第112話:レヴィアス城、混乱の連鎖
魔族士長に案内され、アメリアたちは巨大ホールへと足を踏み入れた。
「着いたよ」
そこは先ほどのホールよりもさらに広く、
長机がずらりと並び、無数の椅子が整然と並んでいる。
その椅子には──
生成魔導士たちがずらりと座っていた。
バックスは思わず息を呑む。
「……五百……いや、千人はいるか……」
クラリッサも顔を強張らせる。
「……すごい数……
これ、戦力としてはヤバすぎる……」
エレンは冷静に状況を分析した。
「この街だけじゃなく、各地で人間を生成魔導士にしていたということですね……」
アメリアはローラを担ぎながら、ぽつりとつぶやく。
「……よくわかんないけど、ヤバいね……」
魔族士長は気づかずに笑顔で言う。
「さぁ、席に着いてくれ」
四人は顔を見合わせ、ひとまず従うことにした。
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■ 王の間:マジャホ、絶望の着念
その頃、王の間ではマジャホがマリアンヌからの着念を受けていた。
「どうした……マリアンヌ……今忙しい……」
(……大変です……ギグスが……)
「…無事に生成魔導士を転移させたか?」
(……いえ……敵を…… ギグスが聖魔法使いをレヴィアス城内に転移させました……)
「…………はぁ???
なんで!! どうすんのよ!!」
ギグス(……申し訳ございません……)
マジャホは頭を抱え、王の間を走り回る。
「……トリニティ! どうしよう!!」
帰ろうとしていたトリニティが足を止める。
「私は本部に戻ります。火急の用事が──」
マジャホは必死に抱きついた。
「行かないでくれ! 見捨てないでくれトリニティ!!」
「離してください!
もう無理です! 詰みました!
マジャホ様なら大丈夫です!
魔国一の魔導士なんですから!」
「そんなこと言うなよ!怖い怖いよ聖魔法!!」
二人が揉み合っていると、魔族兵が駆け込んできた。
「大変です!!」
「なんだ! こんな時に!!」
「ビショップ様が!
バックスを攫って逃げました!!」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ???」
マジャホの絶叫が、レヴィアス城に響き渡った。




