第117話:眷属の再会
黒魔土竜の口から飛び降りたビショップは、
バックス本体を肩に担いだまま──
じぃぃぃぃぃぃ……
分体であるコバックを凝視していた。
バックス(コバック・心の声)
(……こいつはいつぞやの美人テイマー……
そして担いでるのは……俺の本体……)
アメリアとクラリッサは、
ビショップのただならぬ視線に思わず身構える。
クラリッサ
「ちょ、ちょっと……なんでこっち見てるの……?」
アメリア
「敵意……じゃないよね……?」
ビショップはゆっくりとコバックを指差した。
「……お前もバックスか……」
エレン
「……なぜバックスさんの正体を……?」
バックス(コバック)
「待て! こいつは俺の眷属だ!」
アメリア
「け……眷属?」
クラリッサ
「え、どういう関係なの……?」
ビショップはバックス本体を抱えたまま、
そのままコバックに飛びついた。
「うわわわわわぁぁぁぁぁ〜!!」
コバックは完全に巻き込まれ、
ビショップにぎゅうううっと抱きしめられる。
ビショップ
「……よかった…… よかったぁぁぁぁ……!」
ぽろぽろ涙をこぼしながら、
コバックにしがみつくビショップ。
コバック
「泣くなぁぁぁ!!
離れろぉぉぉ!!」
アメリア
「……あれ、完全に情緒崩壊してる……」
クラリッサ
「いや、なんだろね……!」
エレンは微笑みながら言った。
「……誰だかしらないけど本当に心配だったんですね」
バックスはビショップの肩を掴んで真剣な目で言った。
「……よし……わかった……
わかったから……」
そして黒魔土竜を見上げる。
「その土竜……まだ入れそうだな……
入れてくれるか?」
ビショップはこくりと頷くとバックス本体を抱え直し、
コバックに手を差し出した。
「私の名前はビショップ……まとめて守る」
コバックは一瞬だけ黙り──
その手を掴んだ。
「……ああ。
頼むぜ、ビショップ」




