると、
割れた天幕の向こうに──
四人の魔族が浮かんでいた。
その瞬間、
私はもう地面を蹴っていた。
背中に熱が走り、
赤い竜の翼が広がる。
怒りが視界を赤く染め、
私は赤い閃光となって魔族へ突進した。
最初に狙ったのは──
あの女魔族。
リーダー格の気配をまとっている。
「あなたたち……許さない!」
振り抜いた裏拳が赤い光をまとい、
女魔族の身体を大きく弾き飛ばす。
続けて、
巨体の魔族へ蹴りを叩き込む。
衝撃で彼の身体が宙へ跳ね上がった。
残る二人へ向き直ると、
小柄な魔族を片手で掴み上げ、
そのままもう一人へと投げつけた。
二人は衝突し、
魔力の火花を散らしながら吹き飛んでいく。
私は息を荒げながら、
倒れたエレンへ視線を戻した。
「エレン!!!」




