第101話:アメリア、覚醒の一撃
講堂では、信者たちが壇上のバックスを神を見るような目で仰ぎ見ていた。
クラリッサもエレンも、同じ紫の光を宿した瞳で動かない。
アメリアはクラリッサの肩を掴み、必死に揺さぶった。
「クラリッサ! ねぇ、返事してよ!」
しかしクラリッサは微動だにしない。
まるで魂が抜けたように、ただ壇上を見つめていた。
アメリアは焦り、声を震わせる。
「なにこれ! どうしたらいいのよ!!」
そのとき――
アメリアの胸元で、首飾りが薄く赤く光り始めた。
アメリア「……光ってる……?
落ち着け、私……冷静になれ……」
深呼吸し、周囲を見渡す。
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■ 赤い光の正体
講堂の端々に、赤い光の点がいくつも浮かんでいた。
その下には、紫のローブをまとった人影が立っている。
アメリアは目を見開いた。
「……あれ……どこかで……
あっ、魔覚隊!」
黒石教の精神支配を担う特殊部隊。
信者たちの“洗脳”を維持しているのは、彼らだった。
アメリアは歯を食いしばる。
「……神域!」
瞬間、アメリアの身体が超高速で移動し、
魔覚隊の背後に回り込む。
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■ 一撃必殺
「剛力!!」
拳がうなり、魔覚隊の一人が吹き飛ぶ。
続けて二人、三人と、アメリアは次々に叩き伏せていく。
倒すたびに、講堂を覆っていた紫の霧が薄れていく。
アメリア「この霧……魔覚隊が出してたのね!」
霧が晴れるにつれ、信者たちの目の光が弱まり始めた。
しかし――
壇上のバックスだけは、依然として黒い触手に絡め取られ、
苦しみ続けていた。
バックス「ぐっ……あぁぁ……!」
マリアンヌは恍惚とした笑みで手を広げる。
マリアンヌ「さあ……“祝福の器”よ……
あなたの魔力、すべて私に捧げなさい♡」
アメリアは叫ぶ。
「バックス!! 絶対助けるから!!」
講堂は、闇と光がぶつかり合う混沌の渦へと変わっていった。




